写真:万葉 りえ
地図を見る「トルコの父」と言われている「アタテュルク像」のある、アンタルヤの共和国広場の近くに赤茶色の尖塔が立っています。この塔は13世紀初めにセルジュク王が建てたイブリー・ミナレリ・モスクのもので、アンタルヤのシンボル。
そのそばに時計塔があり、ここが「カレカブス(城門)」と呼ばれている旧市街の入り口です。
カレイチは、古代都市の城壁と、石積みの塔と、オスマン家屋が織りなす情緒ある街です。
オスマン家屋の多くは1階が石造りで2〜3階が木造。2〜3階は部屋が道にはみ出すように建てられています。これは、一人で外出をしなかったイスラム教を信仰する当時の女性たちが、暮らしやすくするために設けられたもの。家と家の間は狭いので、この窓で近所の人とおしゃべりをしたり、行商の人から買い物をしたといいます。
また、この地区では、裕福な家でも外観は他家と同じようにシンプルにして、内装に重点を置いていたといいます。現在はホテルなどに改装されたものもあるので、宿泊することも可能なんですよ。
中庭を見ながらのそぞろ歩きも、おすすめです。
カレイチは紀元前から町が造られだし、古い街の上に新しい街が重なっています。紀元130年に作られ今でも美しい姿で残るハドリアヌス門が、周りよりも3メートルほど低い位置に立っているのもそのためです。ですから、カレイチの3メートル下には、今でも多くのローマ帝国時代の物たちが眠っている可能性が大きいのです。
時計塔の辺りから港のほうへ下りていくと、路地の両側にはたくさんの土産物店が並んでいます。絨毯あり、スパイスあり、路地を曲がるたびにいろいろな商品が目に飛び込んできますよ。
ほとんどの店がトルコらしい商品を取り扱っていて、雑貨が楽しいトルコの魅力がたっぷりです。商品だけでなく、オスマン家屋の造りを残したままの店もあるので、外観も楽しみながら港へ下りて行ってくださいね。
キュタフヤ陶器の専門店でかわいい柄のカップに一目ぼれしたり、帰国後習ってみようかとベリーダンスの衣装を求めたくなったりするかもしれません。
路地の雰囲気を味わい、土産物を選ぶ楽しさがある上に、古い城壁や門の一部を利用した店もあって、大変興味深い地区でしょう。港への路地もいくつかあるので、どの道を選ぶのかも楽しみながら下りて行ってくださいね。
そうやって店巡りをかねて石畳の道を下りてくると、突然視界が開けます。
そこは、地中海の輝く港!
写真:万葉 りえ
地図を見る紀元前2世紀初めにベルガモン王が建設した港町アッタレイアが繁栄・衰退したのち、現在のアンタルヤへと港町の歴史はつながってきました。
現在では、ヨットなどとともに、近海をクルーズする観光船も停泊しています。
クルーズ船に乗って地中海へ出てみるのもいいし、港から景色を眺めながらゆっくりとトルコのお茶「チャイ」を飲んだり、ドントルマ(トルコ風アイス)売りの「のびーる」作業を楽しみながら味わってみるのもいいですよ。
今でも城壁に囲まれて趣のある旧港「エスキュリマン」。
港近くのレストランは、ヨーロッパからの観光客でにぎわっています。港を見下ろしながら、おいしい魚料理をテラスで味わえるようになっています。
ゆったりした時間に身を任せて、この景色を心に刻んでいってくださいね。
ここアンタルヤは、日本人にはまだ知名度が高くないのですが、5つ星ホテルだけでなく7つ星ホテルまであるという、地中海随一と言われているリゾート地です。ホテルの一つとして5つ星ホテルのクラウンプラザホテルをご紹介しているので、MEMOを参考にしてくださいね。
そして、リゾートだけでなく、地中海地域に残された有名な古代都市遺跡を見て回るのにも便利な場所なので、観光のベースにするのにもおすすめです。
地中海の青い海が輝く港と、古代の城壁と、オスマン家屋が織りなす美しい街並み。この景色を味わいに、トルコ・アンタルヤの旧市街を旅してみませんか。
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(2025/2/7更新)
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