提供元:写真AC
https://www.photo-ac.com/チェンマイ(Chiang Mai)は、タイで2番目の都市。バンコクから北へ約720キロメートルの場所に位置しています。1296年にランナータイ王国の都が置かれ、山岳民族のモン族やビルマ族など多くの民族が交流するなか、「ランナー文化」と呼ばれる独自の文化・伝統をはぐくんできました。
古都の情緒が漂うチェンマイは、“タイの京都”“北方のバラ”と呼ばれ、“美人の産地”としても有名です。
そんなチェンマイ観光のポイントは、城壁に囲まれた旧市街と、城壁外の二つ。旧市街は堀と城壁に囲まれ、一辺が約1.5キロメートルの正方形。旧市街内の寺院めぐりは観光ツアーに参加しなくても、天気や気候が良ければレンタサイクルで巡るのもおすすめです。
ちなみにチェンマイのベストシーズンは乾季の11月〜2月。4月が最も暑く、雨季は6月〜10月ごろ。乾季の平均気温は25℃と過ごしやすく、11月の満月の夜にはコムローイ(ランタン)を飛ばす『ロイクラトン祭り』(イーペン祭り)が開催されます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るまず、旧市街内の寺院からご紹介。旧市街の中央にそびえる寺院(ワット)が、「ワット・チェディルアン」(Wat Chedi Luang)。チェンマイで最も大きな(ルアン)仏塔(チェディ)を持つ寺院です。
現在の仏塔は大地震で半壊していますが、創建当時は約80メートルの高さ。崩れかけた大仏塔をゾウが支え、仏塔へ続く階段の入り口には蛇神のナーガの彫刻が見られます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・チェディルアン」の大きな仏塔は、 仏教の宇宙観において、世界の中央にそびえるという「須弥山」(しゅみせん)を表しています。年末年始やロイクラトン祭り、ソンクラーン(タイの旧正月)など、特別な日にはライトアップが行われ、荘厳で神秘的なパワーが感じられます。
<基本情報>
住所:Pra Pokklao Rd
アクセス:ターペー門からソンテウで約5分
拝観時間:8時〜17時
拝観料金:ライトアップ期間を除き無料
写真:沢木 慎太郎
地図を見るチェンマイで最も高い格式を誇る寺院が「ワット・プラシン」(Wat Phra Singh)。ラーイカム礼拝堂には、寺院名の由来となった黄金のプラシン仏像が祀られています。14世紀に描かれた礼拝堂内の壁画も見どころ。ランナー王朝時代の暮らしや宮殿の様子が描かれ、北部タイ伝統芸術の最高傑作とされています。
<基本情報>
住所:Samlan Rd
アクセス:ターペー門からソンテウで約5分
拝観時間:8時〜17時
拝観料金:無料
写真:沢木 慎太郎
地図を見るチェンマイ最古の寺院が「ワット・チェン・マン」(Wat Chiang Man)。ラーンナータイ王朝(ラーンナー王朝)の初代王マンラーイ(メンラーイ王)の時代に建てられ、かつては王の宮殿として使われていました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・チェン・マン」の見どころは、本堂にある二つの仏像。ひとつは“プラ・シーラー・カオ”と呼ばれる大理石の仏像で、もう一つは“プラ・セータン・カマニイー”というと水晶の仏像。また、チェンマイ最古の仏塔を支える15頭のゾウも必見スポット。
<基本情報>
住所:Ratchapakhinai Rd
電話番号:+66-53-248-604-5
アクセス:ターペー門からソンテウで約5分
拝観時間:8時〜17時
拝観料金:無料
写真:沢木 慎太郎
地図を見るメルヘンチックな穴場の寺院が「ワット・ムーン・グン・コーン」(Wat Mueng Nguen Kong)。本堂のまわりを取り囲むカラフルな仏像が可愛い。手を合わせて正座する仏像たちは、どこかユーモラスで愛らしい。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・ムーン・グン・コーン」は、柱や本堂の装飾が美しく、ランナータイ王朝を象徴する建築美がみどころ。金運のご利益があるとされています。2009年に日本で公開された映画『プール』のロケ地となった場所。
<基本情報>
住所:Samlan Rd
アクセス:ターペー門からソンテウで約5分
拝観時間:8時〜17時
拝観料金:無料
写真:沢木 慎太郎
地図を見る木造寺院の「ワット・パンタオ」(What Pan Tao)。プラパンタオ(千倍仏)が安置され、願いごとをすれば1000倍になって叶うとされる穴場のパワースポット。年末年始やロイクラトン、ソンクラーン(タイの旧正月)など、特別な日にはライトアップが行われます。
<基本情報>
住所:Phra Pokklao Rd
電話番号:+66-53-814-689
アクセス:ターペー門からソンテウで約5分
拝観時間:8時〜17時(変更あり)
拝観料金:無料
写真:沢木 慎太郎
地図を見る次は、城壁外(旧市街の外側)にある寺院をご紹介。そのひとつが、“花園”という意味がある穴場の寺院「ワット・スアン・ドーク」(Wat Suan Dok) 。歴代の王の遺灰を納める白い仏塔が数多く建ち並び、その姿は美しい花園のよう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・スアン・ドーク」の中央にはひときわ目立つ黄金の仏塔があり、スコータイ様式の仏塔では最大。また、本堂の仏像は、500年を過ぎた今でもタイ国内最大級。
<基本情報>
住所:Su Thep Mueang
電話番号:053-278-304
アクセス:旧市街からソンテウで約15分
拝観時間:8時〜17時
拝観料金:本堂は50バーツ
写真:沢木 慎太郎
地図を見る静寂な森にたたずむ神秘的な洞窟寺院が穴場の「ワット・ウモーン」(Wat Umong)。小高い丘にトンネル(ウモーン)を掘り、仏像を安置。僧侶たちが各地から集まり、厳しい修行をする瞑想寺院として知られています。
<基本情報>
住所:Su Thep Rd
アクセス:市内からソンテウで約25分
拝観時間:8時〜17時
拝観料金:無料
写真:沢木 慎太郎
地図を見るタイ北部で最も神聖な寺院が「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」(Wat Phra That Doi Suthep)。標高1080メートルのステープ山頂に建つ寺院で、仏舎利(ブッダの遺骨)が納めた黄金の仏塔がそびえています。
タイ仏教の聖地として信仰されている寺院。“この寺院への参拝をなくしてはチェンマイを訪れたことにならない”とさえ言われています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ドイ・ステープ」は、チェンマイ観光で一番人気のあるスポット。夜明けやサンセット、ライトアップも美しい。
テラスからは眼下にチェンマイ市街が広がり、眺望も抜群。夕暮れになれば、ロウソクが灯され、聖なる気配が闇夜に沈み込みます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る蛇神ナーガをイメージした階段も、「ドイ・ステープ」の見どころ。門から山頂の仏塔まで約300段の階段があり、フォトジェニックなインスタ映えスポットとしても人気。モン族衣装を着た山岳民族の子どもたち(写真右下)にも出会えます。
<基本情報>
住所:Su Thep
電話番号:053-295-002
アクセス:旧市街からソンテウで約40分
拝観時間:8時〜18時(ケイブルカーは5時30分〜19時30分まで)
拝観料金:30バーツ(ケーブルカー運行+拝観料込みで50バーツ)
ご紹介した寺院は、チェンマイの観光名所ランキングでも人気の高い寺院ばかり。タクシーをチャーターすれば1日で巡ることができます。タイの寺院では、肌の露出を控えた服装で参拝することがマナー。本堂などでは靴を脱いで拝観します。
日本からチェンマイへの直行便はなく、バンコクから国内線に乗り換えて向かうのが一般的(所要時間1時間10分)。スワンナプーム国際空港やドンムアン空港から、チェンマイ行きの飛行機が毎日、1時間に1本程度、運行しています。
列車であればバンコクのファランポーン駅から約12時間(1日に5本程度)、バスではバンコクの北バスターミナルから約10時間(1日に12本程度)。チェンマイでは高級ホテルから格安のゲストハウスまで幅広くそろい、カレーラーメンのカオソーイといった名物グルメもおすすめ。また、ナイトバザール(ナイトマーケット)はタイで最大級。
ただ、チェンマイはタイで第2の都市とされながらも、人口約20万人の小さな街。ベストシーズンの年末年始や『ロイクラトン祭り』(イーペン祭り)の時期は、外国人観光客が多く、かなり混雑します。
なお、チェンマイのナイトバザールや名物料理カオソーイなど、おすすめの観光スポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
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(2024/3/18更新)
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