写真:四宮 うらら
地図を見る今回ご紹介するのは1965年にアメリカで創業した世界最大級のクルーズブランド「プリンセス・クルーズ」での旅。クルーズといえば一部のセレブリティだけのものと思われがちだが、欧米では比較的ポピュラーな旅のスタイル。なかでもこの「プリンセス・クルーズ」は、豪華客船の旅がお手頃価格で楽しめるとあって、人気を博している。
年間を通して、バラエティ豊かな客船が、さまざまな航路でクルージングしているが、ここでご紹介するのはプリンセス・クルーズ最大級、14万トンクラスの「ロイヤル・クラス」の客船。
「スカンジナビアとロシア12日間」と題されたクルーズでは、コペンハーゲンを出発し、オスロ(ノルウェー)、ヨーテボリ(スウェーデン)、ヴァルネミュンデ(ドイツ)、タリン(エストニア)、サンクトペテルブルグ(ロシア)、ヘルシンキ(フィンランド)、ストックホルム(スウェーデン)などに寄港しながら、再びコペンハーゲンに戻るというスケジュールで航行する。
それぞれの寄港地で下船し、観光を楽しむわけだが、終日クルーズの日もあれば、下船せずに船のなかでのんびり楽しむことも可能だ。
船そのものが巨大なインテリジェントビルのようで、船内はホテルとレストラン、アミューズメントパークを融合させたようなイメージ。船は横揺れ防止装置をそなえ、船上にいることを忘れてしまうほどの安定感だ。
客室にはテレビモニターがあり、最新映画やニュース、さらに寄港地のガイドがオンデマンドで観ることができる。
写真:四宮 うらら
地図を見る乗船中、日々の予定は毎晩客室に届けられる船内新聞「プリンセス・パター」を参考にたてることになる。寄港地の天気予報にはじまり、翌日催行されるイベントやエンターテインメントを時系列で紹介。
また、フォーマルデー、カジュアルデーなどとドレスコードも記載されている。
ドレスアップして、社交界さながらの華やかな時間を過ごす機会があるのもクルーズならではの楽しみだ。
乗船間もなく行われる船長主催のウェルカム・パーティーでは、「ザ・ピアッツァ」と名付けられた吹き抜けのアトリウムに、シャンパングラスのタワーが出現するのが恒例。
タキシードやロングドレスで正装したゲストが集い、華やかな雰囲気に包まれる。
船長の挨拶のあと行われるシャンパンタワーにワインを注ぐイベントは、乗船客なら誰でも参加することができる。
乗船の思い出に、ぜひ参加しよう。
写真:四宮 うらら
地図を見る「プリンセス・クルーズ」では、グルメも期待できる。コンセプトは「好きなときに、好きなものを自由に」。
そして基本的な船内での食事代金は乗船料に含まれており、いくら食べても料金を気にする必要がない。
早朝からディナーまで、時間帯によりメニューを1日5回入れ替えるブッフェは、内容がバラエティに富んでいて、外食では不足しがちな野菜やフルーツも豊富。ペストリーやデザートまで揃っている。
生地から手作りし焼きたてのピザが味わえるピッツァリア、プールサイドでカジュアルに食べられるハンバーガーやソフトクリーム、フルコースのディナーが楽しめるメイン・ダイニングなどなど。
こうした食事とは別に、追加料金で楽しめるのが、本格イタリアンの「サバティーニ」や、アメリカンスタイルのステーキがかっつり食べられるステーキハウスなど。
船のなかとあってさぞかし高額なのだろうと思いきや、追加料金はどのメニューを何品食べても1人$25(ワインなどのアルコール類は別途)。とてもリーズナブルだ。
他に、おいしいコーヒーやスイーツが楽しめるカフェ、シーフード&ワインバー、ジェラートの店などもあり、毎日船内で食事をしても、まったく飽きることがない。
クルーズ中に特別な夜を演出したいならシェフズテーブルを予約するのもいい。客室で豪華なシャンパン・ブレックファーストを楽しむこともできる。
写真はピッツァリアでのメニュー。船の上とは思えない本格的な味にびっくり。サラダや前菜のサイドメニュー、デザートもあり、大満足。
これも、料金はインクルーズされている。
写真:四宮 うらら
地図を見るクルーズでの醍醐味の一つは、寄港地での入港と出港のときだ。
寄港の際は、徐々に陸地や建物が見え、船が港に近づくと、どんな都市なのかと期待に胸が弾む。
また、寄港地での観光を終え、出港する際は、どこか寂しい気持ちになる。船が港を離れると、地元のヨットやクルーザーが見送るように帆走する光景も見られ、旅情を誘う。
デッキにはプールやジャグジー、ジョギングコース、ミニゴルフなどのアクティビティ施設があり、デッキチェアもゆったり配されている。潮風に吹かれながらデッキチェアで、のんびり読書するのもいい。
海面から約40メートルの高さに設置された展望通路の「シー・ウォーク」や「シー・ビュー・バー」など、随所に工夫が凝らされているのが特徴だ。
また船内には、カジノやスパ、ジム、劇場、ショッピングブティックなどの施設もあり、12日間の旅程でも、遊ぶための時間が足りないと思うくらいだ。
写真:四宮 うらら
地図を見る船のなかには、ゲストを楽しませるためのプロフェッショナルのスタッフが大勢乗り込んでおり、さまざまなイベントが行われる。
ダンスレッスン、ワインテイスティングなどのカルチャー教室もあれば、毎日プログラムの異なるショータイムやダンスパーティーの開催。
洋上初といわれる本格テレビスタジオではコメディやゲームショーを撮影して、客室のテレビで放送。収録を見学することができ、視聴者参加番組もある。
星空の下、プールサイドの大型スクリーンで映画鑑賞できる「ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ」では、ポップコーンのサービスや毛布の貸出もされる。
夜空に浮かび上がる噴水のショーなどもあり、洋上ライフの楽しみは尽きることがない。
最新設備と豊富なイベントでゲストを楽しませてくれる豪華客船でのクルーズは、大人の旅のスタイル。
どんなに遊び疲れてもベッドまですぐで、眠っている間に次の目的地まで移動できるのも、クルーズならではのいいところだ。
多くの感動をもたらしてくれる寄港地での体験とともに、船内で過ごす時間もまた、旅の記憶として胸に刻まれるだろう。
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(2024/12/5更新)
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