心地よい微風の吹き続けるカンタブリア海の海岸を散歩していると、木の板が張られた船のデッキのような場所に着きます。そこでは、座り込んでおしゃべりをしたり、一人静かに本を読んだり気ままに過ごす時間を楽しんでいる人たちに出会うことでしょう。そこに加わり、座って海を眺めていると、船に乗っているような気分に!
たまには時間を忘れて日没を眺めてみませんか。
この場所は、スペイン人建築家アレハンドロ・サエラ・ポロ(Alejandro Zaera Polo)による設計です。実は、横浜港大さん橋にも、同じ建築家の設計で作られた場所があるんですよ。
写真:小林 理沙
地図を見るレグマ(regma)はコーヒーがおいしいことで定評があるカフェです。アンティークな雰囲気の店内でおいしいコーヒーを飲んでひと休みしましょう。緑豊かなカンタブリア州は酪農業が盛んな地域です。ミルクが入ったものもお勧めです。なかでも一度は試していただきたいのがコルタードメディアノ。
ここで少し説明ですが、コルタードは小さいサイズのカフェオレのことです。しかし地域差があり、サンタンデールでコルタードを注文すると、他の地域のコルタードの半分以下の量になります。イタリアのコーヒーのカフェマッキャートぐらいの量です。コルタードメディアノはスペインの他の地域のコルタードのサイズ。もっとたっぷりのカフェオレを飲みたい方は、カフェ・コン・レチェをご注文ください。
サンタンデールで丘が多い街ですから時々カフェやバルに入って足を休めるのが快適な旅をする秘訣です。レグマのアイスクリームショップもあり、新鮮な地元の牛乳で作られるボリュームもおいしさも満点のアイスクリームが食べられます。写真のアイスクリームは一番小さいサイズです!驚きのサンタンデールサイズ!
写真:小林 理沙
地図を見るサンタンデール中心部は海岸線に並行して公園、商業地区が並んでいます。オフィス街などが海岸線にある街は多くないため、街づくりの観点から見ると珍しい街と言うことができます。
お店や会社が立ち並ぶ通りに、他の建物とは一線を画す荘厳な雰囲気を醸し出す大きな建物が構えています。1919年から1923年にかけて建設された、すでに100年近くの年月を経た建物です。これが世界屈指のサンタンデール銀行(正式名称: サンタンデール・セントラル・イスパノ銀行)の本社です。この街の発展を語る際に欠かせないのが、この銀行です。
写真:小林 理沙
地図を見るサルディネロと呼ばれる地域は、美しいビーチもあり地元民に大変愛されています。立派な建物が点在するこの辺りにおいても、優雅さが際立つのが「グラン・カジノ・デル・サルディネロ」という名前の1916年にオープンしたカジノです。ネオクラシック様式にモデルニスモの要素が少し加わった建物は、まさにエレガントを体現しています。
ルーレットなどのゲームに興味がなくても、扉の奥には一見の価値ありの色鮮やかなステンドグラスがあったり、レストランもありますので、覗いてみてください。
写真:小林 理沙
地図を見るサンタンデール市は丘の街です。歩きやすい靴で行くことをお勧めしますが、急な勾配を登っていくと、地元の若者に大人気で、いつも混んでいる「La Radio」というレストランに着きます。サンタンデールならではの魚介類をふんだんに使った料理がお勧めです。
他の地域ではなかなか食べられないラバというフリッターも衣がさくさくしていて美味しいです。
サンタンデールには上記でご紹介した他にも、20世紀初頭、時の王様アルフォンソ13世が夏の住居として建てたラ・マグダレーナ宮殿も有名です。この宮殿の存在により、今日までサンタンデールは洗練された避暑地であり続けています。
高級リゾート地としての威厳を保ちつつも、実は食べ物の価格は庶民的なため、滞在しやすい街です。
また、太陽の輝く情熱の国というスペインのイメージとは打って変わり、緑が多く落ち着いた街ですから、スペインの別の一面を見に行くにはぴったりです。アンダルシアやバルセロナやマドリッドを知り尽くしているスペイン旅行上級者には是非一度は行っていただきたいところですが、治安がよくのんびりしている街。スペイン旅行初心者にもサンタンデールはお勧めできます!
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(2024/9/10更新)
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