名古屋のパワースポット「熱田神宮」 織田信長も必勝祈願をした熱田神宮で、三種の神器のパワーをいただく

名古屋のパワースポット「熱田神宮」 織田信長も必勝祈願をした熱田神宮で、三種の神器のパワーをいただく

更新日:2014/01/10 18:38

愛知県名古屋市にある熱田神宮は、三種の神器のひとつである「草薙神剣」がまつられている大きな神社で、最近はパワースポットとしても注目を浴びています。あの織田信長も桶狭間の戦いの前に、必勝祈願に訪れてから出陣したとされ、勝利のお礼に「信長塀」を寄進したというエピソードが残されています。広大な敷地の中に、現在もその「信長塀」はあり、歴史を感じさせる格式の高い神社です。

大都市の中にありながら、鳥のさえずりが聞こえ、清らかな空気が流れています

大都市の中にありながら、鳥のさえずりが聞こえ、清らかな空気が流れています
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パワースポットというと、最近は若い女性を中心に人気が高く、一大観光地化しているところも多く見られますが、この熱田神宮は格式の高い神社ですので、そのような観光地化されたパワースポットとは一線を画しています。

木漏れ日が差し込む参道を1歩ずつ進んで行くと、玉砂利の音とともに、木々の葉が揺れる音、小鳥のさえずる声などが聞こえ、リラックス効果が高まり、だんだんと清らかな気持ちになっていきます。正門、東門、西門と3つの入り口がありますが、どの入り口から入っても中央にある手水舎に出ます。参拝をする前にこの手水舎で心身を清めます。手水舎で手を洗うという行為は、神社参拝の儀式のひとつとなっており、かつて川でみそぎをした風習を簡略化したものと考えられています。神前に向かう前に身と心を清めるという立派な儀式のひとつなのです。

写真にありますのが、第二鳥居です。どの入り口から入られてもこの第二鳥居は必ず通ります。鳥居の中央を通るのではなく、少し端を歩き、鳥居をくぐる前には一礼をするのが正式な参拝方法です。

織田信長が寄進した「信長塀」 当時のまま現存しています!

織田信長が寄進した「信長塀」 当時のまま現存しています!

織田信長は桶狭間の戦いで勝利し、その名を全国に轟かせたわけですが、その桶狭間の戦いの前に、この熱田神宮に立ち寄り必勝祈願をしたとされています。当時、熱田神宮には神兵がおり、信長はこの神兵に援軍を依頼したという説もあります。

神や仏に無縁のイメージがある織田信長ですが、桶狭間の戦いに勝利したあとに、この熱田神宮にお礼参りに訪れたとされています。その際に、お礼として寄進したのがこの「信長塀」です。土と石灰を油で練り固め、瓦を厚く積み重ねて造られており、当時は全長400メートルほどあったそうです。現存しているのは120メートルほどで、西宮神社の大練塀、三十三間堂の太閤塀、とともに日本三大土塀として有名です。

昭和20年までは、この「信長塀」は国宝の海上門とつながっていましたが、海上門は戦争で焼失し、信長塀だけが残りました。熱田神宮は戦争によって、海上門と鎮皇門、2つの国宝を失ってしまいましたが、「信長塀」は幸いにも焼失から免れました。歴史を物語る、大変貴重な「信長塀」は一見の価値がある遺産です。

熱田神宮本宮を清らかな気持ちで参拝します

熱田神宮本宮を清らかな気持ちで参拝します

こちらが熱田神宮本宮です。この本宮は平成25年に修繕を終え、あたらしい社殿が完成しました。西暦113年、ヤマトタケルノミコトは、お妃のミヤスヒメノミコトの手許に、草薙神剣を置いたまま亡くなられ、ミヤスヒメノミコトがその後、この熱田の杜に神剣を祀られたのが、この熱田神宮に始まりだとされています。平成25年(2013年)には、創祀1900年を迎え、それに合わせてこの社殿を修復してきました。

「信長塀」が作られたのは400年以上前なのですが、それをはるかにさかのぼる1900年も前に、この地に神社が祀られたとは驚きです。あの織田信長でさえも、この熱田神宮にパワーをもらいに来たということは、全国のさまざまなパワースポットの中でも、歴史のあるパワースポットではないでしょうか。

熱田神宮では、土日祝日を中心にボランティアによる観光ガイドを実施しています。「信長塀」や「草薙神剣」にまつわるエピソードも含めた、いろいろな解説をしていただけます。ガイドさんはボランティアですが、大変知識が豊富で、興味深い話をたくさん聞くことができます。ガイド料も無料で、事前申し込みも不要です。手水舎のあたりにガイドさんが常駐していますので、お願いしてみてはいかがでしょうか。こちらの写真でも、ガイドさんが本宮と草薙神剣について説明している様子が見られます。

各種ご祈祷はこちらの神楽殿で行われます

各種ご祈祷はこちらの神楽殿で行われます

一般の参拝者は本宮の中には入ることができませんので、各種ご祈祷はこちらの神楽殿で行われます。最大370名も収容できる大きな社殿です。この日も初宮参り、安産祈願、家内安全などのご祈祷をお願いする人で、社殿内部には多くの参拝者がいました。通常はご祈祷の参拝所として利用されていますが、新年1月1日の零時には、この社殿で「初神楽」が披露されます。こちらの神楽殿の隣には授与所があり、各種お守りやお札の授与がされます。

神楽殿周辺には結婚式場の熱田神宮会館、「宮庁」と呼ばれる社務所、以前、草薙神剣をお祀りしていた「土用殿」などがあり、ゆっくりと散策するのもおすすめです。熱田神宮の敷地内は「熱田の杜」とも言われ、名古屋市内にあるということを忘れてしまうくらいの広大な森が広がっています。ランニングをしている人や、犬の散歩をしている人もいませんので、静かに森の中を散歩しているような、気持ちのいい散策ができます。

庭園のある茶屋で、名古屋名物「きしめん」や「きよめ餅」をいただきながら一服☆

庭園のある茶屋で、名古屋名物「きしめん」や「きよめ餅」をいただきながら一服☆
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熱田神宮内には「清め茶屋」という休憩所があります。この「清め茶屋」は江戸中期に建てられました。その後、昭和42年に再建され、平成12年にリニューアルされ現在に至っています。こちらの茶屋では、名物「きよめ餅」がいただけます。昔から「熱田詣りにきよめ餅」と言われるほど有名な和菓子で、熱田神宮の参拝後のお土産としても人気があります。お土産で買われる方が多いのですが、こちらの茶屋では、その「きよめ餅」とお茶のセットでいただけるので、参拝後の休憩に、召し上がってみてはいかがですか。

また、この茶屋の隣には、名古屋名物「宮きしめん」のお店があり、手軽にきしめんを食べることができます。あげ、ほうれん草、しいたけなどが乗っている「きしめん」は、ねぎを自分で好きなだけ入れるセルフサービスとなっています。一見、濃そうに見えるつゆですが、かつおだしが効いていて、つるりとしたのどごしの「きしめん」との相性は抜群です。「とろろきしめん」や、「天ぷらきしめん」などのメニューもあります。

1900年という大変歴史のある熱田神宮は、格式の高いパワースポットです。「信長塀」など価値のある文化財も多く、名古屋名物のきしめんも食べられるので、名古屋の歴史や文化が集約された場所でもあります。みなさんもパワーをもらいにきてはいかがでしょうか。

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