写真:市川 芽久美
地図を見るエクアドルの首都キトから車で2時間。標高2800mのキト市街から1000mほど下がった「雲霧林」と呼ばれる地域に小さな街“ミンド(Mindo)”があります。
この街を囲む一帯は、適度な湿気と気温(年間通じて20〜25℃程度)で、豊かな水と森に野生種の蘭をはじめ、熱帯性の様々な植物、400種類の野鳥が住んでいる楽園のような地域です。
豊富な農産物にも恵まれ、美味しいカカオやコーヒーの産地でもあります。
そんな自然に囲まれたミンドの街に、小さなかわいらしいチョコレート工場『エル・ケツァル(El Quetzal) 』があります。
写真:市川 芽久美
地図を見る『エル・ケツァル(El Quetzal) 』の敷地内では、カカオの木だけでなく、この地域で育つ様々な植物を育てています。
コーヒー、バナナ、唐辛子、ステビアなど等を始めとする、様々な種類のハーブ、野菜や果物がまるで植物園の様に、植えられています。
鶏まで飼われていて、実はこのチョコレート工場、レストランも併設しており、ほぼこの敷地内で採れた素材の料理を提供しているんです。
チョコレート工場見学を始める前に、敷地内で育つミンドの植物の特徴を説明、案内してくれます。
実は、これらの植物もこれから案内するチョコレート・ツアーに関係してくるんですよ。
写真:市川 芽久美
地図を見るいよいよ、チョコレート工場見学ツアーの開始です。
カカオの実から種を取り、発酵・乾燥させるまでの過程を、実際行っている場所で見学します。
その後、完全に乾燥させ砕いたカカオ豆を、温室で4日間カクハンして、なめらかなリキッド状に。その後、圧縮してカカオパウダーとカカオバターに分けられるのですが、その工程は室内の手作り工房で行われ、ほとんどが手作業。
後は用途に応じて、配分を調節してチョコレートバーなどのチョコレート製品に加工されていきます。この工程は、様々な組み合わせを実験しながら、6畳ほどの小さなスペースで、アトリエのような感覚で行われています。
写真:市川 芽久美
地図を見る最後に、昔の製法を実演紹介してくれたり、チョコレートと様々な食材との組み合わせを試食します。
そう、ここで出てくるのが先に紹介した敷地内に植えられている植物です。リキッド状のチョコレートに、唐辛子やレモンハーブ、バナナなどと併せて食べてみて、どれが自分好みか探ります。砂糖もお好みで混ぜながら。
写真:市川 芽久美
地図を見る併設されているレストレンで、こちらで作られているチョコレート商品を購入できます。
チョコレートバーを始め、チョコレートジャム、乾燥させたカカオの薄皮を利用したお茶など、ユニークな商品もズラリ。
お勧めはこの工場で造られたチョコで作ったブラウニー。本当に絶品です。外が適度にパリパリで中はしっとりの濃厚ブラウニーです。
ここで焙煎されるミンドのコーヒーと併せて、是非試してみてほしい逸品です。
ミンドの『エル・ケツァル』チョコレートツアー。
1時間から1時間半のツアーで、参加費は6ドル。毎日開催していて飛び込みでも受け付けていていますが、小さな工場なので、是非予約をしてから訪れてみてください。
心地よい自然を眺め、敷地内のレストランでチョコレートとコーヒーを楽しみながら一服。
至福の時間をお過ごし下さい。
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この記事を書いたナビゲーター
市川 芽久美
「旅行」に関係する仕事をやれるだけやってみようと思い、日本とヨーロッパの旅行会社、航空会社、旅行業界誌、旅行展示会と経験してきました。その中で、日本人にとって、潜在的な魅力がまだまだあると感じた中南米…
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(2025/2/11更新)
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