写真:野水 綾乃
地図を見る草津温泉のシンボル、湯畑のすぐそばにある「若乃湯 草津舘」。自家源泉の「若乃湯」に加え、草津の代表的な源泉の中でも最も泉質が良いと評判の「白旗源泉」の両方が楽しめる宿です。
手前のグレーがかった白濁の湯が「白旗源泉」、奥の青みがかった湯が中庭で湧き出している「若乃湯」です。「白旗源泉」も玄関を出てすぐが湧出地ですので、どちらも鮮度は抜群!
写真:野水 綾乃
地図を見る午後になると湯の花が揉まれてもう少し白濁してきますが、まだあまり人が入っていない朝の「若乃湯」は淡く澄んだライトブルー。温泉街のガラス工房で見つけた「草津温泉硝子」を思わせる、美しい湯の色に魅了されます。
草津の共同浴場はどこも熱めですが、「若乃湯」は思わず「やさしい〜」と声が出てしまうほど、ぬるめで、あたりが柔らかい。もうひとつの「白旗源泉」がガツンとくる熱さなので、交互に入浴したら最後、しばらく抜け出せなくなりそうです。
写真:野水 綾乃
地図を見るつづいては西の河原通りにある「泉水館」。江戸時代より敷地内にこんこんと湧き出でる名湯で、草津十二湯のひとつにも数えられた「君子の湯」を守り継ぐ宿です。
男女別内湯は小ぢんまりとしているものの、総檜の味わいある造り。青みがかった透明な湯で、浸かると、たくさんの湯の花が舞い上がります。最初は少し熱く感じますが、体が馴染むと、優しい湯の感触に包み込まれるよう。
写真:野水 綾乃
地図を見る中庭に建てられた小屋の中は宿泊者専用の貸切風呂。磨りガラスから外光が柔らかく差し込む、とても雰囲気のあるお風呂です。こちらにも「君子の湯」が贅沢に注がれています。
にぎやかな温泉街の通りに面する宿ですが、一歩入っただけで別世界のように静か。とうとうと湯があふれる音だけが響きます。
なお「泉水館」では、2015年秋より施設をリニューアル予定で、現在の男女別内湯の仕切りを作り直し、すべての風呂を貸切で利用できるようにするそう。2016年夏、完成予定です。
写真:野水 綾乃
地図を見る最後は、老舗の料亭旅館「ての字屋」。こちらの独自源泉は草津温泉唯一の天然岩風呂にあります。
温泉がどこから湧き出しているかというと、岩盤のあちこちから、こんこんと湯が染み出しているのです。1200年も昔から枯れることなく湧き続ける湯に、太古のロマンを感じます。
あふれ出す湯を受け止める湯船もまた歴史を感じさせるもので、樹齢500年の古代檜で造られています。強酸性の草津の湯でも腐食しないよう、釘や金物は一切使わずに名工の匠の技で仕上げられています。
湯の花がたっぷりと溶け合い、まろやかな乳白色の湯。しっかりと熱めなのに、浸かっていると独特の清涼感が感じられるから不思議です。
天然岩風呂は男女交替制で、日帰り入浴の時間帯は女湯になっています。もうひとつの浴場は「湯畑源泉」を利用していて、露天風呂も用意されていますのでどちらも楽しめますね。
ほかにはない、そこに行かないと入れない草津の希少な独自源泉、いかがでしたでしょうか。どこも湯船に近い位置で源泉が湧いていますので、引湯による劣化が少ないのが名湯を生み出す所以かもしれません。それぞれ湯の色や感触に個性が感じられますので、湯めぐりでぜひ確かめてみてくださいね。
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(2024/9/14更新)
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