麓から登って味わう山城の醍醐味〜上杉謙信の本拠地「春日山城」

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麓から登って味わう山城の醍醐味〜上杉謙信の本拠地「春日山城」

麓から登って味わう山城の醍醐味〜上杉謙信の本拠地「春日山城」

更新日:2016/04/02 10:25

木村 岳人のプロフィール写真 木村 岳人 フリーライター

戦国時代に数々の武勇を残し、越後の龍などと称される上杉謙信。越後国を統一し、武田信玄などとも戦いを繰り広げた、戦国最強ともいわれる名将です。

その謙信が居城としていたのが、新潟県の直江津に位置する春日山城。その名の通り、山の上に築かれた中世山城です。

春日山城の見学では、山の上の駐車場に車を停めて、そこから歩くのが一般的。しかし春日山城をより深く楽しむのであれば、麓から登るルートがお勧めです。

春日山城の表玄関「大手道」から登城しよう

春日山城の表玄関「大手道」から登城しよう

写真:木村 岳人

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春日山城の本丸に通じるルートはいくつかありますが、ここはやはり城の表玄関である「大手道」を登りたいところ。

その入口は城の東麓、「上越市埋蔵文化センター」のすぐ側にあります。埋蔵文化センターでは歴史に関する展示や出土品なども見られますので、春日山城の見学前に立ち寄るのも良いでしょう。

埋蔵文化センターを通り過ぎ、その左手から伸びる未舗装路が大手道です。最初は平坦な畑の道が続き、しばらくすると木々に囲まれた山道となります。

その途中には番所跡や湧き水なども見られ、まさに古道といった雰囲気満点。かつては上杉謙信も通ったであろうこの大手道。一歩一歩踏み締めていると、なんとも感慨深いものがあります。

本丸からの眺めを堪能しよう

本丸からの眺めを堪能しよう

写真:木村 岳人

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春日山の標高は120メートル。大手道の入口から本丸まで、ゆっくり歩いても45分くらい。ちょっとしたピクニック感覚で気軽に登ることができます。

それでも山の上なだけあって、本丸や二の丸は実に開放的で見晴らしも最高です。東を向けば直江津の市街地が眼下に広がり、南には妙高山の頂きが望めます。

また二の丸の下に位置する三の丸は、相続争いで上杉景勝に敗れた上杉景虎の屋敷と伝わる場所です。郭を取り囲むように土塁が連なり、また建物の基礎である礎石が残るなど、春日山城で最も状態が良い郭と言えます。

土塁や礎石が残る三の丸は必見!

土塁や礎石が残る三の丸は必見!

写真:木村 岳人

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春日山の標高は120メートル。大手道の入口から本丸まで、ゆっくり歩いても45分くらい。ちょっとしたピクニック感覚で気軽に登ることができます。

それでも山の上なだけあって、本丸や二の丸は実に開放的で見晴らしも最高です。東を向けば直江津の市街地が眼下に広がり、南には妙高山の頂きが望めます。

また二の丸の下に位置する三の丸は、相続争いで上杉景勝に敗れた上杉景虎の屋敷と伝わる場所です。郭を取り囲むように土塁が連なり、また建物の基礎である礎石が残るなど、春日山城で最も状態が良い郭と言えます。

山頂なのに水が湧く?! 不思議な大井戸も見逃せない!

山頂なのに水が湧く?! 不思議な大井戸も見逃せない!

写真:木村 岳人

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本丸の裏手には、巨大な大井戸が掘られています。草木に覆われて見づらいかもしれませんが、よくよく目を凝らすと、今でも水が並々湧いていることが分かります。

山頂なのに水が湧くとは驚きですが、地質学的に春日山は西の山々と礫層で繋がっており、それら山々の地下水が逆サイフォンの原理で春日山に湧き出すとのことです。

山頂でも水を調達することができる春日山は、山城を築くにふさわしい、まさに奇跡のような山なのです。

本丸からは東の尾根伝いに下りていこう

本丸からは東の尾根伝いに下りていこう

写真:木村 岳人

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謙信は旗印に「毘」の文字を使うなど、武神である毘沙門天を熱心に信仰していました。本丸の北側には、謙信が出陣の際に祈祷を行い、戦勝を祈っていたという護摩堂の跡が残っています。

東の尾根沿いには、家老であった直江家(景勝に仕えた直江兼続は「愛」の兜で有名ですね)の屋敷跡が数段の郭に分かれて続いているのですが、その入口には敵の侵入を阻むための虎口や、空堀なども現存します。

そのまま尾根伝いに降りていけば、最終的には春日山神社にたどり着きます。大手道入口から山頂を経て春日山をぐるっと一周、およそ1時間45分の道のりです。

春日山城は山麓にも見どころたくさん

という訳で、春日山城をじっくり楽しむ散策コースを紹介させていただきました。現在、春日山城には建物が残っていませんが、往時の風景を想像しながら歩いてみるのも一興です。

今回は大手道から時計回りに進むルートですが、逆に春日神社から登り始める反時計回りのコースでも良いでしょう。ただその場合、登り道が少し急になるのでご注意を。いずれも靴はスニーカーなど、服も動きやすいものを着ていきましょう。

また春日山城の周囲には、上杉氏の菩提寺であり謙信の墓所がある林泉寺や、上杉氏の後に春日山城に入った堀秀治が築いた東城砦など、春日山城に関連する史跡がたくさんあります。時間に余裕がある方は、それらも周ってみると、春日山城をさらに深く理解できると思います。

掲載内容は執筆時点のものです。

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