写真:古川 悠紀
地図を見るホーチミン市内中心には、「パスター(Pasteur)通り」というショッピングストリートが走っています。その通りから幅狭い路地に入ると、現地人向けの食堂や住宅が並ぶローカルな香り漂う光景が飛び込んできます。
その一角にある古めかしい建物の屋上に当レストランが営業中。看板がありますが、若干怪しげで入りづらいです。しかし、それこそがお店のコンセプトであり、「秘密の庭」へと通じる入口となります。
写真:古川 悠紀
地図を見る建物の階段をひたすら上がっていけば、秘密の庭が見えてきます。プチパリと呼ばれるホーチミンの中心にあるとは思えない、自然が溢れる光景を目の当たりにします。木造のテーブルチェアやつる草、花壇など自然が織り成す空間は、市内中心に建つ高級レストランとは一線を画す内装です。
とはいえ、それはあくまでもコンセプトの問題。従業員の教育や料理の味は、高級店と比べてもなんら遜色はありません。特にこちらのレストランは、現在では外国人観光客が客層の80%以上を占めるに至り、ウェイターの教育はより大事にしているとのことです。
シークレット・ガーデンは昼は15時まで営業中。実はランチで訪れる観光客はあまり多くありません。レストランはルーフトップなので日中は日差しが厳しく、ゆっくりと食事を楽しむなら夜がおすすめです。お客がちらほらと入りだすのは、夕方の19時以降。
ディナータイムになると、各テーブルにキャンドルが灯り、雰囲気を演出します。また、店内に飾られてある中部ホイアン名物のランタンが軽やかな明かりを落とし、こちらも異国情緒に浸ることができるとともに、ベトナムらしさも感じることができます。
シークレット・ガーデンで食べられる料理は、実に100種類以上。メニューには写真だけではなく、日本語表記もされているのが嬉しいところです。ベトナムの一般家庭でよく食べるような素朴な料理から、屋台料理、伝統的な土鍋を使った料理など、種類は多岐にわたります。
メニューはご飯、サラダ、野菜、土鍋といった具合にカテゴライズされているので、それぞれ一品ずつ注文してみるのがいいでしょう。また、アルコール類も充実しているので、ベトナム産ビールやカクテル、ワインも併せて楽しんでください。
シークレット・ガーデンは大都市ホーチミンの中心に佇むオアシス的レストラン。都会の喧騒を忘れ、日中の観光で疲れた体も、秘密の庭でビールを傾ければリフレッシュすることができます。東南アジアらしい自然を体感したい方は、当レストランが絶対におすすめです。
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(2024/12/3更新)
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