幻想的な影絵アートにウットリ!那須にできた藤城清治美術館

幻想的な影絵アートにウットリ!那須にできた藤城清治美術館

更新日:2013/05/01 15:42

猫乃 みいこのプロフィール写真 猫乃 みいこ 非日常体験探求家、旅ブロガー、ライター
幻想的な影絵の作者として有名な藤城清治さん。89歳というご高齢でも、意欲的に制作活動をされています。そんな藤城さんの作品が数多く展示されている美術館が、このたび那須にオープン。敷地内には念願だった自身の作品であるステンドグラスが配された教会も併設されています。
細やかな技法、さまざまな色彩、光が当たる作品の美しさ、150点以上の展示作品から伝わる藤城清治ワールドの素晴らしさをご紹介します。

那須高原の木立の中にオープン

那須高原の木立の中にオープン

写真:猫乃 みいこ

地図を見る

絵本やメディアなどで目にすることの多い、藤城清治さんの作品。笛を吹いた少年や人魚姫、猫などのモチーフを描く影絵の作者である先生は、89歳というご高齢ながら、いまなお作品を作りつづけているすごいお方。70年以上の創作活動の集大成として、このたび那須に美術館がオープンしました。

影絵は、セロハンを繊細にカットして、色彩豊かに重ね合わせた作品に後ろからライトを当てて完成する作品。かわいらしい童話の世界や日本各地の風景を影絵にしています。

圧巻は、東日本大震災の被災地に足を運び、現地でデッサンしたものから作られた作品。それぞれの作品には折鶴が描かれていて、がれきの中から折鶴が飛び出す作品からは復興への強い祈りが感じられます。多くの人が作品の前でじっと立ち止まり、作品からのメッセージを受け取っていました。

他にも、先生の創作部屋の再現や、鏡や水面に映る躍動感のある影絵、映像の舞台裏まで見られる影絵シアターなど見どころが満載です。

作品の余韻に浸れるカフェ

作品の余韻に浸れるカフェ

写真:猫乃 みいこ

地図を見る

美術館に隣接しているミュージアムショップでは、藤城作品を見るだけでなく、さまざまな商品を購入することができます。

ポストカード・レターセット・カレンダーやクリアファイルなど、お気に入りの作品を身近に感じることができますよ。ピンバッジは色違いの小人たちやケロヨン・猫があり、それぞれにメッセージが付いていて「いつもそばにいるよ」など、大切な方へのプレゼントにも最適ですね。

ミュージアムショップの奥には、カフェが併設されています。ガラス張りになっているカフェにはテラス席もあり、那須高原のさわやかな風を感じながらお茶やケーキを楽しむことができますよ。

念願のステンドグラス教会

念願のステンドグラス教会

写真:猫乃 みいこ

地図を見る

藤城清治さんが生涯をかけてやり遂げたかったという、自然光に映され、光の反射やシルエットが美しく浮かび上がるステンドグラスの教会が、美術館の敷地内にできました。

那須高原の木立の中に現れた、手割りレンガが丁寧に積み上げられた夢の教会。教会までのアプローチには、白い小石が敷き詰められ、何色にも染められていない純白のバージンロードが出来上がっています。ここで結婚式をあげて、幸せのスタートを切って欲しいという、藤城さんの想いが込められています。

教会内には、12枚のステンドグラス

教会内には、12枚のステンドグラス

写真:猫乃 みいこ

地図を見る

教会内には、藤城さんが描いた実物大の下絵に忠実にカットされた12枚のステンドグラスが設置されています。

ステンドグラスでは珍しいと言われる、複雑にカットされたガラス。3月には、藤城さんがステンドグラス工房を実際に訪れて、ガラスの形状や色のチェックを入念にされたそうですよ。

ステンドグラスに描かれたモチーフ

ステンドグラスに描かれたモチーフ

写真:猫乃 みいこ

地図を見る

ステンドグラスには、笛を吹く天使たち・人魚姫・太陽や十字架・ノアの箱舟に乗った動物たちなどさまざまなモチーフが細かく描かれています。

藤城さんの想いがたくさん詰まったステンドグラスに、那須高原の自然光が反射して、教会内は万華鏡のようにキラキラな光に包まれます。色彩豊かな光に包まれた贅沢な空間に身を置けば、心洗われ日頃の嫌なことも忘れてしまいますよ。

那須には、緑の自然いっぱいの中に温泉や美術館、牧場やアウトレットなどもありますので、心の休養も兼ねて休日のお出かけにいかがですか?

藤城さんが体調を崩されたとのことで、一部未完の作品があることから、グランドオープンまでは一般料金から20%offの入館料金で楽しめます。

開館時間 9:30〜18:00(夏季は19:00まで)火曜休館
入館料 一般 1500円 中学生以下 1000円 
    
2013年4月26日〜5月31日 プレオープン
2013年6月1日〜 作品納入のため一時休館
2013年6月15日 完成記念グランドオープン

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/27 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -