大都会で上質のくつろぎ「ザ・リッツ・カールトン イスタンブール」そのおもてなしの深さに迫る!

大都会で上質のくつろぎ「ザ・リッツ・カールトン イスタンブール」そのおもてなしの深さに迫る!

更新日:2015/07/31 12:14

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
「ザ・リッツ・カールトン」というと高級ホテルだということをご存知の方も多いでしょう。
「ザ・リッツ・カールトン イスタンブール」はそれにトルコならではの文化を品よく加味し、大都会イスタンブールの中で上質のくつろぎを与えてくれる一流ホテル。宮殿を思わせるバスルームは王族になった気分が味わえる極上空間なのです!

このホテルが一流といわれている所以、その魅力を紹介していきましょう。

セキュリティーチェックを通過してロビーへ

セキュリティーチェックを通過してロビーへ

写真:万葉 りえ

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イスタンブールの新市街。ドルマバフチェ宮殿の丘側に、「ザ・リッツ・カールトン イスタンブール」は建っています。

ホテルに入るのは、まず荷物のセキュリティーチェックを受けてから。でも、厳めしいことはなく、流れるようにロビーへとつながります。
ロビーに入っても目を引くような豪華さを前面に出した演出はありません。
しかし、柔らかな色で統一された大理石の壁や床、そして照明。ロビーの中央に置かれた大きなガラス器に素直に活けられているたくさんの花々。疲れてホテルに着くと、ここにはほっとできる何かがあります。

考えてみてください。茎まで見通せるガラスの花器を。活けられた花々が常にみずみずしい状態で、水も茎も清潔な印象を保つのがどんなに大変かを。しかも、どの花器も抱えるほどの大きさなのです。

このように、シンプルなようでいて、実は奥深いもてなし。
派手さはないけれど、使われているのは吟味された価値あるもの。
これが「ザ リッツカールトンイスタンブール」が上質のくつろぎ空間になっている真髄ではないでしょうか。

では、もっと具体的にホテル内を見ていきましょう。

客室は、落ち着きと明るさを兼ね備えて

客室は、落ち着きと明るさを兼ね備えて

写真:万葉 りえ

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スタンダードな造りのツインの部屋として比べると、大都会にあっても少し広めの作りになっています。大きなトランクを置けるスペースもあり、時計など細々とした私物を置ける場所にも余裕があります。

また、イスタンブールはビジネス客の利用も多いので、パソコンや書類を広げて作業ができる大きさのテーブルも用意されています。ソファやベットサイドに照明設備が備えられているホテルは珍しくありませんが、ここではパソコンや書き物をするためにテーブルの上にも照明が用意されています。
マホガニー調の家具を配置して、全体としてすっきりとした欧風にまとめられています。

ここは宮殿の一室?イズミックタイルで装飾された広い大理石のバスルーム

ここは宮殿の一室?イズミックタイルで装飾された広い大理石のバスルーム

写真:万葉 りえ

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落ち着いたトーンで統一された室内と趣を変えて、バスルームは上品な華やかさを持っています。
5つ星といわれるホテルでも、バスとトイレと洗面台がまとまっているホテルは珍しくありませんね。このホテルでも同じようにまとめられているのですが、しかし、その広さが全く違うのです。

ユーティリティーに入ると大きな鏡と洗面台が照明の光を反射して輝いています。床は温かみのある白い大理石。洗面台に近づいてみるとブルーモスクなどを思い起こさせる伝統柄で描かれたタイルが、鏡の下で上品な色どりを添えています
片側には長身の人でもゆったりと体をのばせる大きなバスタブ。そしてバスタブ側の壁にも大きな鏡が設置され、クラッシックな形のシャワーホースがその空間に溶け込んでいます。

バスタブの反対側には扉を設けてトイレが独立したつくりになっており、そこの壁には絵画もかけられています。湿気が多い空間にまで絵画を飾るというこの余裕は、他のホテルではなかなか目にすることができないのではないでしょうか。
そして、トイレの横にはもう一つの扉。バスタブとは別に、独立してシャワールームも備わっているのです。
広いだけでなく、使い勝手がよく大変落ち着いた空間は、旅の疲れをやわらげてくれるでしょう。

こんなに素敵なバスルームなのに、ホームページに詳しい写真を出していないというのもなかなか憎い!
ここに入るたびに「トルコを旅している!」という気持ちが高まりますよ。

プライベートタイムを充実させてくれる心配り

プライベートタイムを充実させてくれる心配り

写真:万葉 りえ

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このクラスのホテルでは、小型家電などの設置は当たり前ですね。
数日の滞在となると、部屋で過ごす時間も気になるものです。

テーブルの引き出しを開けると、筆記用具の手前には何かの方角を示す小さな標。利用者が様々な宗教であることに配慮しながらも、さりげなく祈りの方角を教えてくれています。

ベットわきに置かれたソファは、体を包んでくれるような座り心地で、ここでスタンドの灯りをともし、イスタンブールの夜景を眺めながらグラスを傾ける人も少なくないでしょう。
そんな部屋でのくつろぎの時間でも滞在者が困ることのないように、こういったワイングラスなどの心使いもなんともうれしいものです。

博物館にあるような、見事な調度品に囲まれて

博物館にあるような、見事な調度品に囲まれて

写真:万葉 りえ

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部屋にはオスマン帝国時代の様子を表す版画などが数点飾られているのですが、そのどれもが強い自己主張をすることなく部屋に溶け込んで落ち着きを与えてくれます。

また、上階でもエレベーターホールは広く、飾られた磁器や青銅器の調度品がこの国の文化を伝え、目を楽しませてくれます。

見事な調度品の一つとしてあげられるのが、ホテル1階のロビーの端に置かれている木製の扉です。全面を緻密な彫刻で装飾されており、気になったので後日ホテルに問い合わせをさせてもらいました。返事をいただき、これは、聖なる予言者の名前や言葉が壮麗な彫刻で刻まれている1500年代のオスマンの扉だということでした。
博物館にあってもおかしくないようなものが、このホテルでは何の説明もなしに当たり前として滞在者を迎えてくれるのです。

オスマンの扉だけでなく、ホテルのあちこちにさりげなく飾られている磁器や青銅器、ガラス器などは、有名陶器店や博物館にあるようなすばらしい調度品ばかり。これらもホテルの上質なくつろぎ空間を演出していることを実感していただけるでしょう。

おわりに

「ザ・リッツ・カールトン イスタンブール」が上質のくつろぎ空間であるということを、部屋の作りや調度品などからお伝えしてきました。

しかし、そういった面だけでくつろぎ空間が生まれるわけではないことは皆さんご存知のはずです。
このホテルで働く方々の笑顔やちょっとした気遣いなど、ソフトの面でのもてなしがなければ一流ホテルとはいえないでしょう。

それらは、今度はあなたがこのホテルに滞在して実際に体験していただくのが一番ではないでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。

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