写真:Hiroko Oji
地図を見る南イタリア・シチリア島のエンナ(Enna)の町は、19世紀初期までカストロジョヴァンニと呼ばれていた町。標高は948メートルと、イタリアでは最も高い県庁所在地として知られています。
エンナへは、鉄道でも行けますが、高台にある町まで鉄道駅からバスで20分かかります。なので、各町から出る中距離バスが便利です。
バスで到着するのは町の西の端、東へ延びる通りを進んでいくと、サン・カタルド(S,Cataldo)教会、サン・フランチェスコ・ダッシジ(S.Frandesco d’Assisi)教会、そしてV.エマヌエーレ(Vitt.Emanule)広場へと出ることができます。
このあたりが町の中心地、ここからお城へは緩い坂道を上っていきましょう。途中には16世紀に再建された大聖堂があります。内部は豪華な内装で、アートギャラリーのよう。17世紀の木の天井は重厚なもので、壁の上部には有名な油絵もありますので、お見逃しなく!
写真:Hiroko Oji
地図を見る町の東端に建つロンヴァルディア城(Castello di Lombardia)は、アラブ人、ノルマン人の要塞跡に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世(シチリア王フェデリコ1世)が建て、その後、アラゴン家のフェデリコ3世が建て直したものです。今ではほとんど廃墟となり、壁のみが残る状態ですが、城内には緑いっぱいでお花が咲き誇り、ロンヴァルディア平原を見渡す眺めが大変素晴らしいところです。ピサの塔の内部には狭い階段があり、鍵が開いていれば屋上へ上ることができます。ここからはエンナの旧市街と周辺のパノラマが楽しめますので、どうぞ登ってみてください。なお城内へ無料で入れるのがちょっぴり嬉しい。
お城を見終わったら、その先にある切り立った崖の上の ロッカ・ディ・セラーラ(Rocca di Cerere)にも足を延ばしてみてくださいね。少し離れたところからお城を振り返って眺めるのもいい眺めです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るV.エマヌエーレ広場の近くにあるフランチェスコ・クリスピ広場の展望所(Panorama da Piazza Crispi)からは、丘の上に建物がギュッと固まって建ち並ぶ隣町のカラスチベッタ(Calascibetta)の眺めが大変素晴らしい!まるで、天空の城のようです。
また、平原の中にいくつか、同じように小高くなった丘の上に建物群が凝縮している町が見渡せ、シチリア島の広さを実感することができます。
広場に面してレストランが数軒ありますので、ぜひこの広場の展望所で休憩がてら眺めを楽しんでくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見る展望所からは、遥かかなたに広がる緑のロンヴァルディア平原の中に、麓の鉄道駅からクネクネと登ってくるバス通りがくっきり見えており、この眺めも広々としていて、心が解放されます。お城やその前の切り立った崖の上のロッカ・ディ・セラーラも一望のもと。
たっぷり眺めを堪能したら帰りのバスに乗り遅れないように、バスターミナルへ向かいましょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見る便数の少ないエンナ行きのバスが出るカルタニセッタ( Caltanissetta )の町は、各町からバスや鉄道でアクセスできます。
バス待ちの時間を利用して、カルタニセッタの町を散策するのも楽しいですよ。バスターミナルや鉄道駅からは、上り坂を登っていき、メインストリートを道なりに進むと中心地に出ます。中心地には大きな立派な素敵な外観を持つ教会が二つ、噴水広場を間に向かい合って建っています。レストランやお土産物屋さんもこの辺に集中していますので、散策を楽しんでください。
エンナへのバス便はたいへん少なく、訪れにくいところですが、その分行ったら行っただけの満足感は大きいと思います。ロンヴァルディア平原を一望するエンナはお薦めの町、丸1日かけて訪れてみてください。筆者はアグリジェントに滞在して訪問しましたが、カターニアからも訪問が可能です。カターニアとアグリジェントを結ぶバスがカルタニセッタを経由しますので、そのバスをご利用くださいね。又その際にはMEMOにあるバス時刻検索をご利用ください。
では、素敵なご旅行を!
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この記事を書いたナビゲーター
Hiroko Oji
旅の計画を練り、現地でその土地ならではの経験を楽しみ、帰ってきたら写真の整理をして旅行記や記事を書くと、一つの旅で3〜4回楽しんでいます。アメリカで大自然の偉大さに圧倒され、人生観が大きく変わりました…
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