写真:カノオミツヒサ
地図を見る川崎駅までは、東京駅から電車で20分。羽田空港からもおよそ20分ですが、こちらの場合は京急川崎駅で下車しましょう。川崎駅から10分、または京急川崎駅から5分ほど歩くと旧東海道です。その道沿いに、なまこ壁が目を引く「川崎・砂子の里資料館」があります。
「川崎・砂子の里資料館」では、葛飾北斎をはじめ、歌川豊国、喜多川歌麿など、著名な絵師たちの作品を収蔵。そのなかから常時60点ほどが、月ごとのテーマに沿って展示されています。美人画、風景画などが所狭しと並べられており、1点1点をじっくりと鑑賞できますよ。情緒あふれる浮世絵に囲まれていると、なんだかその時代に迷い込んだみたいですね。
次はこのまま旧東海道を進み、「東海道かわさき宿交流館」へ参ります。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「川崎・砂子の里資料館」から、旧東海道をおよそ100m歩くと、「東海道かわさき宿交流館」に着きます。
展示スペースは1階から3階まで。東海道五十三次の宿場町として栄えた川崎の様子と、現在までのあゆみを解説しています。街並みを再現した川崎宿の模型ほか、『東海道中膝栗毛』にも登場する当時大人気の茶店「万年屋」を模したお休み処など、見どころ多数。また、実際に江戸時代の旅人が使っていた道具類が展示されており、墨つぼ付きの筆入れ「矢立」や、折りたたみ式の携帯用「旅まくら」などを見ているだけで、かつての旅の雰囲気が伝わってきます。
さらに、歌川広重の浮世絵『東海道五十三次之内 川崎 六郷の渡し舟』を背景にした記念撮影スポット(上記写真)があります。顔抜きパネルのほか、背景に合わせた男性・女性・子ども用の撮影衣装や、かつらまで用意されていますよ。江戸時代にタイムスリップした気分で、記念に1枚撮影してみてはいかがですか?
続いては旧東海道をさらに進み、「御菓子処 川崎屋東照(とうてる) 本店」へ向かいます。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「東海道かわさき宿交流館」から、旧東海道をさらに50mほど進むと、100年以上続く老舗「御菓子処 川崎屋東照 本店」に到着です。店内には川崎名産品認定の「かわっぴら餅」をはじめ、美しい和菓子がズラリ。そして奥の喫茶スペースでは、先述した茶店「万年屋」の人気メニュー「奈良茶飯」(税抜 580円)が頂けます。
こちらの「奈良茶飯」は、『うるち米ともち米に、栗、炒り大豆、粟や小豆を加え、お茶の風味に仕上げたおこわ』で、食材のいろどりが豊かです。栗や小豆の異なる食感が楽しく、ほんのりとした塩味が後を引きます。しじみの味噌汁と奈良漬が付いて、栄養もたっぷり。食べ終わる頃には、疲れも吹き飛んでしまいますよ。弥次さん喜多さんも食した「奈良茶飯」を、是非味わってみましょう。
宿場町の雰囲気を満喫したあとは、たちまち時間を早送り。次は「東芝未来科学館」へ行きましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「御菓子処 川崎屋東照 本店」から徒歩15分。JR川崎駅の西側に出ると、大型ショッピングモール「ラゾーナ川崎」が広がります。その隣にある施設が「東芝未来科学館」です。
2014年にリニューアルオープンした館内では、体験型のアトラクションが人気です。脈拍などを読み取って音楽を奏でる「キミセンサー」、半導体の世界を疾走する「ナノライダー」など、ゲームで遊びながら最新技術にふれることができます。また、ステージでの「サイエンスショー」や、超電導技術の実演も面白いですよ。
しかし、やはり技術のスゴさに驚いてしまうのは、「1号機ものがたり」のコーナー。日本初の電気冷蔵庫・電気洗濯機・電気掃除機などが展示されています。実際に動くものもあり、80年以上の時を越えてスイッチが入る姿に感動しますよ!
さらに世界初の日本語ワードプロセッサー・ノート型PC・DVDプレイヤーなども展示されており、大きさやデザインの違いに目を奪われます。ほんの少し前に登場したばかりの製品でも、技術が目まぐるしく進歩していることが分かりますね。懐かしさを感じながら、じっくりと1号機たちを見ていきましょう。
いかがでしたか?川崎駅周辺を観光するだけで、まるでいくつもの時代を垣間見てきたかのようです。江戸時代の風情から最新のテクノロジーまで、ひとつの場所にいながら、これだけ別の時間を体験できるのは珍しいですね。入場無料で楽しめるうえ、過去を見ても、未来にふれても、きっと新しい発見が待っていますよ。
みなさまも川崎で、“時の旅人”になってみませんか?
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/15更新)
- 広告 -