スキーリゾートで知られるピレネー山脈の麓の村、ラモンジーからケーブルカーを乗り継いで約15分。
海抜2,877m、オート=ピレネー最高峰で天をつく突くように聳える、天文台を備えた展望台「ピック・デュ・ミディ」。スペイン国境と隣合わせのこの場所からは天気に恵まれれば300km先の山々まで見渡すことがき、夜ともなれば天体が織り成すドラマチックな世界があなたを魅了します。
写真は展望台へ向かうケーブルカーから望む展望台。
オート=ピレネー最高峰にある展望台からは、どこまでも続くかのように見えるピレネーの稜線を一望することができ、目を転じれば、険しい山間で逞しく生きる動植物の姿を見つけることも。
時に可憐に、時に凛と咲く高山植物。空高く舞うワシなどの野鳥。そして山頂近くまで登ってくる羊たち。
冷たく吹き付ける少し荒々しい風。
目に映り、肌で感じる全てのものが自然の、大地の力強さを改めて教えてくれます。
ピック・デュ・ミディ展望台には料理自慢のレストランもあり、多くの観光客は展望台からの景色とお料理を楽しみます。
こちらのレストランのこだわりは「本物の地産地消」。
野菜はもちろん麓の村で栽培した滋味豊かなものを。羊や豚もこの山で育ったもの。
特に豚は「ポークノワール」と呼ばれる、国境を超えた反対側ではブランド豚として有名な「ビゴール豚」と同じ種類のものなので大人気。高地の柔らかい草を食べて育った羊だって肉質も良く臭みも少なく、人気の食材のひとつ。
魚だってもちろん、麓を流れる川から釣ってくる天然の川魚を使っています。
通常、高地では乾燥が早くてパサパサになってしまいがちなパンも、こだわってこだわりぬいて生み出した特別栽培の小麦で作るから、もちもちしっとり。
ピック・デュ・ミディの責任者は胸を張って微笑んでいいます。「これこそが本物の地産地消」と。
大自然の恩恵をあますことなくいただきましょう。
写真は地元産マスのソテー。
冒頭でもご紹介した通り、ピック・デュ・ミディ展望台には一般観光客も宿泊できる施設があります。
2006年に完成し、最近リノベーションされたばかりのその客室は豪華さはなくても清潔で心地よく、もちろん全室からピレネーの山稜が楽しめます。
部屋に浴室などの設備はなく、シャワーとトイレは常駐している天文学者も使う共有スペースにあるのみですが、こちらも近代的で快適な設えです。
そしてなんといっても宿泊した人だけが体験できるもの、それは夜空を埋め尽くさんばかりにきらめく星々が織り成す天体ショー。
刻一刻と空の色も、星のきらめきも変わっていく姿を、大切なひとと眺めるロマンティックな時間はきっと最高の贅沢。
宿泊はパッケージになっていて、もれなくウェルカムドリンクやレストラン自慢のおもてなし料理なども楽しめます。
もちろん、翌朝は息を呑むような朝日の美しさにも心を打たれることでしょう。
絶景を望める展望台は少なくなくても、近代的な施設で宿泊までできる展望台は世界でも稀有な存在。せっかく訪れるなら是非宿泊を。
美味しいお料理に雄大な自然。星降る夜空にうつくしい夜明け。
すべての体験がきっとあなたを喜びで満たしてくれます。
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(2024/10/9更新)
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