大分県宇佐市安心院町(あじむまち)。当町のすっぽんが全国的に知られるようになったのは、大正時代に政治家として活躍した安心院出身の木下謙次郎の著書「美味求真」にて紹介されたことが先駆けです。
かつて作家の松本清張も好んで食したという安心院のすっぽんは、美しい清流と温暖な気候によって上質に育ちます。冬場は冬眠をしてしまいますが、安心院町は養殖も盛んで、美しい水で育った美味しいすっぽんを年間通して食することができます。
その中でも40数年間、すっぽん一筋で歩んできた美味しいすっぽんを提供してくれる店「本家活宝安心院亭」を紹介します。
この写真に驚かれた方も多いのではないでしょうか・・・そうです、この色の通りすっぽんの「血」です(笑)。
すっぽん通の方は、すっぽん料理と言えば「活血」を飲まなければ始まらないという方が多く、非常に栄養価も高いことで知られています。
しかし、血をそのまま飲むわけではないのでご安心を。提供する店によって様々ですが、安心院亭ではリンゴジュースと割って飲むので、全くクセを感じることなく飲むことができます。
これを飲むだけで、体中から力がみなぎるような気になりますよ!
時間をかけてじっくり炊くのがすっぽん鍋の特徴です。長く炊くことで、十分な旨みと濃厚なスープに仕上がります。
滋味あふれるスープとすっぽんの出汁で作った「特製ポン酢」の酸味が、肉の旨味とコラーゲンたっぷりでプルプルのエンペラの旨味を引き立てます。大分県の特産として有名な薬味である「ゆず胡椒」を加えても味が引き締まり、これがまた旨い!肉類を食べ終えたら、鍋に野菜を入れていただきます。
野菜の旨味も溶け出したスープにご飯と卵を入れ、鍋料理の〆は雑炊でいただきます。
すっぽんから野菜の旨みが全て濃縮されたスープは言うまでなく、最高に旨い!
こんなに美味しく食すことができるのに栄養が豊富でコラーゲンたっぷり。そして美容にも良い・・・すっぽんは味も美容にも最高の料理ですね。
〆のデザートは「すっぽんゼリー」です。
すっぽんのエキスにレモンなどの果汁を加えたもので、こちらから何が入っているか聞かなければ、すっぽんが入っているとは分からない程クセが無く、美味しい味。
元々、すっぽんゼリーの始まりは中国の古くから伝わる健康食品です。そのレシピが完成されたのは19世紀の清朝時代で、当時の宮廷医・厳綺文が皇帝の病を治すために作ったものと言われています。
すっぽんは栄養価が高く、低脂肪でビタミンやコラーゲンも豊富に含まれていることから、滋養強壮や体力回復の効果のほか、美容にも効果が見込める食材として女性からも注目を集めています。
鍋料理やスープ等、高級料理として知られるすっぽん料理ですが、安心院町の旅館や食事処では、すっぽんの鍋や刺身、からあげといったコース料理のほか、定食やうどん、雑炊など比較的低価格で堪能することも可能です。
是非一度、安心院町ですっぽん料理を堪能してみてはいかがですか。
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