写真:渡部 洋一
地図を見る黄浦江西岸、上海のまさに中心部に「豫園」はあります。豫園エリアは租界時代には「上海城」と呼ばれた中国人居住区であり、近代都市へと発展した現在の上海の中で最も中国的な場所とも言われています。
豫園エリアの西側に広がる「豫園商城」は、約100軒もの土産物屋やレストランが軒を連ねるショッピングマーケット。買い物ももちろん楽しいですが、再現された江南地方の伝統建築が立ち並ぶ光景はまさに圧巻。かつて上海城の城下町として賑わった往時の繁栄が偲ばれます。
ちなみに、豫園の庭園の外側にある豫園商城は入場無料。美しい夜のライトアップもおすすめです。
写真:渡部 洋一
地図を見る旧上海城の北東部に位置する豫園。江南古典庭園の名園と称されています。「豫」は愉を示し、その名前はす、なわち「楽しい園」という意味を持ちます。着工されたのは1559年。明の時代の役人が自らの父親のために造営した私庭が始まりです。
園内には、中国の伝統的建築や精緻な彫刻の数々。造園の名工たちが力の限りを尽くした技術の粋が、見る者を圧倒します。
写真:渡部 洋一
地図を見る豫園内にある、「龍壁」。粘土で作られた迫力のある龍の頭から伸びる長い胴体の鱗には、瓦が使われています。壁の上をうねる姿は、「龍が泳いでいる」と表現されるほどのリアリティ。今にも動き出し、上海の空に飛び立ちそうな躍動感に溢れる龍は、豫園の必見スポットです。
写真:渡部 洋一
地図を見る豫園内東部に建つ和煦堂(わくどう)。その堂内に芸術的に飾られているのが、ガジュマル(榕樹)で作られた家具や彫刻です。テーブルや椅子は、約200年前、清朝の時代のものと言われています。他の木では表現することのできない、ガジュマルならではの独特の形状を細部までじっくりと観賞したい、気品漂う調度品の数々です。
写真:渡部 洋一
地図を見る園内東部の池のほとりに立つ、「玉玲瓏(ぎょくれいろう)」。江南三大銘石の一つに数えられる名石中の名石です。72個の穴がある中央の奇石が特に人気で、カメラを向ける観光客が後を断ちません。その不思議な自然の造形が人々を魅了して止まない、神秘の超大国中国を象徴するかのような、魅惑の奇石です。
いかがでしたか?
名工たちの技術の粋が集まった江南古典庭園の名園、「豫園」の見所をご紹介しました。近代的な高層ビル群が立ち並ぶ経済都市上海の中で、今なお残る古き良き中国に出会える貴重なスポットです。
豫園の素晴らしさを古人が称えた、有名な言葉があります。
「為東南名園冠(江南の名園の中でも一番とする)」
古の人々が賞讃し、今も人々に愛され続ける豫園。この地を旅行するなら絶対に外せない、上海を代表する観光名所です。
豫園へのアクセス、入場料、入場時間等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。
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この記事を書いたナビゲーター
渡部 洋一
ご覧頂き誠にありがとうございます。旅と写真が好きです。国内外問わず、有名な観光地から初めて名前を聞くような小さな村まで、お金と時間の都合さえつけばカメラを持ってどこにでも行ってしまいます。特にアジア各…
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