日本百観音霊場/秩父三十四ヶ所の16番札所「西光寺」には、弘法大師特別霊場があります。ここには四国88ヶ所の諸仏を安置する回廊堂があり、ここ西光寺だけで四国霊場巡りと同じ功徳が得られる体験が出来るのです。
西光寺の山門で合掌をして一礼をしてくぐります。塵ひとつ落ちていない境内を見るだけで、心が洗われるような気がします。手と口を清めて参拝をします。
本堂の欄間を見ると美しい釈迦涅槃像の彫刻がとても印象的です。
本堂右に回廊堂の入り口があります。ここからコの字型の通路に、出口まで三十間に渡り四国八十八の写し本尊が置かれています。入り口の周りには、お釈迦様の大きな足跡を刻む佛足石や、小さな鐘があります。この鐘をついてから中に入りましょう。
札所1番の釈迦如来像から88番の薬師如来像まで、1つ1つ手をあわせていきます。手をあわせていくごとに、心が落ち着いて88ヶ所終わる頃には、なんともいえないすがすがしい気分でいっぱいになります。
回廊堂に囲まれた中庭には二つお堂があります。四国八十八ヶ所に縁のある金比羅堂、もう一つが写真の観音をまつる納札堂です。この納札堂の柱には、無数のお札を打ちつけた釘跡が残っています。お遍路では札所を巡拝することを「札所を打つ」、また区分けをして巡拝することを「区切り打ち」、88番からの逆周りで巡拝することを「逆打ち」といいますが、こうした行為から生まれた言葉なのです。
お堂の前には、ここ秩父で最初に咲くといわれている枝垂桜の木があります。
納札堂とは反対側にちょっと眼を引くお堂があります。大きな酒樽に、草葺屋根というちょっと珍しい形で、その大きさは一日三合飲んでも30年分は飲めるお酒が入るんですって!中には福をたくさん呼び込んでくれそうなお顔の大黒様が鎮座していますので、しっかり見てくださいね。
大黒様に祈願をして名刺を供えておくと、お金が倍になるという伝説があります。お堂の周りには名刺がいっぱい!私も忘れずに供えてきました。
せっかくですからお寺に訪れたら御朱印をいただいておきましょう。ここは秩父三十四観音霊場の札所なので、専用の納経帳もあります。これをきっかけに秩父三十四観音霊場めぐりを始めてみては?
お遍路ではこの他に自分の名前、住所、年齢と参拝日を記入する「納札」というものがあります。本堂と太子堂の横にはこのお札を納める納札箱があります。この札の色はまわる回数によって1〜4回までは白色でその後、青・赤・銀、金色に変わります。
納経帳や納札は西光寺の納経所で販売もしています。
納経所でご朱印を頂ける時間は、朝8時から夕方5時までです。
ご朱印をいただくのに300円がかかりますが、本堂や回廊堂の参拝は無料です。
いかがでしたか?
時には違った環境に身を置いてみると、今までとは違う自分に出会えるかもしれません。1日お遍路さんで自分と向き合う旅に出てみてはいかがでしょうか。
西光寺
埼玉県秩父市中村町4−8−21
電話 0494−22−4444
西武秩父鉄道駅徒歩10分
西武線西武秩父駅徒歩25分
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(2024/9/9更新)
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