熱田神宮は、約6万坪の広大な神宮であり、樹齢何百年もの木々が生い茂っていることから「あつたの杜」とも呼ばれています。自然豊かな境内には楠の木が多く見られ、特に大きい楠の木7本は「七本楠」と呼ばれています。中でも、真言宗の開祖とされる弘法大師が、直接手植えしたとされる「大楠」は樹齢千年以上にもなり、その存在感に皆さん圧倒されてしまう事でしょう。
入口は3箇所に分かれており、正門(南門)、西門、東門があります。正門から入ると、このような大きな鳥居が迎えてくれます。こちらは、第一の鳥居になりますが、広大な敷地ゆえ、本宮に参拝するまでには、第二の鳥居、第三の鳥居と3つの鳥居をくぐる事になります。
ご祭神は、熱田大神(あつたのおおかみ)で、皇室の御祖神とも至高至貴の神とも仰がれている天照大神(あまてらすおおかみ)です。伊勢神宮の内宮と同じご祭神です。
熱田神宮は、境内外に本宮・別宮外43社が祀られています。
様々な神様が祀られていますが、三種の神器の一つである「草薙神剣」が奉安されている事でも有名です。三種の神器とは、皇位継承の際に受け継がれてきた「鏡」「玉」「剣」の三種の宝物の事です。
<三種の神器>
鏡:八咫鏡(やたのかがみ)
玉:八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
剣:草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)
現在は、本宮に奉安されていますが、かつてはこの「土用殿」に奉安されていたようです。湿気を防ぐため、高床の造りになっています。
伊勢神宮は、今年2013年に20年に一度の式年遷宮が行われる予定で、とても注目を浴びていますよね。こちらの熱田神宮は、2013年5月8日に、草薙神剣を祀ってから1900年を無事に迎えたのです。実は、熱田神宮にとっても、2013年はとっても大切な年なんですよ。
その他、境内には、織田信長が必勝祈願し、桶狭間の戦いで見事大勝したお礼で奉納したとされる日本三大塀の「信長塀」、名古屋最古の石橋といわれている「二十五丁橋」など、歴史深い場所が様々あり、見どころが満載になっています。
今回特にご紹介したかったのが、清水社とその奥にある湧き水と石塔です。
清水社は、土用殿より更に奥に進んだ場所にあり、「罔象女神(みずはのめのかみ)」を奉っています。古くから「お清水さま」と親しまれてきました。平家の武将「平景清」が目を患った際に、お清水さまに祈り、湧き水で目を清めたところ疾患が治ったという説があります。その事から、眼の神様としても信仰が深いんですって。
こちらが、清水社の奥の湧き水が溢れている場所です。湧き水の真ん中奥にあるこの石塔に、3度水をかけて祈念すると、願いが叶うのだそうですよ♪
左右に柄杓がありますので、湧き水をすくっていざ「パシャっ」と石塔にめがけて水を放ちます。頑張って石塔に3回水をかけ、願い事をするのです。
石塔に水をあてなければ、、、と思い少し緊張してしまいましたが、心落ち着けて水を放てば大丈夫な距離です。水をあてる事に夢中になり、大切な願いをお伝えするのを忘れないで下さいね。
実はこの石塔、世界三大美女と称される「楊貴妃」のお墓の一部という話もあるとか。楊貴妃というと中国のイメージが強いですが、熱田神宮の女神の化身という説もあったりと、いろいろ諸説関係が深いようです。その為、楊貴妃にあやかりこの水で肌を洗えば綺麗になれる、という女性にはなんともうれしい言い伝えがあるのだそうです。
実際に顔は洗う事ができないと思いますので、湧き水を3回頬につけるといいみたいですよ。これで、あなたも美肌・美人に♪
熱田神宮の境内は広大です。たくさん歩いた後は疲れますし、やっぱりお腹が空いてきますね。一休みにちょうどいいのが「お休み処 清め茶屋」です。
甘味や軽食などがあり、お土産等の売店も併設しています。テーブル席からは日本庭園が見渡せ、庭園内の南神池には「カメ」に見える石があります。時には本物のカメが石の上で休憩していることもあるんですよ。
今回は、名古屋土産にも最適な「きよめ餅」とお抹茶のセットを頼みました。食券を購入してから受け取ります。もっちりやわらかなお餅の中にこしあんが入っているおいしいお菓子です。お抹茶も飲んで、ほっこり。
これから迎える暑い夏には、かき氷がオススメです。
尚、きよめ餅は売店でも購入できますが、熱田神宮の東門の近くに、きよめ餅総本家があります。他のお菓子も気になる方は、立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
この「清め茶屋」の隣には、名古屋名物のきしめんで有名な「宮きしめん」のお店があります。きしめんが食べたくなったら、こちらへどうぞ。
■お休み処 清め茶屋(熱田神宮境内)
<営業時間>9:30〜16:30
■宮きしめん(熱田神宮境内)
<営業時間>9:30〜17:00
■きよめ餅総本家
<住所>名古屋市熱田区神宮三丁目7番21号
<電話>052-681-6161
<営業時間>8:30〜18:30(年中無休)
熱田神宮まで来たら、ぜひお立ち寄りいただきたいのが、ひつまぶしで有名な「蓬莱軒」。本店である「蓬莱陣屋」と熱田神宮により近い「神宮店」の2店舗が、熱田神宮周辺にはあります。
「ひつまぶし」は、あつた蓬莱軒の登録商標だそうですよ。
大好きなので何回か訪問していますが、今回も本店へ訪問。1階と2階があり、全180席あります。
かなり有名でおいしいので、いつも行列ができています。市内のみならず、県外の車もたくさんありました。早めに行くのがオススメですが、すぐに入れない場合は、○時に来て下さいと言われ整理券が配布されます。その時間に集合すれば、店内に入る事ができます。
なるべくお待ちになりたくない場合は、事前予約ができるようですが、予約時期や時間帯が決まっているようです。直接店舗へお電話して確認してみて下さいね。
ひつまぶしの食べ方をご存知の方も多いとは思いますが、蓬莱軒の食べ方を簡単にご紹介します。
1)おひつの中を十文字に4等分に分けます。
2)1膳目は、そのままのうなぎの味を楽しみます。
3)2膳目は、薬味(ねぎ、わさび、のり)をかけて楽しみます。
4)3膳目は、薬味を入れて、更におだしを入れてお茶漬け風に。
5)4膳目は、一番お気に入りの食べ方で♪
行列でも食べたくなってしまう、元祖に相応しいおいしいひつまぶし。一度食べたらやみつきになってしまうこと間違いないです。
草薙神剣を祀って1900年を迎えた熱田神宮とおいしい鰻で心身共にパワーチャージされてはいかがでしょうか?
■本店■
<住所>愛知県名古屋市熱田区神戸町503
<電話番号>052-671-8686
<営業時間>11:30〜14:00(L.O)、16:30〜20:30(L.O)
<定休日>水曜日(祝日除く)
<アクセス>地下鉄名城線伝馬町下車 徒歩7分、駐車場:40台
■神宮店
<住所>愛知県名古屋市熱田区神宮2-10-26
<電話番号>052-682-5598
<営業時間>11:30〜14:30(L.O)、16:30〜20:30(L.O)
<定休日>火曜日(祝日除く)
<アクセス>地下鉄名城線伝馬町下車 徒歩3分、駐車場:50台
■その他
名古屋市には他に、栄の松坂屋に食事処と持ち帰り専門店があります。北名古屋市には、暖簾分けした「直来」というお店があります。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/9/9更新)
- 広告 -