初心者向け北アルプス縦走コース、燕岳〜常念岳(百名山)へGO!

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初心者向け北アルプス縦走コース、燕岳〜常念岳(百名山)へGO!

初心者向け北アルプス縦走コース、燕岳〜常念岳(百名山)へGO!

更新日:2015/07/09 14:17

Yuma A.のプロフィール写真 Yuma A. 観光学修士、インバウンド観光推進施設代表

今年こそは日本アルプス地域で縦走をしてみたい、とお考えの方も多いのではないでしょうか。本格的な縦走にチャレンジするのに最適な、安全で且つ雄大な景色を楽しめる長野県の燕岳(つばくろだけ)から百名山である常念岳を経由して上高地に下りる2泊3日(または3泊4日)の夏山コースをご紹介します。

燕岳はコマクサと白砂の世界

燕岳はコマクサと白砂の世界

写真:Yuma A.

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日本アルプスの中でも特に北アルプスは中部山岳国立公園として毎年多くの登山者を受け入れている人気のエリアです。長野県、岐阜県、新潟県、富山県の四県にまたがる広大なエリアですが各登山口までの交通機関が発達し、山中にも多くの山小屋が存在するため、アクセスやアプローチが抜群に良いのが特徴です。

しかし中には危険な登山道や山も存在します。今回はそういった危険箇所を通らずクライミング要素も含まないルートをご紹介しますので安心してください。

まずは、バスで長野県安曇野市にある中房温泉まで行きましょう。ここは燕岳(標高2,736m)の登山口になります。この燕岳は日本二百名山のひとつで高山植物の女王と呼ばれる美しいコマクサに出会える人気の山です。登山口から3時間ほど登った燕山荘まで行くと、白砂が特徴的で美しい燕岳が見えます。燕山荘から山頂まで往復1時間程度ですので荷物を置かせてもらい山頂まで往復しましょう。

人気の縦走路「表銀座」を行こう

人気の縦走路「表銀座」を行こう

写真:Yuma A.

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燕岳から今回向かう大天井岳(おてんしょうだけ)を経由して槍ヶ岳に向かうルートはさわやかな稜線歩きを楽しみながら雄大な山域を眺めることのできる人気の縦走路です。その人気ぶりから銀座の名前を冠し「表(おもて)銀座コース」と呼ばれます(ちなみに槍ヶ岳を中心に反対の双六岳方面から登るコースを裏銀座コースと呼びます)。入山のタイミングにもよりますが、燕山荘から大天井岳(標高2,922m)まではアップダウンの少ない稜線を約2〜2.5時間の道程ですので、初日でここまで足を進めても良いと思います。

なおこのルートは景色だけではありません。特別天然記念物のライチョウも多く生息しており、子連れの姿も見かけます。絶滅危惧種でもありますのでそっと見守りましょう。

運がよければブロッケン現象も。

運がよければブロッケン現象も。

写真:Yuma A.

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3,000m近い高山帯では地上では見れない大気現象に出くわすこともあります。そのひとつが御来迎(ごらいごう)とも呼ばれるブロッケン現象です。自身の巨大な影の周りに虹色の光の輪が出現する現象ですが、不思議なことに複数名が並んでいても、自分に見えるのは自分の影だけなんです。写真は大天井岳付近で撮影したものですが、このときも周りに多くの登山者がいましたが、筆者に見えるのは自分の影だけです。運がよければ(日ごろの行いがよければ!?)出くわすことができるでしょう。

なお大天井岳付近には二つの山小屋がありますが、今回は槍ヶ岳方面ではなく常念岳方面に向かうのでアクセスの良い大天荘(だいてんそう)に宿泊をお奨めします。

雲海も富士山も。贅沢な風景を。

雲海も富士山も。贅沢な風景を。

写真:Yuma A.

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槍ヶ岳に向かうのではなく、それを眺めながら百名山である常念岳(2,857m)に向かいます。見所はなんといっても槍ヶ岳方面の山塊です。夕日や朝日に染まる槍ヶ岳は山岳雑誌の表紙でよく見る定番のカットです。また晴れていれば遠く雲海に浮かぶ富士山も臨むことができます。こういった景色の美しい稜線を緩やかに2〜2.5時間程度下りますと常念小屋に到着します。スケジュールによってはここで一泊してもOKですが、昨夜大天荘に宿泊した場合は高低差400mほどを登り返して(1.5時間程度)常念岳山頂まで行きましょう。

山頂は百名山ということもあり、また長野県安曇野市側から日帰りも可能な登山ルート(一ノ沢登山口及び三股登山口)もあることから登山者で賑わっています。これらのルートを使って下山しても良いのですが、せっかくここまで来たのですから今回は上高地側に下りることにしましょう。

蝶ヶ岳で最後の夜を

蝶ヶ岳で最後の夜を

写真:Yuma A.

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常念岳から横尾分岐まで約3.5時間下り、そこから30分ほど登り返したところに蝶ヶ岳ヒュッテ及び蝶ヶ岳(標高2,677m)があります。山小屋は快適で夕食をとるとそれまでの疲れからすぐに眠くなるかもしれませんが、ちょっと我慢して星空や夜景を楽しむの忘れずに。明日には「下界」に戻らなければいけませんので(笑)、最後の夜を楽しみましょう。

翌日、山荘から3〜3.5時間程度で上高地の徳沢ロッヂまで下り、ここから平坦な道2〜2.5時間で終着点の上高地バスターミナルまで行きましょう。なお本稿で紹介したコースタイムはあくまで登山地図などに記載されている平均的な参考タイムですので、ご承知おきください。

アクセスと注意点

<アクセス>
出発点の中房温泉まではJR穂高駅から南安タクシーの運行する定期バスが出ています。終点の上高地バスターミナルからはJR松本駅やJR高山駅までバスが運行しています。

東京方面からアクセスされる場合は、毎日新聞旅行の毎日アルペン号が東京から直接中房温泉や上高地にバスを運行しており、こちらも便利です。また毎日アルペン号は本稿で紹介した常念岳にアクセスの良い一ノ沢登山口へも運行していますので、常念岳から上高地方面に向かわない方はこちらも活用できます。

<注意点>
安全で明瞭なコースを紹介していますが、天候だけはコントロールできません。夏山のシーズンとはいえ3,000m近い高所の冷涼な稜線上では天候次第では低体温症になる可能性もあります。雨具や防寒具をきちんと持っていきましょう。またコースは明瞭とはいえ、万一に備え地図は必携です。登山届けも忘れずに出発点の登山口で提出しておきましょう。加えて忘れがちなのが水場の場所です。稜線上は山小屋以外に水場はありませんので、注意しましょう。

コース上には山小屋が多く点在しますので悪天候時は無理せず、近くの山小屋に停泊するなど柔軟な対応を心がけてください。夏山シーズン中は本稿で紹介した燕山荘、常念小屋及び蝶ヶ岳ヒュッテには診療所も設けられていますので(さすが人気の北アルプスですね!)、体調が悪いときは無理せず彼らの指示に従いましょう。

では気をつけていってらっしゃいませ〜

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/08/30−2010/09/01 訪問

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