写真:那須 マッキー
地図を見る東北新幹線那須塩原駅東口から車で約5分のところにある高野山真言宗 那須波切不動尊 金乗院は滝のある不動尊として、また真言宗関東三霊場の一つとして有名な寺院です。毎年6月下旬に開催される「火まつり」には大勢の参拝者や見物客が訪れます。霊験あらたかなパワースポットとしての知名度も高く、県内はもちろん首都圏からも老若男女の参加者が年々増加している話題のスポットでもあります。
写真:那須 マッキー
地図を見る火まつりの当日はご本尊の不動明王と滝の前の会場に、結界の張られた護摩壇(柴燈護摩)が設けられ、大勢の参拝者や観客が見守る中、ほら貝の音が境内に響き渡ると、金乗院・山主である大祇師を先頭に、山伏姿の修験者たちが入場し作法にのっとり儀式が始まります。
まず修験者たちによる斧・弓・剣による道場の清浄と結界が執り行われ、続いて護摩壇に火を点火します。天に昇る炎と煙に包まれながら読経と、参拝者の願いを込めた祈願札が炎の中に投じられ、願いが不動明王の元に届き成就されるよう祈願されます。
その後、燃え盛る炎と沸騰する大釜の中に大祇師が座り、真言を唱えながら波切不動尊の化身となる「湯加持行」と呼ばれる荒行は圧巻です。
写真:那須 マッキー
地図を見る「火まつり」と呼ばれるだけあって、行の全てが火に関係しています。一般の方は普段絶対に見る事の出来ない荒行の一つ、山伏姿の修験者による古来の「松明行」とは燃え盛る「松明」を口にくわえ、同時に手に持った「松明」を自らの浴衣の袖の中を潜らせ、低い姿勢で護摩壇の周りを回ります。
やがて大祇師が燃え盛る炎の中にいるという不動明王と一体になるべく炎に中に飛び込みます。これは「火生三昧」という荒行で、続いて修験者たちが燃え盛る炎の中を歩く「火渡り行」が披露されます。
写真:那須 マッキー
地図を見るやがて護摩壇の火が鎮められ、修験者たちによる荒行が終了すると、一般の檀信徒や参拝者が無病息災を願いながら、素足になって護摩壇の灰の上を渡り歩く「火渡りの行」になります。
塩で足を清め、一心に自分の願いを込めながら参加者皆さんが渡ります。
波切不動尊・金乗院の「火まつり」はどなたでも無料で参加できます。四半世紀以上の歴史を持つ伝統行事で毎年多くの参加者で賑わいます。
「火まつり」が終了すると、本堂前で恒例の「餅まき」があります。紅白の餅まきが参加者全員で行われます。餅には番号札が入っていて、抽選により様々な商品が当選者に配られます。
写真:那須 マッキー
地図を見る波切不動尊は日本で最大の石仏(不動明王)で高さが6メートル重量11トンあり、九州の仏師広田佳胤氏の手による一枚岩の不動尊です。この不動明王像の下には北関東三十六不動尊霊場全ての砂が納められています。寺院では不動明王像に直接手を触れてのお参りを奨めています。
また隣にある青竜口から流れ出る(不動滝)で希望者はいつでも、滝行をすることが可能となっています。
願通大師(弘法大師)像の下を潜ると四国八十八ヶ所霊場めぐりが可能!弘法大師像の下には四国八十八ヵ所の霊場と中国青竜寺の砂が敷かれています。祈りを込めて潜れば四国八十八ヵ所を巡礼したと同じ効果があるそうです。
那須「波切不動尊」の火まつりは四半世紀に渡って開催されている、普段決して見る事の出来ない真言宗の荒行の数々が繰り広げられる大祭です。皆さんもこの機会に「火渡り」の行を経験してみては?火まつりは一年に一度ですが、それ以外の日でも「滝行」などは経験できます。また身体健康や幸せのパワーが授かる寺院としても評判のスポットです。那須へお越しの際は是非訪ねてみては如何でしょうか。
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この記事を書いたナビゲーター
那須 マッキー
生まれも育ちも那須高原、勿論住まいも那須高原のど真ん中、那須を中心に記事を書いています。日本有数のリゾート地の那須の魅力や、皆さんが良くご存じのスポットは当然のこと、ちょっとマニアックな秘境や滝まで、…
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