写真:万葉 りえ
地図を見る東西20km、南北40kmという広大な地域に見どころがいくつも存在するカッパドキア。
ウチヒサールは、80mを超える直立した岩山を利用して砦としたオクタヒサールや、岩をくりぬいて作られた古い教会や修道院が残るギョレメ野外博物館にも数kmという、カッパドキアの中心部になります。
尖った岩山を中心として、頂上から山裾にかけて家々が軒を連ね、ウチヒサールという言葉が意味する「尖った城塞」そのままの景色を創りだしています。
地震の危険のために退去となるまでは実際に使っていた古い住居もありますが、生活するには不便な高さにあけられた穴は、人ではなく鳩の住まい。この鳩の谷を一望する地にあるのが「ウチヒサール カヤ ホテル」です。
写真はホテルのレストランから撮影したものですが、どうです、素晴らしい眺めでしょう。
写真:万葉 りえ
地図を見るひときわ大きな岩山を中心に、大小さまざまな大きさの岩山が集まって形成されているウチヒサール。ホテルがある場所は、一つの岩山の頂上近くになります。
岩山の尾根に当たる部分に車も走れる道が整備されているので、ホテルに到着してもホテルの入り口からは「シンプルな平屋?」にしか見えません。
中に入ると普通のホテルのようにフロントがありますが、このホテルは岩山の頂上から下方向に岩肌を掘り進めたような造りのホテルなので、2階、3階と下に向かって客室があるのです。階段で降りていくと、部屋に入る前から洞窟の感じをたっぷりと楽しめますよ。
写真:万葉 りえ
地図を見る部屋はシンプルな作りですが、岩壁をくりぬいた場所に椅子を置くなど、岩壁と家具などをうまく組み合わせて配置しています。扉や窓から壁の厚みを確認すると、よくこんな岩を掘ったものだと感心されるでしょう。
この厚みが部屋の温度を保ってくれ、外の暑さや寒さをうまく防いでいるようです。
そして、籐の家具や、やさしい電球の色が、旅の疲れを癒してくれます。
このホテルの創業は1968年。
ホテルの階段などには洞窟を掘っている当時の写真が飾られています。カッパドキアは都心から遠く、機械化も進んでおらず、ほとんど手作業で多くの職人が携わっていたことが写真から想像できます。
厚い岩壁にあけられた窓からのやさしい光で、そんな写真もご覧くださいね。
写真:万葉 りえ
地図を見るユニットバスも整っていて、洗面所に用意してくれているのが、かわいいパッケージに入ったシャンプー類です。用途別に取り揃えてあり、室内の調度類と合わせた茶色のかごに入れられているのもいいセンスです。
トルコはオリーブの生産が盛んで、オリーブを使った数々のお土産が人気です。肌を保護するオリーブ製品が日本でも売られていますよね。海外のシャンプー類は日本人の肌に合わないこともあると聞きますが、やさしい香りの石鹸などはシャワーの時にためしてみるのもいいですよ。
バスタブもあるので、お湯を入れてゆったり浸かることもできます。
写真:万葉 りえ
地図を見るこの記事の初めのほうで、岩山に掘られた穴が鳩の住まいだと説明しましたね。ウチヒサールの谷底には、ブドウやアンズの畑が広がっています。穴で集められた鳩のフンが、栽培されている果物類の肥料として使われてきたのです。
カッパドキア地方では長い間キリスト教を信仰する人たちが住んでおり、ワインも作られてきました。それはイスラム教を信仰する人々が多くなった現在も変わっていません。カッパドキア地方で生まれるおいしいワインを、あなたも夕餉の友に楽しんでみませんか。
ホテルでの夕食では、各テーブルの蝋燭に灯がともされます。ウチヒサールの山肌に建ち並ぶ家々の明かりや、漆黒に沈む鳩の谷に面したガラスにレストランの蝋燭の灯が映る様など、窓外も素敵な演出をしてくれますよ。
たとえば、トルコ風風呂「ハマム」を利用する場合も、このホテルでは女性従業員の方が対応してくれるので女性客にも安心です。
カッパドキアの洞窟ホテル「ウチヒサール カヤ ホテル」の魅力はまだまだほかにもありますが、最後に、このホテルは、イギリス皇太子など有名人も訪れたホテルだということもお伝えしておきますね。
あなたも、素朴で洞窟ホテルの楽しさも味わえるこのホテルで、カッパドキアの旅を満喫してください!
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(2025/1/17更新)
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