24000冊の絶景!文京区・東洋文庫ミュージアムの本棚が凄すぎる

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24000冊の絶景!文京区・東洋文庫ミュージアムの本棚が凄すぎる

24000冊の絶景!文京区・東洋文庫ミュージアムの本棚が凄すぎる

更新日:2015/11/13 15:17

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 武蔵国ナビゲーター、歴史探索ブロガー

東洋学関係の蔵書・資料を展示している東京都文京区の『東洋文庫ミュージアム』。
その収蔵品は、国宝を始め世界的にも貴重なものが沢山あるのですが、硬そうな名前のイメージから敬遠されがちです。しかし、実際に見学された方の多くは、「東洋学に興味ないけど楽しめた」「展示演出が驚き」「デートに使える」などと非常に楽しまれているのです。
今回は、知られざる『東洋文庫ミュージアム』の見どころをご紹介します。

黄金の国ジパングへようこそ

黄金の国ジパングへようこそ

写真:Naoyuki 金井

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館内に入ると意外とお馴染みの書籍が展示されています。エントランスにあたる『オリエントホール』には、《コロンブスの書簡》や《キャプテンクックの航海日誌》といった、多くの方が名前だけは聞いたことがある偉人の実物の古書が並んでおり、「こんな本がここで見られるの」と驚かれることでしょう。

そのよく聞き及んでいる書物の中でも圧巻はマルコ・ポーロの《東方見聞録》。
ヴェネツィア出身でヨーロッパからアジアをまたにかけた貿易商であるマルコ・ポーロが書いた中東から中国・東南アジア一帯の旅行記で、特に日本を“黄金の国ジパング”と紹介した本と云えば、多くの方が書籍名だけはご存知でしょう。
その東方見聞録が、何とここには54種類もあります。最も古い1485年に出版されたラテン語訳を始め世界各国の翻訳書で、世界でも類を見ないコレクションなのです。

世界に誇る書籍の実物を「手に取ってはいけません」が、手に取るように見られます。

良く解らないが国宝なんです

良く解らないが国宝なんです

写真:Naoyuki 金井

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アカデミックな観点から云えば最大の見所は『岩崎文庫』。
東洋文庫の創設者で、三菱財閥の第3代総帥岩崎久弥が旧蔵していた和古書コレクションの展示コーナーですが、恐らく専門家以外はほとんど知らない超貴重古書ばかりです。

《古文尚書》《春秋経伝集解》《毛詩》《史記》《文選集注》と云っても、多くの方はご存じないと思いますが、この5点はここで所蔵している国宝です。その国宝が、いとも簡単に見学ができ、更に写真撮影もOKというミュージアムが他にあるでしょうか。国宝以外にも7点の重要文化財があり、恐るべき貴重な蔵書とオープンな見学環境に脱帽なのです。
ただし、蔵書の最良な保存状態を維持するため、展示期間は1ヶ月に限られているので、国宝5点をすべて見学するのは5ヶ月かかります。

内容は良く解らなくても、「見た!」と云うだけで十分価値のある展示古書です。

演出も凝りに凝っています

演出も凝りに凝っています

写真:Naoyuki 金井

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目を見張るのは蔵書だけではなく、一工夫、二工夫、、、工夫し過ぎとも思える展示方法です。
一例は『クレバス・エフェクト』で、展示物保護の為の照度低減を逆手にとって、実際は10cmほどのくぼみしかないところを、あたかも奈落の底に落ちるかのような錯覚を起こさせ、「展示品を見学するのに必要?」とも思える凝った演出です。「怖い〜」などと云いながら意外とカップルに評判が良いのですが、ミュージアムですから喚声はほどほどに。

技術的には『エンカウンタビジョン』です。
実際の古書にデジタル技術を駆使して解説するという最新テクノロジーで、「昨今の技術の進歩は凄い」と驚かされます。更に、その解説されている古書が何気に《解体新書》の原本と《タートル・アナトミア》の実物という、開いた口が塞がらないほどの驚愕です。

一般とは逆に、恐ろしく貴重な蔵書があるがゆえに、その演出が2倍も3倍も活きてくるのです。

圧巻の本棚に妄想を尽くそう

圧巻の本棚に妄想を尽くそう

写真:Naoyuki 金井

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数ある貴重な古書を差し置いてミュージアム最大の見所が『モリソン書庫』。
見るものを圧倒する書庫には、約24000点の書籍が収められており、そのすべてが貴重な古書であることが、一般の図書館にない魅力を醸し出しています。

この蔵書は、先の三菱財閥岩崎久弥が、オーストラリア人G.E.モリソン博士から、東アジアに関するヨーロッパの書籍や絵画などを一括購入したものです。
触れることはできませんが、近くで見ることは可能で、一部は内容が見られる展示品あるので、まずは古書をじっくり見てください。
更にもう一つの楽しみ方は、書棚の前に置かれたソファーに座って書棚を眺めることで、一度は憧れたことがあるかもしれない、本に囲まれた空間に浸れることができます。

あたかも自宅でくつろぐ贅沢でオシャレで知的な自分を妄想するかもしれません。

小岩井の“岩”って岩崎なんだ

小岩井の“岩”って岩崎なんだ

写真:Naoyuki 金井

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見学で疲れたらちょっと休憩によいのが『オリエントカフェ』。
ミュージアムの裏手にあるカフェは、あの小岩井農場が運営しているのですが、日本鉄道会社副社長・小野義眞、三菱財閥・岩崎彌之助、そして鉄道の父・井上勝の頭文字を取った名称で、岩崎家所縁であるという意外なトリビアがあります。

オリエントカフェとミュージアムをつなぐ小路が『知恵の小径』で、アジア各地の名言を、その地域の言語で書いたパネルが並んでおり見たこともない言語に出会えます。
更にミュージアムと知恵の小径、オリエントカフェに囲まれた中庭が『シーボルト・ガルテン』で、ここで所蔵する最も著名なシーボルトの《日本植物誌》に掲載されている実物の木々や花が植栽されているのです。

久しぶりに頭を使って疲れた身体には、小岩井農場の極上のスイーツが癒してくれます。

最後に。。。

写真と記事で大まかのことはお分かりになられたかもしれませんが、やはり実際にご自分の目で見られると、驚くほどの感動を得ることができると思います。
通常なら常時見ることも難しい書籍を、常に見られる機会を逃す手はないでしょう。
遠方から来られても十分その価値はあるミュージアムですので、是非、機会を作って一度見学されてください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/06/27 訪問

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