壮大なフレスコ画が壁一面に!ブルガリア世界遺産「リラの僧院」

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壮大なフレスコ画が壁一面に!ブルガリア世界遺産「リラの僧院」

壮大なフレスコ画が壁一面に!ブルガリア世界遺産「リラの僧院」

更新日:2015/06/29 12:34

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家

日本では、その名をヨーグルトの商品名として知られている程度の認知度の低いブルガリアですが、実は、魅力は他にもたくさんある国です。

山と丘陵に富み豊富な観光資源、独特な張り出し窓が特徴的な民族復興様式の家々、香水などに使われる薔薇の咲き乱れるバラの谷、リゾート地として人気のある黒海沿岸・・・。そして何より、ブルガリア正教の総本山「リラの僧院」は、壁一面に描かれた壮大なフレスコ画を持つ世界遺産です。

素朴な村人との触れ合いが、心温まるリラ村

素朴な村人との触れ合いが、心温まるリラ村

写真:Hiroko Oji

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ブルガリアの首都ソフィア(Sofia)の南約65キロメートル、リラ山脈の奥深くにあるリラの僧院ヘは、先ずリラ(Rila)村へ立ち寄ることになります。

周りを標高2500メートル級の山々と葡萄畑で囲まれ、バラの花があちこちで咲き誇る村の中は、ひっそりした石畳に石造りの民家が建ち並びます。民家の庭にも葡萄やバラが溢れ広い空間がとても開放的。運が良ければ、お土産物をいただいたからと言って、近所に配って回る村人から、通りすがりの旅人にもおすそ分けしていただける場面に遭遇することも・・・。そのほかの村人もとても親切でおおらか!心温まるひとときが過ごせます。
英語はほとんど通じませんが、笑顔は万国共通!

中心地に建つ村の教会の壁一面には素晴らしいフレスコ画が描かれており、本命のリラの僧院へ行くのがより一層楽しみになってきます。村の高台からは、リラ山脈の奥に雪が残る山を始め、緑豊かな風景の中にひっそり佇む村の家並みを見渡せます。

ブルガリア正教会の総本山!リラの僧院

ブルガリア正教会の総本山!リラの僧院

写真:Hiroko Oji

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山間のリラ村から僧院へ向かうバスは1日に数本、緑深き1本道の山道をくねくねと進んでいくと突然現れるのが、色鮮やかな僧院の門。中に入る前からテンションが上がります。

リラの僧院は、ブルガリア正教の総本山といわれる修道院で、ブルガリアで最も文化的、歴史的、建築学的に重要な遺跡の一つであると評価されています。そのため、山奥の不便な場所にあるにもかかわらず、訪れるたくさんの観光客は途絶えることがありません。

その歴史は10世紀に溯り、僧侶のイヴァン・リルスキが隠遁の地としてここを選んで小さな寺院を建立したことに始まります。やがて中世の宗教と文化の中心となり、14世紀には僧院文化が確立し華開くことになったのですが・・・。オスマン朝の支配下に入ることとなり厳しい制限がキリスト教やブルガリア文化に加えられた中でも、この僧院だけは黙認されていたといわれています。

その後、1833年の大火でほとんど破壊されたものの、裕福な国民の援助を受けて修復され、1983年、世界文化遺産として登録されました。

鮮やかそのもの!壁一面に目を見張るフレスコ画で覆われたリラの僧院

鮮やかそのもの!壁一面に目を見張るフレスコ画で覆われたリラの僧院

写真:Hiroko Oji

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門をくぐって敷地内に入ると、4階建ての住居のある外陣には、300もの部屋、4つの聖堂、大修道院長室などが入っているのですが、残念なことに立ち入り禁止!外観を見るだけで我慢しましょう。なお、厨房にはめったにない巨大な器があることで知られていて、年季ある印刷物を収容する図書館を含む歴史博物館へは入場(有料)できますので、興味のある方はどうぞ。

敷地の中央に建っているのが聖母誕生教会、1833年の大火後、民族復興様式*(後述)で再建され、もっとも中心的な建物となっています。白黒の縞模様のアーチ内はアーケードとなっていて、壁と天井一面に色彩豊かなフレスコ画が描かれています。36の聖書の場面やこの地方の生活の様子が極彩色のまま保たれているのが素晴らしいところです。

教会内は、これまた黄金に輝くイコノスタ(たくさんのイコンで飾られた壁)に立ちすくむばかりです。幅10メートルもあり、精緻な彫刻が施され、表面には金箔が貼られており、ブルガリア木彫芸術の最高傑作と言われるものです。

唯一火災を免れた「フレリョの塔」

唯一火災を免れた「フレリョの塔」

写真:Hiroko Oji

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僧院内で唯一1833年の火災を免れたのが、フレリョの塔です。14世紀に建てられた当時のままの姿がそこに残されています。

石造りの塔の外壁には壁画が施されているのですが、ほとんど色褪せもせず美しさを保っています。1階にはお土産物屋さんが入り、宗教関係のお土産物が並びます。2階部分には鐘が吊るされており、こちらも運が良ければ、修道士が鐘を鳴らす場面に出会えるかもしれません。

僧院の裏門外にはレストランやお土産物屋、さらにはプチハイキングの山道も!

僧院の裏門外にはレストランやお土産物屋、さらにはプチハイキングの山道も!

写真:Hiroko Oji

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リラの僧院内には宿泊できる施設もあり、歴史博物館そばのレセプションで手続きができます。
僧院の裏門を出て川に架かる石橋を渡ると、民芸調の内装のレストランやお土産物屋があり、たくさんの観光客に交じって修道士の方の姿も見ることができます。山道に沿って川が流れる音を聞きながら休憩に寄ってみるといいですね。

奥にはホテルもあり、さらに進んでいくとちょっとしたハイキングができます。又表門近くに立つ地図(案内表記はブルガリア語のみ)に従って山道へ入って行きますと、奥にはイヴァン・リルスキの庵や祠、洞窟もありますので、時間に余裕のある方にお勧めです。

最後に

世界遺産のリラの僧院、いかがでしたか?

僧院へは、個人で行くにはとっても不便!近くのブラゴエフグラッド(Blagoevgrad)に滞在して、リラ村でバスを乗り換えて訪れるという方法もありますが、ソフィアからなら日帰りツアーに参加するのがお手軽で便利だと思います。旅行会社の多くがツアーを用意しています。

僧院の外観は写真撮影OKですが、屋内に入れば撮影禁止です。眼を瞠るほど素晴らしい内部のイコノスタなど、しっかり目と心に焼き付けてきてくださいね。

*文中に出てくる民族復興様式について
オスマン・トルコ様式にバロックやロココ様式を加え、上階が張り出し、玄関ファサードなどに曲線を使っているのが民族復興様式の特徴です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/05/21 訪問

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