なぜに魅力?多様な文化が交差するシチリア州々都パレルモを歩こう

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なぜに魅力?多様な文化が交差するシチリア州々都パレルモを歩こう

なぜに魅力?多様な文化が交差するシチリア州々都パレルモを歩こう

更新日:2018/07/27 11:19

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

古代から覇権争いが絶えないシチリアはつまり、誰もがこの土地を欲しがるほど魅力的だったといえます。シチリア王国の首都として栄えたパレルモは、文豪ゲーテも絶賛したほどのまち。実際に、行った人は(ほぼ)皆絶賛!でも、どうにも治安が心配で・・・、と思う人も多いはず。この記事が参考になれば幸いです。

なんて複雑なその歴史!事前に予習をしておきましょう。

なんて複雑なその歴史!事前に予習をしておきましょう。

写真:小谷 雅緒

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シチリアの歴史はとても複雑で、イタリアとしてひとくくりにできないほどです。ガイドブックをななめ読みすると、ギリシア、アラブ、ノルマンといった言葉や、ドイツ系の名称が頻繁に登場します。イタリアっぽくありません。ここでは歴史のレクチャーは省略しますが、パレルモを楽しむためには、事前の予習が肝心です。

例えば、写真はパレルモ随一の観光スポット、大聖堂[Cattedrale]です。12世紀の後半に建てられた建築物は、当時の支配者ノルマン人の様式ですが、場所柄アラブの影響も多々見られ、これが「パレルモ的」と言われています。その後、シチリアを支配したスペイン系のアラゴン家によって改装され・・・と、多くの様式が混じっています。はぁ、ややこしい・・・。

ノルマン時代の傑作「パラティーナ礼拝堂」

ノルマン時代の傑作「パラティーナ礼拝堂」

写真:小谷 雅緒

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12世紀にシチリアを支配した北方系ゲルマン人のノルマン王朝時代の王宮は、現在シチリア州議会堂となっています。ノルマン王宮内にあるパラティーナ礼拝堂[Cappella Palatina]は、アラブ・ノルマン様式の傑作で、歴史的価値の高い建築物です。

内部は写真撮影禁止ですが、礼拝堂入り口の回廊(写真)の壁面にもモザイク画が残され、極めて独特といえます。キリスト教の祈りの場ではありますが、内部はイスラムチックに装飾され、キンキンキラキラ、まばゆいばかりです。

ユニークなのは、あたりを議会堂の職員がうろうろしていること。本当に公的機関なんだな〜と実感します。見学コースには職員用のバールの近くを通ることもあり、なぜ、このような中途半端な時間に休憩しているのか?と、イタリアらしい光景に出くわします。

服装には気を使いましょう。

服装には気を使いましょう。

写真:小谷 雅緒

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4月でも半袖になれるほど、太陽がさんさんと降り注ぐシチリア。帽子やサングラスは必須、真夏は厳しすぎるくらいの日差しです。開放的な服装が好まれるシーズンですが、パレルモ旧市街には興味深い教会が多々あります。

写真は「サン・ドメニコ教会」。キリスト教施設が多いパレルモ旧市街を歩く際は、ノースリーブやミニスカートなど、肌を露出する格好は避けましょう。上記パラティーナ礼拝堂も同様で、入場を拒否されてしまいます。

5〜9月の気温の高い日の観光は午前中、そして夕方以降の町歩きをおすすめします。体力が持たないだけでなく、シチリア全体で午後は多くの商店がクローズとなったり、教会を含む多くの入場施設で、午前中のみのオープン、あるいは長い昼休みがあるからです。スケジュールを意識しましょう。

シチリアのおいしいものいっぱい!パレルモのグルメ事情

シチリアのおいしいものいっぱい!パレルモのグルメ事情

写真:小谷 雅緒

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パレルモには常設市場が何か所もあります。市場の周辺こそが「ザ・下町」です。写真はバッラロの市場[Mercato Ballaro]、食品を扱う店が多く、規模も大きくおすすめです。日本では見たこともないような野菜や魚が並べられています。また、おいしそうな屋台フードも魅力的です。どこの市場も地元の人たちで活気があります。

パレルモは大都市なので、高級レストランから庶民的な店まで様々なチョイスがあります。高級店といっても、北イタリアに比べるとずいぶんリーズナブル。旅のアクセントに、ぜひ予約して行ってみたいですね。庶民的な店ではメニューがないこともあるので、完成した料理がカウンターに並んでいるタイプのバールの方が、何かと気安いと思います。

ランチ時にはランチメニューが設定される店も多くあります。人気店ではランチ時、サラリーマンでにぎわっています。このような庶民的な食堂では、まったく英語が通じませんが、これが案外おもしろい!なんだかんだでイタリア語を適当に並べていると、意味が分かる料理も多いし、先客が食べている料理を指さすなどで、何とかなったりします。

シチリア最大都市としてのパレルモ

シチリア最大都市としてのパレルモ

写真:小谷 雅緒

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食の都だけでなく、文化都市としてのパレルモも意識したいです。

文化都市としては、美術館や博物館なども質の良い内容です。オペラを上演するマッシモ劇場[Teatro Massimo(写真)]は特に有名で、内部見学ツアーもあります。新市街の入り口にあるポリテアーマ劇場[Teatro politeama]も立派です。

人口約70万人のパレルモでは、イタリア各都市で見られるモノがたいていあります。例えば食品以外のショッピング。主にイタリアの高級ブランド店(ポリテアーマ劇場周辺に多い)、イタリアのデパートチェーン・リナシェンテもあります。リナシェンテ・パレルモ店は小規模ですが、昼休みもなく、トイレを借りるのにも便利ですよ。

ただし、こちらもたいてい開館日/時間、または営業日/時間に制約があるので、スケジュールを意識しましょう。

やはり気になるのは治安

一般に知られているように、治安はお世辞にも良いとは言えません。しかし、多くの人が暮らしているわけですから、目に見えない秩序はあるものです。オーソドックスにして基本の注意を意識することが大切と言えます。

貴重品を持ち歩かない、人の少ない通りや時間帯を歩かないことは基本中の基本です。つまりは大通りを歩く(ただし、旧市街ではバス通りであっても歩道の整備がよくなく、歩きにくいところも少なくありません)、裏道や路地には入らない。

夕食は少し考え物です。レストランは早くとも19時半から、一般には20時以降開店となるので、食事の終わるタイミングはどうしても遅くなります。事前に目星を付けておき、ホテルから歩ける場所、またはタクシーでの移動を検討しましょう。タクシーは事前に料金を確認することもセオリーです。

ホテルはポリテアーマ劇場周辺、新市街をおすすめします。交通の面からも、空港行きのバス停や港にも近くて便利です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/24−2014/03/26 訪問

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