写真:沢木 慎太郎
地図を見る適度な都会生活を楽しみ、のんびりと静かな雰囲気を楽しむことができるのがチェンマイ。13世紀にランナー王朝が置かれた街で、格式高い寺院が数多く建ち並び、「タイの京都」とも呼ばれています。山岳民族など、さまざまな民族が交流する中で独自の文化をはぐくみ、ホスピタリティ(おもてなしの心)にあふれる人々と出会えるのが大きな魅力。
タイでは11月の満月の夜、バナナの葉で作った蓮のかごや小舟に、花やロウソクを入れて水に浮かべるロイクラトンというお祭りが行われます。水の精霊に感謝の気持ちをささげ、みずからに宿る穢れをそそぐためのお祭りですが、チェンマイでは「イーペン祭り」と呼ばれ、幾百幾千ものコムローイ(熱気球)が夜空に舞いあがり、その姿はまるで天の川が空高く昇っていくよう。
バンコクとは雰囲気や文化が異なり、水に浮かぶ星空のような幻想的で独自の舞踊や音楽を楽しむことができるのがチェンマイです。
チェンマイは中国とミャンマーを結ぶ隊商ルートの拠点だったこともあり、何百もの露店や屋台が並ぶナイトバザールの街としても有名。街の中心部にある「カレー・ナイトバザール」では、写真のような伝統舞踊を毎晩、楽しむことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る夕陽がミャンマーの山脈へと沈み、夕闇がゆっくりと淡い夜に変わるころ、ナイトバザールやビア・バー街では情緒的な明りがともり、しっとりとしたチェンマイの夜が始まります。闇が深いのも、この街の特色。屋台の素朴な裸電球が、手づくりの織物や刺繍入りのバッグ、シルバーのアクセサリー、木彫りの仏像、シルクのスカーフ、山岳民族の工芸品や艶やかな衣服をまぶしく照らし、どこか懐かしい記憶が蘇ります。
ナイトバザールは、市の中央をつらぬくチャンクラーン通りが有名。この通りに面した「カレー・ナイトバザール」ではショッピングのほか、飲食も楽しむことができます。また、旧市街地の東門となるターペー門付近でも、週末になると多くの露店が路上を埋め尽くし、たいへんなにぎわい。
ナイトバザールではお土産ものだけでなく、ご覧のようにタイの伝統的な古典音楽を楽しむこともできます。音と音の感覚がずいぶんと広いので、なんとも心地いい気分。ゆったり優雅に流れる音楽は、心の底に深く眠る太古の音感を微妙にくすぐります。
女性たちが演奏している楽器は、弓奏楽器の「ソー」と、中国から伝わる琴に似た「キム」。素朴で優しい音色に、本当に心が癒されます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るタイでぜひ見てもらいたいも風景の一つに、タイ舞踊があります。「古典舞踊」と「民族舞踊」に大きく分かれますが、集団舞踊や一人舞踊、北タイ舞踊といったスタイルもあります。タイの舞踊は、まさしく指先の芸術。爪を付けた細い指先を反らし、ゆっくりと身体をくねらせ、優雅な曲線美を見せながら柔らかくしなやかに踊ります。
間近で見れば、細く綺麗な指先が信じられないくらいにそりかえり、息が止まるような美しさ。
タイ舞踊は独自の優美さと華麗な品格さを極め、山や海、野原を舞う蝶や池に浮かぶ蓮の花、男女の愛や、悲しい戦争も、その美しい指先と、身体の曲線美で静かに語りかけてくるのです。
恥じらうように微笑むタイ人女性の表情がとても愛らしい。
仏教を開いた釈迦(ブッダ)は、入滅からしばらくの間、ブッダそのものの姿が描かれることはありませんでした。蓮の花や菩提樹、足跡、法輪によって、ブッタの存在が暗示されるだけでした。
タイの舞踊の一つひとつの中にも、「仏」が感じられます。タイの女性が美しいのは、心に仏を宿しているからでしょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るカレー・ナイトバザールに近い、ロイコー通りはオープン形式のビア・バーの密集地帯。パタヤやバンコクの歓楽街と違って、しっとりとした古都の情緒が漂っているので、静かな雰囲気の中でお酒を楽しみたい方におすすめです。
また、山岳民族の女の子と知り合いになることもができるのが、チェンマイのビア・バーの特色。
チェンマイ周辺の山岳地帯はミャンマーやラオスと国境を接し、カレン族やモン族、ヤオ族、アカ族、リス族といった少数民族が独自の文化を守りながら生活しているのです。中華系の色白美女が多く、純情で素朴な輝きは見ているだけで心が癒されます。
写真は、筆者と仲のいいビア・バーの女性たちですが、みんな可愛くて優しい女の子たち。「君たちは何と言うか、まるでチェンマイCKB48のようだね」などと言ったら非常に喜ばれますが、たくさん集まってくるので要注意。しかし、気に入った女の子がいても、ひとりだけでなく公平にドリンクをおごり、みんなに優しく接してあげましょう。この国では、みんなと分けあう≠ニいう意識がとても強いのです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさて、カレー・ナイトバザールでは、フードコートも充実!タイ料理だけでなく、日本食や世界各国の料理も楽しむことができます。たいへんリーズナブルで、とてもおいしい。家庭的な手づくりの味に、ほっと癒されます。
注文した人が外国人だとわかると、「辛いのは大丈夫ですか?」と聞かれることも。タイ料理は辛いので、香辛料を少なめにしてくれる心づかいもうれしい。奥さんの優しい笑顔にも、たいへん癒されます。こんな素敵な笑顔に出会えると、チェンマイで暮らしてみたくなりますよ!
以上、いかがだったでしょうか?
チェンマイでタイ人の女性と一緒に、川に亀を逃がしてあげたことがあります。タンブン(徳を積む)をすればするほど、来世で幸せになれるとタイでは信じられています。
彼女の長い黒髪のまわりで夕暮れの光が金色に微かにきらめき、その時の彼女の柔らかな微笑はいつまでも消えることがありません。
細く綺麗な指先を背中にまわされ、胸の中でしくしく泣かれたら、もう日本に帰れない。夜のチェンマイで、そんな美女に出会ってみてはいかが?
なお、チェンマイの見どころや楽しみ方については別途、記事にまとめましたので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみてください。
(※写真の無断使用厳禁!)
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(2024/12/3更新)
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