写真:村松 佐保
地図を見る台地に谷が入り込む地形を「谷津(やつ)」といいます。その谷津を縁取るように斜面林が続く立地は、周囲に降った雨が近くに広がる梨畑に吸い込まれ、水を含みやすい地層がタンクとなって雨水を貯えてくれる役割があります。その地下水が斜面から少しずつ湧き出す大町公園は、湧き水に恵まれた自然の宝庫です。
大切に守られてきたこの自然環境には、コブシやキショウブなど色とりどりの湿地植物が咲き、サワガミやアメリカザリガニ、ウシガエルなどの水辺の生き物や、メジロやコサギ、カルガモなど多くの生物が棲んでいます。
7月下旬から8月上旬にかけては、ホタル観賞を楽しむこともできます。大町公園詳細は、下記[MEMO]「市川市 大町レクリエーションゾーン」をご覧ください。
写真:村松 佐保
地図を見る観賞植物園は、大町公園の遊歩道入口から植物が生い茂る小道を500メートルほど進んだ左手にあります。建物の入口に足を踏み入れると、熱帯植物が植えられた中庭と温室が迎えてくれます。
大温室では、鮮やかな花が咲き乱れ、水草が小さな池に浮かび、天井まで伸びる熱帯植物に圧倒されます。お隣のサボテン温室は一味違った趣を楽しめます。園内は休憩室も完備されていますので、自然散策の途中の一休みにも最適です。
バナナやアボガド、洋ランやバラ、モミジなど四季を通じて色とりどりの花々に囲まれたひと時を過ごしてみませんか! 観賞植物園詳細は、下記[MEMO]「市川市動植物園 観賞植物園のコーナー」をご覧ください。
写真:村松 佐保
地図を見る大町公園入口から動物園までは1.3キロほどの道のりですが、自然に包まれた小道は距離を感じさせません。園内に入ると、カワウソやミーアキャットなどの小獣ゾーン、ウマやロバ、カピバラファミリーの家畜ゾーンなどと、それぞれゾーンに分かれて60種ほどの動物たちが飼育されています。なかよし広場では、モルモットやウサギ、ヤギなどと触れ合いを楽しむこともできます。
動物のはく製やカメ類、魚類など水槽で飼える動物たちが展示されている自然博物館は隠れスポット! 天候が悪い日でも安心です。またミニてつ広場では、お子様たちが大好きなミニ鉄道に乗ることができます。新型車両登場も登場し、新幹線 E5系 ハヤブサも大人気! 日によって運行する車両が違います。
写真のミーアキャットたちは、10頭以上の大家族で生活しています。大勢で目まぐるしく動く姿がなんともかわいい!開園時間・入園料等詳細は、下記[MEMO]「市川市動植物園 施設ガイド」をご覧ください。
写真:村松 佐保
地図を見るありのみコースは大町駅より徒歩5分。緑あふれる1万坪ほどの広さに作られたアスレチックで、池の上を通過するターザンロープやいかだコースなど、種目数40ポイント、標準所有時間は90分ほどです。1,000メートルのランニングコースもあります。
「ありのみ」というなんとも変わった名前はどんな意味があるのでしょう。市川市大町は梨の産地で、道路に「大町梨街道」という名前があるほど梨園の多い町です。「ありのみ」とは、「梨」が「無し」に通じることを嫌った忌み言葉で「有りの実」という意味があるのだとか。
大駐車場も200台ありますので、お車の方も安心です。ありのみコース詳細は、下記[MEMO]「ありのみコース」をごらんください。
湧き水に恵まれた自然の宝庫、市川市大町公園はいかがでしたでしょうか。東京都23区の隣という立地が信じられないほど豊かな緑が広がる公園です。湿地帯に生い茂る植物や森に囲まれて、せせらぎや生き物の声だけを聴きながら歩く贅沢な時間。楽しめる施設がたくさんある大町公園で、思い思いの時間を過ごしてみませんか!
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この記事を書いたナビゲーター
村松 佐保
大自然に惹かれて、東京から群馬県の嬬恋村に移住しました。私の住まいは村の南部で、長野県寄りの標高の高い地域です。周囲には豊かな自然が広がり、四季の移り変わりを肌で感じる日々を送っています。鴬のさえずり…
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