写真:渡部 洋一
地図を見る1351年に始まり、1767年にビルマ(現ミャンマー)軍に破壊されるまで、417年間の繁栄を謳歌したアユタヤ王朝。タイの長い歴史の中でも最大の王朝と言われています。遺跡の点在する中心部は「古都アユタヤ」として世界遺産に登録されており、アユタヤ歴史公園として整備されています。
写真は、アユタヤの人気寺院「ワット・ヤイチャイモンコン」。高さ約72メートルの仏塔は、遠くからも見えるアユタヤのランドマーク的存在です。
写真:渡部 洋一
地図を見るアユタヤで一番有名な遺跡といえる「ワットマハタート」。
高さ44メートルの仏塔があったと言われていますが、ビルマ軍に破壊され現在その姿を見ることはできません。
この遺跡を有名にしたのが、木の根に包まれた仏像の顔。その姿はテレビや写真で頻繁に取り上げられ、広く世界に知られています。
ビルマ軍はアユタヤの街を破壊する際、仏教の効力を奪うために、あらゆる仏像の頭部を切り落としました。信仰深いタイの人々にとって、それは単に物損という次元を超えて、心の拠り所までも壊されるあまりにも辛い経験であったことは想像に難くありません。
無惨に転がる仏像の頭部を哀れに思った村人が壁に立てかけたところ、いつしか木の根が優しく包み込んでいったという伝説の残る、神秘的な仏像の顔。悲しい歴史の中で穏やかに微笑むその顔は、ワットマハタートのみならず、悲劇の道を辿った古都アユタヤの象徴と言えます。
写真:渡部 洋一
地図を見るアユタヤに数ある王朝の遺跡の中で、バンコクのワット・プラケオに相当すると言われる重要な寺院が、「ワット・プラシーサンペット」です。1491年に建立されたアユタヤ王朝の王室守護寺院で、巨大な3つの仏塔にはそれぞれ3人の王の遺骨が納められています。
アユタヤ王朝の繁栄を謳歌した3人の王が眠るワット・プラシーサンペットは、大きな被害を受けた他の寺院と比べ保存状態が良く、当時と同じ姿を見ることの出来る貴重な遺跡です。
写真:渡部 洋一
地図を見るワット・プラシーサンペットの隣にある、「ウィハーン・プラ・モンコン・ボーピット」。本堂はタイの寺院特有の派手な装飾で彩られ、その内部には黄金に輝く大仏が安置されています。なんとタイ最大という、高さ17mのブロンズ製の仏像はまさに圧巻。奈良の大仏よりも大きいタイの大仏(しかも金色)には、「大仏造立の詔」を発した聖武天皇もびっくりです。
写真:渡部 洋一
地図を見る約28メートルの寝仏が横たわる、ワット・ローカヤースッター。バンコクのワットポーにある寝釈迦仏と違い、この仏像が寝ているのは屋外です。
アユタヤの空の下、南国タイの強烈な陽射しと雨風にさらされながら眠り続ける寝仏は、アユタヤ観光ルートに頻繁に組み込まれる定番の観光名所であり、人気の撮影スポットにもなっています。
14世紀から400年以上にわたって王朝の繁栄を謳歌し、その後ビルマ軍との戦いに敗れ徹底的に破壊されるという悲劇の歴史を歩んだ、古都アユタヤ。タイを代表する観光地アユタヤ遺跡の中でも、特におすすめのスポットをご紹介しました。
アユタヤは、バンコクから北へ約80キロ、バスで1時間30分〜2時間という好立地。バンコクに宿を取りながらアユタヤへ日帰りで観光に行くことも十分に可能です。世界遺産に登録されるなど、その歴史的、文化的価値から必見であり、バンコクからのアクセスも抜群な古都アユタヤは、タイを旅行する上で外せないおすすめ観光名所です。
今回ご紹介したアユタヤの各遺跡への行き方、入場料、入場時間等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。
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(2023/12/1更新)
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