50年に1度しか見られない!立石寺の本尊「薬師如来坐像」

50年に1度しか見られない!立石寺の本尊「薬師如来坐像」

更新日:2014/04/16 15:58

2013年4月27日、山形市「宝珠山(ほうじゅざん)立石寺(りっしゃくじ)」(通称山寺)では50年に1度の本尊御開帳の日を迎えました。先代から現住職へ本尊が安置されている厨子(ずし)の鍵が手渡され、50年ぶりの御開帳の様子を大勢の人が見守りました。

次回の御開帳は2063年です。次の機会を有効に活用するため、2013年の御開帳期間の様子や参拝のポイントをご紹介します!

御開帳を観に行くには・・・絶対に「朝イチ」がおすすめ!!

御開帳を観に行くには・・・絶対に「朝イチ」がおすすめ!!
地図を見る

山寺は最寄り駅のJR仙山線「山寺駅」から徒歩5分、車では山形市から30分、仙台市からは1時間程と、とてもアクセスが便利な場所にあります。

筆者が山寺を訪問したのは御開帳の翌日で、朝9時には山門から登山口周辺の食事・土産処が連なる通りに到着しましたが、既に多くの参拝客が見られました。

駐車場は山寺の駐車場が150台分、その他に山寺駅前と、門前のお土産処やお食事処が運営する駐車場があります。お店の駐車場はお土産や食事で1,000円以上利用すると駐車料金が無料になるところがほとんどで、駐車するだけなら500円と値段も変わりませんので大変お得だと思います♪

駐車場に停めてさっそく御本尊が公開されている根本中堂へ向かうと、石段には既に行列が出来ており、1時間程経った頃には門前のお店の辺りまで延びていました。
御開帳期間中は毎日が日曜日のように混雑し、2時間待ちになることも。朝8時から参拝が出来るので早めに来るのをおすすめします!

1,000年以上の長い歴史が残る山寺

1,000年以上の長い歴史が残る山寺
地図を見る

山寺は、貞観2年(860)清和天皇の勅願により慈覚大師(じかくだいし)が開きました。登山口の石段を登ると正面にあるのが、延文元年(1356)初代山形城主・斯波兼頼(しばかねより)が再建した根本中堂で、今回御開帳される慈覚大師作と伝えられる木造の本尊「薬師如来坐像」はこの根本中堂に安置されています。

写真は石段を登りきったところからの根本中堂の様子です。本尊拝観料は一人500円で、根本中堂の右手前にある社で支払いをします。グループで来られている方は代表者が行列を抜けて支払いに行っていますが、一人の場合は先に済ませた方が安心ですね。

本尊の拝観前の心得!!撮影は禁止です!!

本尊の拝観前の心得!!撮影は禁止です!!
地図を見る

写真は根本中堂のすぐ前に立つ縁柱です。縁柱に結ばれた五色の紐は根本中堂の中の本尊の手とつながっています。御開帳で根本中堂に入り本尊の拝観をすることはできますが、直接薬師如来坐像に触ることが出来ない為、この真新しい縁柱に触ることで間接的ですが触れ合うことが出来るというものです。
この縁柱あたりまでくると根本中堂内中の様子が少しずつ見えてきて、私は並びながらもそわそわしていました!

根本中堂の中には、御開帳を祝って折られた金色の千羽鶴が横壁にずらりと並び、上を見上げると大きく太い梁が通っています。ブナ材の建築物では日本最古になるそうで、国重要文化財に指定されるだけある、さすがと頷く歴史を感じます。

畳敷きの床の上では大勢の人が順番を待っており、まるでディズニーランドのように何重にも仕切られて人が交差していました。簾の向こう側に本尊が見え隠れしているので待ち遠しい気持ちが余計に掻き立てられます!!

お参りする前の心得が壁に貼ってありました。
1 帽子をとって、コートをお脱ぎください。
2 座ってお参りください。※混雑時はお寺の人の誘導にしたがって立ちながらの参拝になることもあります。
もちろん撮影も禁止です。

1000年以上の歴史ある山寺。50年毎の御開帳時の作法などもそう簡単には変わりません。しっかり参拝し、その姿を心に焼き付けましょう。

御開帳の時期を逃しても、まだチャンスが!!

御開帳の時期を逃しても、まだチャンスが!!
地図を見る

御開帳の時期(2013年は4月27日〜5月31日)には様々なイベントが行われます。

2013年5月には、日枝神社山王祭で午後1時からけんか神輿がお土産店の並ぶ通りを威勢良く行き来し、また午前と午後の1日2回、先着30名まで山寺の無料案内が実施されました。
他にもタイムカプセル奉納や、結願法要などがありましたので、次回2063年のお出かけの際は、山寺観光協会の公式サイトの確認を忘れずに!

御開帳の年に公式サイトで詳細の案内が出ますが、御開帳が終了しても、まだ本尊を見られるチャンスがあることも!2013年は6月13日(木)、7月14日(日)、8月4日(日)、10月20日(日)の計4回、特別御開扉が行われたんですよ!

50年後の御開帳を楽しみに、まずは予行練習がてら山寺へ訪れてみるのはいかがでしょうか?「備えあれば憂いなし」、事前学習はきっと次回に役立つでしょう。
山寺では年間通じて様々な行事が取り行われています。2063年まで本尊を見る事はできませんが、1000年の歴史ある山寺は、見所満載でおすすめですよ!

まとめとして

2013年の御開帳の際、GW期間中の参拝客は、通年3万人のところを大きく上回る8万人になりました。期間全体を通すと30万人にも達し、山寺周辺は大混雑になったそうです。

2063年も同じように大混雑が予想されます。道順、駐車場、石段の様子など山寺周辺を事前に下調べするには十分時間がありますよ!ちょっとしたハイキングがてら山寺を訪れ、細かくチェックしておくのも楽しみの1つになるのではないでしょうか(^^)

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/28 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -