皇居東御苑の入り口は、大手門の他に、平川門、北桔橋門があります。大手門は江戸城が徳川幕府の本拠地だった時代の正門で、当時は大名たちはこの門から城に入りました。大きな切石を積み上げた石の壁の高さが何とも圧倒的。石垣は所々に残っていてそれぞれ違いを見るのも面白い。同心番所や百人番所など登城前の検査が行われた番所の遺構もあり、これぞ日本の城という雰囲気。
二の丸庭園は、もとは将軍の別邸や世継ぎの皇子の御殿があった場所。明治時代以降荒廃していたものを、江戸時代の庭園の図面をもとに整備された、回遊式庭園。春先の梅から始まり、桜、つつじも美しく、特に花菖蒲は種類が豊富です。池にも羊草などの水生植物や、天皇陛下の発案で交配された尾ひれの長いヒレナガニシキ鯉など、日本庭園を象徴する風景が楽しめます。
東御苑では、木や花には名前が書かれた札が表示されているので、散策が終わるころには植物に関してだいぶ詳しくなれる。冬で葉や花が見られなくても木々の名前がわかるところが素晴らしい。
雑木林も緑が楽しめて、特に夏に歩いてみると他より涼やかでとても心地よい気分。
各都道府県の植物が植えてあるコーナーも近くにあります。
他の日本の城と同様、天守閣や本丸跡は高台にあります。天守閣は1657年に焼失し、本丸御殿も幾度かの火災の後、再建されなかったので、現存していません。本丸跡は広大な芝生になっていて、気候が良い日には寝転んでくつろぐ人もちらほら。周りには松の廊下跡や大奥跡など歴史的事象が浮かんでくるような案内板も。茶畑や竹林など、芝生の周囲を一周しても新たな発見があります。広い芝生ですがスポーツは禁止なので、騒がしくなく、ところどころにあるベンチでゆったり過ごすことも可能。売店ではアイスクリームの販売や自動販売機もあり、皇室関係のビデオも上映されています。
大手門の近くには三の丸尚蔵館があり、皇室に代々受け継がれた美術品をはじめとした様々な展示があります。小さいながらも充実した展示内容で、たびたび展示内容が変わるので、その都度訪れるのが良いでしょう。
東京駅からほど近く、丸の内や大手町のオフィス街にも隣接している場所にありながら、外部の喧騒を忘れてしまえる場所です。緑濃く、鳥のさえずりも聞こえて都心にいるとは思えないほど。東京の街歩きで疲れた時に入ってみると、もう外には出たくなくなってしまうかも知れません。リラックスしながら自然や歴史のことを学べるような場所なので、誰にとってもおすすめな空間です。
敷地は21万平方メートルで、広さは東京ドームの4.5倍の広い空間。
月曜日と金曜日は休園。月曜が休日の時は月曜は開園で翌日が休園になります。
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(2023/12/10更新)
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