ゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラには、街の外からでも目立つひときわ大きな大聖堂があります。巡礼の最終ポイントにふさわしい豪華な装飾が目を引く大聖堂は、9世紀に建てられた小さな教会から始まり約400年再建と拡張を繰り返して現在の姿になりました。
広場に面する入り口から入ると、「栄光の門」と呼ばれる門があります。門の柱をよく見るとくぼみがついているのですが、これはここを訪れてきた巡礼者達が大理石の柱に手と頭をつけてお祈りをしたためです。
大理石が削れるほど多くの人が訪れたのかと思うと、いかに大聖堂と巡礼者たちの歴史が長いかを感じさせられるスポットです。
歩いていく途中に通る街は古い教会や旧市街地などが並び、まるで中世にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
写真はマドリッドから車で約3時間ほどの場所にあるポンフェラーダという街なのですが、石畳の道と歴史ある美しい建物の間を歩いていると自分が現代に生きていることを忘れそうになります。
巡礼中は、アルベルゲと呼ばれる巡礼者用の宿に泊まるのがおすすめ。お部屋はだいたい二段ベッドがずらりとならぶドミトリータイプで、ヨーロッパだけでなく世界中から訪れる巡礼者と一緒に寝食を共にします。一緒に洗濯したり、ゲームをしたり、同じゴールを目指す仲間なので言葉は多少通じなくても大丈夫!ちょっとした異文化体験ができますよ。
ゴールの街の案内所には、世界各国から来た巡礼者が残していったメモがたくさん貼ってあります。中には、「お先にゴールしたよ!」という別の巡礼者にあてたメッセージなどもあります。
巡礼の道は、山の中の街を通ることもあれば海沿いの街を通ることもあります。その街ならではのご当地グルメも楽しみの一つ。
写真はメリデという海に面した街で有名なタコ料理です。ゆでたタコにオリーブオイルがかかっており味付けはガーリックと塩のみというシンプルなものですが、タコが新鮮で弾力がありビールと一緒に食べると最高です。
ちなみに、スペインは日本に比べてお酒の値段がかなり安いので巡礼者の中にも昼からバルで一杯飲んでいる人もいます。
全行程あるかずとも、100キロ以上歩くと名前入りの巡礼証明がもらえちゃいます。毎年少しずつ分けて歩く人もいるので、まずは気軽な気持ちで歩きに行くのはいかがでしょうか。
巡礼照明をもらうためには、100キロ以上手前の街からクレデンシャルと呼ばれる巡礼手帳にスタンプを押す必要があるので注意してくださいね。
おいしい料理、気さくな人々、そしてきれいな建物と風景が日頃の疲れを忘れさせてくれる巡礼路は私たちを非日常へと連れて行ってくれます。
ゴールした際に大聖堂に面したオブラドイロ広場から見上げる大聖堂は格別に美しく達成感で胸がいっぱいになります。一生の思い出に残ること間違いなし!そんなスペイン巡礼に出かけてみてはいかがですか。
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(2024/9/9更新)
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