名古屋市内でも山がちな地形で、緑地公園やゴルフ場の広がるのびのびとした守山区エリアに、その秘密の場所があります。あたりに広がる山並みが、こころなしかチベットに居るような気持ちにさせてくれます。
幹線道路沿いに見えてきたのは、チベット寺院『強巴林(チャンバリン)』。金色に輝く屋根と、色とりどりにはためく四角い旗(タルチョ)が、見たことのない景観を作り出しています。
境内に入ると、本堂までの急坂の階段の前に、小さな鐘を発見。この鐘を鳴らすことによって、悪縁を荒い流すと注意書きがあります。かわいらしい見た目とは裏腹の、なかなか生々しいご利益です。
実はこちらのお寺、縁切りとは逆の「良縁・恋愛成就」を願って訪れる人も少なくないようで、特に、本堂の上の金龍美大天龍王堂・仏塔はパワースポットとしてあがめられています。
本堂へ向かう階段を上りきると本堂の前には大きなマニ車が安置されています。マニ車とは、仏教の教典が中に納められたローラー状のもの。右に1周回すことで1回お経を唱えたのと同じ功徳があると信じられています。金色の重みのあるフォルムは、信心が浅くとも思わずぐるぐるとまわしたくなるエキゾチックな雰囲気があります。
さて、いよいよ本堂の中へ入ると、極彩色がまぶしいチベット式の仏像が、数多く鎮座している様子に目を奪われます。仏像のきらびやかさだけではなく、背後に飾られた仏画(タンカ)も圧倒的な美しさ。日本ではあまり見ることのないチベット仏教の世界感に心を奪われるひとときです。
境内にくまなく張り巡らされたタルチョも、神々しい雰囲気を感じさせてくれます。このタルチョ、寺院の装飾ではなく願掛けに使われる旗。願いをこめて掛け、風雨にさらされボロボロになって飛んでいくと、ようやくその願いが叶うといわれています。こちらの寺院では購入して自ら掛けることも可能。願い事のある人は、天に向かって掲げてみては?
お参りの合間に立ち寄りたいのが、チベットカフェ『カフェパルコル』。境内に建つチベット風の建物で頂けるのは、うどん風の食べ物トゥクパや、ラップサンドイッチのようなザンビーヤなどのチベット独特のメニュー。カレーもチベット風にアレンジされています。
店内のテレビでは、チベットの映像が流れ、チベットの雑貨も販売。休憩中にも、ちょっとした旅行気分も味わえそうです。
幹線道路沿いに突然現れる、異国情緒たっぷりのお寺。境内はこじんまりとした広さながらも、見どころはたっぷりです。恋愛・良縁へのご利益もうたわれている『強巴林(チャンバリン)』で、のんびりマインドトリップしてみませんか。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/14更新)
- 広告 -