写真:沢木 慎太郎
地図を見る耳をつんざく大音量のミュージック。けばけばしいド派手なピンクのネオン。超ごく細のビキニで踊るセクシーなレディたち。毎晩がリオのカーニバルのような不夜城、それがパタヤです。
しかし、昼間はまったく別人で、のどかで平和な羊の顔。パラソルがアジサイのように並ぶビーチで、のんびりスヤスヤお昼寝というのがパタヤスタイルの基本です。これは、実にクール!静かな波音とヤシの樹のさわさわとした優しい歌を聞き、さらにはヤシの実ジュースを飲んで、もっと涼しくなりましょう。
夕暮れが美しいのもパタヤの魅力。息をのむほどに美しい夕焼けは、旅愁を感じさせてくれます。しかし、穏やかに陽が暮れ、淡い夜が始まると、急にオオカミ男に大変身!
パタヤ南部のメインストリート「ウォーキングストリート」では、ゴーゴーバーやビア・バー、クラブなどが星の数ほどひしめき、妖しげなピンク色で、すべてが真っ赤っか。世界中から集まってきた夜遊び好きの人々で、ごった返します。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るウォーキングストリートというのはパタヤを代表する歓楽街。路上には可愛いタイ人女性だけでなく、ロシア系の美女や、かなり美系のニューハーフたちが超ミニスカート姿で立ち、セクシーな生足を披露しています。
そのウォーキングストリートでは、ビアバーなどで無料のムエタイ・ショーを楽しむことができ、ものすごい迫力!ムエタイというのは、“立ち技世界最強格闘技”といわれるタイのキック・ボクシングのこと。激しいキックやパンチ、ひじ打ちは日本の武道にも通じる真剣さがあり、かなりクオリティーの高い試合を披露してくれるので、見飽きません。パタヤを訪れる方、必見です!
写真:沢木 慎太郎
地図を見るウォーキングストリートの入り口付近では、女性たちが舞台で踊るゴーゴーバーならぬ、ゴーゴーボーイともいえる巨大な「ボーイズタウン」があります。ゴーゴーバーだけじゃなかった!!
このエリアでは、さわやかなビーチボーイたちが浅黒い肌を露出しながら踊っています。美系というよりも、体操の選手のように筋肉質タイプの男性が多く、気配りもうまい。日本では、まず見られない光景。お酒を楽しみながら、彼らの踊りを楽しむこともできます。冷やかし程度に見てみるのも楽しいものですよ!
実は、この近辺は安くていいゲストハウスの密集地帯。パタヤに長期滞在するには便利な場所なんです。夜になって宿を出たら、いきなりビキニ姿のモッコリ元気な兄ちゃんたちと目があうことも。男性に興味がないことを示すと、それ以上は誘ってこないのでご安心を。しかし、「おまえもオレたちと一緒に踊ろうよ」と誘われることもあります。興味のある男性はちょっとはやってみては!?
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさて、パタヤの楽しみは、何といってもシーフード料理!ウォーキングストリートは、巨大な風俗タウンだけのように思われがちですが、実は個性豊かなレストランが集まる超グルメ街。パタヤはもともと静かな漁村だっただけに、海の幸をふだんに使った料理が食べれるのです。魚介類は、新鮮そのもの。さっきまで生きていたものばかり。
オープンエアーの店内は、高級ホテルのバーやレストランとはちがって、開放感にあふれ、心を裸にしてくれること間違いなし。
おすすめは海沿いのテーブル席。さわやかな潮風に吹かれながら食べる料理は、この上もなくおいしく、最上の幸福感。もしあなたが男性なら、優しい夜風に長い黒髪をなびかす、とびきりセクシーな美女と過ごしたい。彼女へのささやきで、素敵な夜を始めてみてはいかが?
写真:沢木 慎太郎
地図を見るパタヤを最大に楽しもうと思ったら、カウントダウンに参加すること。これ以外に、考えられない。クリスマスを過ぎても、ツリーや雪だるまが飾られ、夜空は大音量の花火がさく裂。なぜかタイ北部のお祭りで使われるコームローイ(熱気球)が一斉に夜空へ放たれ、みんな気分はノリノリ、最高潮!これぞ、カオスの極み!
ウォーキングストリートは人だらけで、まったく身動きがとれません。しかし、その中をいつもと同じ調子でのんびり屋台を引っ張っていくタイ人のおじさん。「こんな人ごみの中で、おまえはアホかっ!」と大声で怒鳴る白人男。小競りあいも珍しくありません。しかし、楽しけりゃ、何でもいい。マイペンライ!
カウントダウンのおすすめスポットは、ラーン島に向かう桟橋の近くにあるバリハイ埠頭。巨大なツリーが飾られたステージでは、大音響の歌や踊りのパフォーマンスが繰り広げられ、とっても楽しい!しかし、ここまでたどり着くのは、まさしく命がけ。
年越しのカウントダウンのイベントは12月25日から31日まで。つまり、一週間連続で、毎晩がカウントダウン。有名アーティストによる無料コンサートやイルミネーションも楽しむことができ、これ以上の楽しみはありません。絶対におすすめです。
また、パタヤにはカップルにおすすめのスポットもあるので、ご興味のある方はMEMOにリンクした記事をご参照ください。
近年まで小さな漁村にすぎなかったパタヤ。これほどまでに賑わいを見せるようになったのは、ベトナム戦争でアメリカ軍が、兵士たちの保養地として開発したのがきっかけです。現地の女性を使って、快楽の街に仕上げられたのが、パタヤ。それは、悲しい歴史です。
明日、戦争で死ぬかもしれない。だから今、この瞬間を思いっきり楽しもう。精いっぱいに、生きよう。ある意味、その真剣勝負が「生」と「性」を輝かせるのだと思います。
なんだかんだいっても、パタヤは悲しいことに今も巨大な風俗街であることには間違いありません。
しかし、そこでの出会いを良くするのも、悪くするのも、旅人の心がけ次第。泥水を吸って美しく咲く蓮のように、恋愛の花を咲かせることだってあるのです。悲しい歴史と現在を、そして閉そく感たっぷりの日本を打ち砕く強烈なパワー。色鮮やかな情熱。それが、パタヤのたまらない魅力です。
(※写真の無断使用厳禁!)
この記事を書いたナビゲーター
沢木 慎太郎
恋愛小説「星の流れに 風のなかに 宇宙の掌に」(※澤 慎一の名前で制作)が電子書籍化され、作家デビューしました。紀行小説「深夜恋愛特急」も、私のひそかなブーム。
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