写真:木村 岳人
地図を見る春日山城の本丸に通じるルートはいくつかありますが、ここはやはり城の表玄関である「大手道」を登りたいところ。
その入口は城の東麓、「上越市埋蔵文化センター」のすぐ側にあります。埋蔵文化センターでは歴史に関する展示や出土品なども見られますので、春日山城の見学前に立ち寄るのも良いでしょう。
埋蔵文化センターを通り過ぎ、その左手から伸びる未舗装路が大手道です。最初は平坦な畑の道が続き、しばらくすると木々に囲まれた山道となります。
その途中には番所跡や湧き水なども見られ、まさに古道といった雰囲気満点。かつては上杉謙信も通ったであろうこの大手道。一歩一歩踏み締めていると、なんとも感慨深いものがあります。
写真:木村 岳人
地図を見る春日山の標高は120メートル。大手道の入口から本丸まで、ゆっくり歩いても45分くらい。ちょっとしたピクニック感覚で気軽に登ることができます。
それでも山の上なだけあって、本丸や二の丸は実に開放的で見晴らしも最高です。東を向けば直江津の市街地が眼下に広がり、南には妙高山の頂きが望めます。
また二の丸の下に位置する三の丸は、相続争いで上杉景勝に敗れた上杉景虎の屋敷と伝わる場所です。郭を取り囲むように土塁が連なり、また建物の基礎である礎石が残るなど、春日山城で最も状態が良い郭と言えます。
写真:木村 岳人
地図を見る春日山の標高は120メートル。大手道の入口から本丸まで、ゆっくり歩いても45分くらい。ちょっとしたピクニック感覚で気軽に登ることができます。
それでも山の上なだけあって、本丸や二の丸は実に開放的で見晴らしも最高です。東を向けば直江津の市街地が眼下に広がり、南には妙高山の頂きが望めます。
また二の丸の下に位置する三の丸は、相続争いで上杉景勝に敗れた上杉景虎の屋敷と伝わる場所です。郭を取り囲むように土塁が連なり、また建物の基礎である礎石が残るなど、春日山城で最も状態が良い郭と言えます。
写真:木村 岳人
地図を見る本丸の裏手には、巨大な大井戸が掘られています。草木に覆われて見づらいかもしれませんが、よくよく目を凝らすと、今でも水が並々湧いていることが分かります。
山頂なのに水が湧くとは驚きですが、地質学的に春日山は西の山々と礫層で繋がっており、それら山々の地下水が逆サイフォンの原理で春日山に湧き出すとのことです。
山頂でも水を調達することができる春日山は、山城を築くにふさわしい、まさに奇跡のような山なのです。
写真:木村 岳人
地図を見る謙信は旗印に「毘」の文字を使うなど、武神である毘沙門天を熱心に信仰していました。本丸の北側には、謙信が出陣の際に祈祷を行い、戦勝を祈っていたという護摩堂の跡が残っています。
東の尾根沿いには、家老であった直江家(景勝に仕えた直江兼続は「愛」の兜で有名ですね)の屋敷跡が数段の郭に分かれて続いているのですが、その入口には敵の侵入を阻むための虎口や、空堀なども現存します。
そのまま尾根伝いに降りていけば、最終的には春日山神社にたどり着きます。大手道入口から山頂を経て春日山をぐるっと一周、およそ1時間45分の道のりです。
という訳で、春日山城をじっくり楽しむ散策コースを紹介させていただきました。現在、春日山城には建物が残っていませんが、往時の風景を想像しながら歩いてみるのも一興です。
今回は大手道から時計回りに進むルートですが、逆に春日神社から登り始める反時計回りのコースでも良いでしょう。ただその場合、登り道が少し急になるのでご注意を。いずれも靴はスニーカーなど、服も動きやすいものを着ていきましょう。
また春日山城の周囲には、上杉氏の菩提寺であり謙信の墓所がある林泉寺や、上杉氏の後に春日山城に入った堀秀治が築いた東城砦など、春日山城に関連する史跡がたくさんあります。時間に余裕がある方は、それらも周ってみると、春日山城をさらに深く理解できると思います。
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この記事を書いたナビゲーター
木村 岳人
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