写真:市川 芽久美
地図を見る「キト」は原住民の言葉で“地球の真ん中”、スペイン語では「ミタデルムンド(Mitad del Mundo)」といい、ずばりその名が付けられた赤道記念碑公園「ミタデルムンド」。18世紀半ばに、フランスの科学アカデミーの測量により指定された場所にあります。
当時測量に加わった世界の科学者の銅像や、赤道をまたいで記念碑の塔が建っています。記念碑は360度のパノラマをたのしめる展望台になっており、記念碑の前で赤道をまたいで記念写真を撮るのが大人気。
写真:市川 芽久美
地図を見る公園内で行われる季節ごとのイベントも、興味深いアトラクションの1つ。正午に太陽が赤道の真上にくる春分の日や、秋分の日には、太陽を神と崇めるインディヘナのお祭りが再現されたり、インカの時代から伝わる文化や風習を伝えています。
園内には、この赤道記念碑の生い立ちだけでなく、アンデスの歴史を時系列に知る事のできる博物館なども併設されています。
写真:市川 芽久美
地図を見るこの公園内には、これぞエクアドルのアンデス料理とも言える料理を提供するレストランが軒を連ねています。
店頭でなにやらグリルされているのをみたら、それは、贅沢料理「クイ」の丸焼きです。日本ではなかなか食べられないモルモットの仲間のテンジクネズミですが、アンデスでは重要なタンパク源。
そして、豚肉を大きな鍋に入れ、お肉自体から出てくる脂だけで時間をかけてじっくり煮揚げた料理「フリターダ(Fritada)」も絶品です。
店頭にメニューが写真付きで紹介されているので、いろいろなおレストランを覗いて、興味深いお店を選んでみよう。
写真:市川 芽久美
地図を見る園内には、パビリオンが幾つか併設されています。
「エクアドル」と名付けられたパビリオンには、エクアドル人登山家で写真家の、パトリシオ・ティサレマ(Patricio Tisalema)氏のギャラリーになっています。
エクアドルのアンデスの美しい山々に加え、彼が制覇したエベレストを始めとする世界の最高峰の山々のパノラマ写真が展示されています。
日本の山の写真もあり、なんだか嬉しくなります。
写真:市川 芽久美
地図を見るそして、2015年新たに加わったのが、「グアヤサミン」パビリオン。エクアドルのピカソとも呼ばれるオズワルド・グアヤサミン(Oswald Guayasamin)の作品が紹介されています。
他にも、フランスの科学アカデミーの測量の歴史を知る「フランス」パビリオンや、プラネタリウム、民族博物館があり、どれも時間をかけてじっくり見学したい興味深いパビリオンばかりです。
赤道に実際立って見るだけでも価値はありますが、加えてエクアドル、特にアンデス地方(山岳地帯)の文化や歴史を楽しみながら知る事のできるスポットです。
是非、キト市内観光の際はちょっと足を延ばして、訪れてみてください。
◾『ミタ・デル・ムンドCiudad del Mita del Mundo)』
*エクアドルの首都 キトの市街から車で20-30分。
オープン:月 - 日 9:00 - 18:00
入場料:USD $ 3.50
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
市川 芽久美
「旅行」に関係する仕事をやれるだけやってみようと思い、日本とヨーロッパの旅行会社、航空会社、旅行業界誌、旅行展示会と経験してきました。その中で、日本人にとって、潜在的な魅力がまだまだあると感じた中南米…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索