写真:山崎 ナオ
地図を見る道を歩いていると突然見えてくる夥しい数の赤い紙で覆われたナニカ...この異様な光景に少し驚かれる方もいるかもしれません。こちらは田端は東覚寺の「身代り赤紙仁王尊」にある金剛力士立像です。
何故このような姿なのかというと、この2体の像は「赤紙仁王さま」として親しまれ、自分の(もしくは祈願したい相手の)疾患部と同じ位置に赤紙を貼って回復をお願いすると、仁王さまが身代わりになってくださると伝えられており、祈願者があとをたたないのです。
寛永18年、江戸市中に流行していた疫病を鎮めるために、宗海という僧侶が願主となって造立したという言い伝えがあります。
写真:山崎 ナオ
地図を見る普段なかなか全貌を見ることはできませんが、向かって右側は口を開いた「阿型」の仁王さま。左側が口を閉じた「吽型」の仁王さまです。「阿・吽(あうん)」で対となる2体の金剛力士立像は、神社などで仁王門の中から境内を守る役目といわれています。
疾患部に貼る赤紙は東覚寺に入って左手の建物で分けてもらえます。親切に糊も付いているので「阿型」の仁王さまから順に祈願しましょう。赤には魔除けや疫病除けの意味があるとされていて、中国では春節に赤い紙を戸口に貼ったりします。
写真:山崎 ナオ
地図を見る祈願が叶ったあかつきにはお礼参りで、草鞋(わらじ)を奉納する習わしがあります。赤紙仁王さまは回復した後も日夜、病人を見舞いにきてくれるので草鞋を納めるという訳です。
赤紙と同じく、草鞋とお線香も東覚寺に入って左手の建物で、2000円ほど納めて分けてもらうことができます。不動尊の向かって右手に草鞋を結び付ける場所があるので1足づつ奉納しましょう。
東覚寺は「谷中七福神めぐり」の1番目で長寿の神様である福禄寿(ふくろくじゅ)が祭られていることでも有名です。この谷中七福神めぐりは江戸時代中期に興った七福神巡りの草分け的存在で、毎年1月には大勢の人が田端からスタートして上野は不忍池まで約5.5kmの距離を巡ります。
谷中七福神の寺院・神社
福禄寿(東覚寺)− 恵比寿(青雲寺)− 布袋尊(修性院)− 寿老人(長安寺)− 毘沙門天(天王寺)− 大黒天(護国院)− 弁財天(不忍池弁天堂)
写真:山崎 ナオ
地図を見るご祈願(赤紙)とお礼参り(草鞋)を繰り返すことで、赤紙仁王さまとの繋がりは深まっていくことだと思います。また自分の病はもちろんなのですが、大切な人の回復を祈ることでご利益はさらに強いものになると言われています。
回復のパワースポット東京田端は東覚寺の身代り赤紙仁王尊で、みなさんも赤紙仁王さまに回復を祈願をしてみてはいかがでしょうか?
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(2024/10/15更新)
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