石畳の街歩きでタイムスリップ〜長野・渋温泉(1)

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石畳の街歩きでタイムスリップ〜長野・渋温泉(1)

石畳の街歩きでタイムスリップ〜長野・渋温泉(1)

更新日:2014/02/03 15:29

えんべるのプロフィール写真 えんべる

信州は長野、湯治場として1300年の歴史を持つ渋温泉。
ゆるやかな石畳の坂道に、下駄の鳴る音とあふれだす源泉の音だけが聞こえる街。9箇所の外湯は渋温泉の宿泊客だけに無料開放され、訪れる人たちは満願成就を願って外湯を巡っていく。大正時代に建てられた木族建築の旅館が道沿いに並び、車の往来のほとんどない通りは、夜になれば美しい姿に様変わりする。

今回は、そんな渋温泉の魅力をシリーズで紹介する。

一周30分足らずの小さな街

一周30分足らずの小さな街

写真:えんべる

渋温泉街は、すべて石畳の道になっている。
目抜き通りのこの道は、ゆるやかな坂とカーブが続き、道沿いには金具屋旅館を代表とする古い木造旅館と温泉まんじゅう屋、そして青いのぼりが目印の外湯が点在している。
この道は一方通行で車の往来はほとんどない。宿に車で来る場合、一度旅館前に停め、宿の人に川沿いの共同駐車場まで移動してもらう。景観に現代的な部分を感じないのは駐車場がないからかもしれない。

渋温泉に車で来る場合、もしレンタカーを借りるならなるべくコンパクトな車の方がおすすめだ。温泉街の道もしかり、近くの地獄谷へ足を伸ばす時もしかり、道幅が狭いので大型車だと通りづらいからだ。

渋温泉の最大の魅力は9箇所の外湯めぐり。まずは外湯めぐりがてら、温泉街を散策しよう。細い路地を入ったり出たり。レトロな情緒に浸りながらそぞろ歩いていくうちに、気がつけばぐるっと一周しているはず。のんびり歩いても30分足らず。勾配の少ない石畳を、宿で下駄を借りてカラコロと鳴らしてみよう。

細い路地でタイムスリップ

細い路地でタイムスリップ

写真:えんべる

メイン通りの緩やかな坂を上っていくと、右手に何本もの細い細い路地が伸びている。左右は古い民家と旅館。そこにひっそりとお店があったりもする。影と陽の美しいコントラスト。

渋温泉の顔「金具屋旅館」

渋温泉と聞いて、まずこの宿を思い浮かべる人も多いはず。
金具屋はその名の通り、250年ほど前までは鍛冶屋だった。その後、土砂崩れにより敷地内から温泉が湧き出たことをきっかけに温泉宿として開業した。

金具屋の魅力は、何といってもこの手のかかった木造建築である。要所要所に凝った意匠の灯篭が下がり、通りの面した客室の欄間も階ごとに造りが違う。
館内も、文化財指定されているしつらえがあちこちにあり、複雑に入り組んでいる旅館の中を散策するだけでもため息が出る。
この宿に泊まるなら、食事と温泉だけでなくぜひ館内をゆっくり見て回りたい。

館内の温泉は、複数の源泉による大小8箇所の浴場があり、貸切もできる。
他の温泉宿もすべてそうであるように、もちろん源泉かけ流しである。

渋温泉の顔「金具屋旅館」

写真:えんべる

木造旅館はいたるところに

木造旅館はいたるところに

写真:えんべる

古い木造旅館は金具屋だけではない。数寄屋造りに木の格子が美しい旅館があちこちに点在している。どこも小ぢんまりした宿で、特に通りに面した部屋から眺める景色は、近代的なホテルからの眺めとは違う風情がある。

こういった木造旅館に近代的で豪華な設備を求めてはいけない。
エレベーターもないし、おそらく隣室の声だって聞こえるだろう。
しかし、忘れ去られた日本家屋の様式美はこういう宿に泊まってこそ味わえるのだ。おとな同士のしっとりした旅に、ぜひ一度は訪れたい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/27−2012/08/28 訪問

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