写真:月宮 うさ
地図を見る北海道せたな町は2005年に北檜山(きたひやま)町・瀬棚町・大成町の3つが1つになってできた町。町内には美しい自然を眺める観光名所が数多く点在していますが、その中から大成区(旧:大成町)のシンボル「親子熊岩」をご紹介します。
手を伸ばす子熊と子を思う親熊のまなざし。自然がつくりだしたとは思えない大自然の芸術作品がここにはあります。これぞ大自然の神秘!あまりものリアルさに驚くことでしょう。
「親子熊岩」には1つの伝説が語り継がれています。
昔々この地に天変地異をもたらす大嵐がおき、大自然は餓鬼と言う試練を多くの生物に与えました。山奥に住んでいた熊の親子は、お腹を空かせた子熊を連れ海岸線にやってきます。親熊は海岸で群れる子蟹を見つけ食べさせていましたが、仕草を真似て子蟹を追った子熊が岩をすべり海中へ。親熊は溺れる我が子を助けるため手を伸ばしますが、濡れた岩に足を滑らせてしまい海の中に落ちてしまいます。
一部始終を見ていた海の神は、子を思う親の愛の深さに心をうたれ、親子を救い上げ愛の姿をそのまま岩に変身させたのでした。
写真は昼間の風景ですが、ここは絶好のサンセットスポットでもあります。沈みゆく夕日に照らされる「親子熊岩」は情緒感じる美しさ。お時間が合う方は夕方にも是非訪れてみてくださいね。
写真:月宮 うさ
地図を見る「親子熊岩」が立つ「長磯海岸(通称:奇石ロード)」は、変化に飛んだ美しい海岸線が続く国道229号線にあります。ここは、函館市から小樽市までを結ぶ「日本海追分ソーランライン」の一部で、北海道オススメドライブコースの1つ。青い海を眺めながら車を走らせてみませんか?
車窓からは、お腹を突き出した「タヌキ岩」・仲良く寄り添った「夫婦岩」などが見え、旅人を楽しませてくれます。光り輝く日本海の向こうに見える「奥尻島」の美しい眺めも必見です。
写真:月宮 うさ
地図を見るせたな町に来たならば絶対食べてほしいのが「エゾアワビ」。
親子熊岩から程近い大成区「貝取澗温泉(かいとりまおんせん)」では、温泉熱を利用したアワビ養殖が行われており、特産品となっています。
養殖場のすぐ近くに建つ、一軒宿の国民宿舎「あわび山荘」に宿泊してアワビ三昧の夕食はいかがですか?
宿泊は別の地域をお考えの方は、せたな三本杉海水浴場より5分・国道229号線沿いにある黄色いプレハブが目印の「漁師の直売店 浜の母さん食事処」もオススメ。ここでは生け簀から取り出したばかりの新鮮なアワビをいただくことができます。
写真:月宮 うさ
地図を見るせたな町の特産品「エゾアワビ」の一番オススメの食べ方はお刺身!
エゾアワビは高級なクロアワビの北方亜種(同一種説も有り)で、味もクロアワビに負けない美味しさ。養殖物は形こそ少し小振りですが、ぎゅっと凝縮された濃厚な味わいと磯の香り、しっかりとした歯ごたえのコリコリ感がたまらない特上の味を楽しむことができます。
コリコリが苦手な方は火を通すと柔らかくなりますので、踊り焼きや釜飯・ソテーなどで美味しくいただきましょう♪
写真:月宮 うさ
地図を見る最後に、せたな町のある道南地方(北海道の南)でしか見かけないご当地アイスをご紹介。その名も「道南名物 シャーベット」。
このアイスは道南地方で育った人なら誰でも知っている昔懐かしい味。しかし、他の地域で育った北海道民は知らない人も多い正真正銘のご当地アイスなのです。
函館市にあった最初の老舗製造元は廃業となってしまいましたが、製造法とレシピを譲り受けた乙部(おとべ)町の「田中商店」が懐かしの味を今の時代に届けてくれます。お味は2種類。昔からのイチゴ味と田中商店オリジナルのメロン味です。
このシャーベットそのまま食べても美味しいのですが、お皿に移して牛乳を混ぜて食べるのがオススメ!昔懐かしいシェイクのような味になりますよ。
ホテルの売店などで販売されてますので、見かけたときは是非お試しあれ。
美しい海岸線を眺めながら海の幸を堪能。そんなステキな北海道の旅の1ページを「せたな町」で描いてみませんか?「エゾアワビ」以外にも日本海の美味しい海の幸がたくさん待っています!「道南名物 シャーベット」も忘れずに。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
月宮 うさ
花と自然と四季の風景が好きな道産子。趣味は旅行と散歩と食べること。旅のスタイルは歩く!をモットーにあちらこちらに出没中。皆さまの旅行の計画に少しでもお役に立てることを願いつつ、旅の途中で見つけた感動を…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索