戸河内ICを下り、県道303号線を登って行くとひっそりとした山あいに広がる棚田。それが井仁の棚田です。
日本の棚田100選にも数えられるその理由は、その美しい棚田のフォルムでしょう。
折り重なるように作られた田んぼは、まさに日本の原風景。
さて、そんな美しい井仁の棚田ですが、一番のおすすめはやはり5月上旬の田植えの頃。
田んぼに水を張り、田植えの準備を終えた頃の棚田はまるで水鏡のように空を映しだします。
また、この棚田は東側に空が開けているので、夜明けの頃を狙って訪れると少しづつ顔を出し始めた太陽が鮮やかにその田んぼの水面を赤く染め上げます。
タイミングが良ければ、朝霧に包まれ言葉通り幻想的な夜明けを見ることができるでしょう。
5月の田植えの頃が一番のおすすめではありますが、井仁の棚田は四季を通じていろんな表情を見せてくれます。
4月に訪れると、菜の花と桜が田んぼの周りを彩ってくれます。
青い空とのコントラストは美しく、春の陽気とも相まってとてもすがすがしいことでしょう。
田んぼの畦にはつくしも見られ、新しい季節の息吹を感じられます。
また、この井仁の棚田のある安芸太田町は「与一野のしだれ桜」という素晴らしい一本桜もあります。合わせて訪れるのもいいでしょう。
秋の実りのころもおすすめの季節のひとつです。
ずっしりと稲穂をつけた稲は、まるで訪れた私たちを歓迎してくれるように頭を垂れてくれます。
五穀豊穣の喜びをひしひしと感じることができるその光景は、やはり夕日に照らされた姿が美しいですね。
井仁の棚田をバックにカラスの鳴き声を聞きながら炊煙の立つさまを見ると、郷愁の念にかられることでしょう。
スカッと晴れた夏の日。青い空、モクモクの入道雲。セミの声があちらこちらで響き、縁側でスイカでも食べたくなるような、昔なつかしい夏の光景を見たくなったら、ぜひ7〜8月ごろの井仁の棚田を訪れてみましょう。
夏の日差しをいっぱいに浴びて、命の活き活きとした力強さを感じさせてくれる緑色にそまった田んぼを見ることができるでしょう。
青い空とその緑色とのコントラストの美しさは、鮮やかでとても気持ちがいいものです。
四季折々の表情を楽しめるのも、やはり棚田自体の美しさがすばらしいおかげですね。
この井仁の棚田がCNNに選ばれるのもうなずけます。
棚田は農機も入れにくく、その維持管理はとても大変です。
日本の昔懐かしいこの光景が残っているのも、そこに住む方たちがしっかりと管理していただいているおかげ。感謝の気持ちを忘れずにその光景を楽しませてもらいましょう。
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(2025/2/11更新)
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