時は遡ること240年以上前、1769年にカリフォルニアへの本格的な布教活動が開始され、南はサンディエゴ、北はモントレーにそれぞれ伝道所を建設すべく、伝道師達がやって来ました。ここミッション・サン・ファン・カピストラーノ教会は1776年に建設されました。
教会の中にはカリフォルニアに現存する最古の礼拝堂があり、現在も使用されています。厳かな雰囲気の中祈りを捧げる人が今でも絶えず訪ねて来る、由緒ある教会です。静かに礼拝堂に座ってみると、時が止まったような感覚を覚えるでしょう。230年もの間人々を見守り続けてきた礼拝堂です。礼拝堂内は自由に写真を撮ることができます。
施設内は時間によってガイドツアーもありますが、セルフオーディオツアーが入場料に含まれています。(入場料等は関連MEMOをご参照ください)残念ながら、日本語のオーディオはないのですが、英語のガイドを何度でも聞き返すことができますので、是非活用してみてください!それぞれの見どころに数字が記載されていますので、案内に従って再生するだけです。地図にない数字も、ガイドの中で紹介されていますので、すべてを聞きながら回ろうとすると1時間以上もかかり、ボリューム満点です。
時間が限られている方は少なくともカリフォルニア最古の礼拝堂と、石造りの大聖堂跡は是非見てください。この石造りの大聖堂は1812年に発生した地震により、40人の信者の命を奪った哀しい過去があります。現在残っている跡地を見るだけでも、その迫力に押しつぶされそうになる、荘厳な雰囲気が漂っています。
その他、当時から行われていたオリーブオイルの生産や、ワイン作りなど、興味深い歴史的展示物を見ることができます。
カリフォルニアの宝石と言われるほど美しいこの教会は、とても手入れが行き届いており、入り口の庭も美しく、色とりどりの花で飾られています。石造りの路地やお庭は素敵な写真スポットとなっており、沢山の人達が思い思いに写真を撮っています。貴方だけの素敵な写真を撮ってみませんか?
この教会は毎年春になるとサンショクツバメ(Cliff Swallows)と呼ばれるツバメがやってくることでも有名で、毎年3月19日を「ツバメの日」と制定し、その前後にはパレード等が開かれ、ミッションでお祝いをします。
もう80年以上も前のある日、神父様が町に出かけると、なにやら店の主人が箒の柄をさかんに振りまわしているのが見えました。よく見てみると、軒下のツバメの巣を壊そうと格闘しているようでした。そして、壊されていく自分の巣の周りを飛びながら、ツバメが何か哀しく叫んでいるように見えました。
「なぜそんなことをするのですか?」と神父様が聞くと、
「この汚らしい鳥が店の迷惑なんです!追い払ってやろうとしてるんですよ」と店の主人。
ではツバメはどこに行けばいいのだろう?と心優しい神父は思い、ツバメにこう言いました。
「教会に来なさい。教会にはみんなの家に十分なくらいの安全な場所がありますよ」
次の日の朝、神父は教会の軒下にせっせと巣をつくるツバメ達を見つけました。
この教会にはそれ以来、毎年ツバメが来るようになった、という伝説が残されています。
教会だけでなく、サン・ファン・キャピストラーノ市全体が歴史的雰囲気漂う素敵な造りをしています。6月の中旬から9月の上旬まで、週末に無料のトロリーバスが市内を巡回しているため、街中の見どころを自由に散策することができます。土日にはガイドツアーも催されており、予約不要のため、気軽に参加できます。(費用要)
個性的なアンティークショップ、ワイナリー、お土産屋さん、アートギャラリー等もあり、1日ゆっくりと散策を楽しめます。
サン・ファン・カピストラーノ教会はLAの中心部から約1時間半、オレンジカウンティー内からは30分から1時間程度の場所にあります。市内に路上駐車場も含め、沢山の無料駐車場を備えていますので、ドライブ途中に寄るにもちょうど良い町です。
カリフォルニアには現在も21のミッションが残されています。キリスト教徒でも、そうでなくても、気になった方はカリフォルニアを縦断する旅の途中で、ミッションを巡るという計画を盛り込むのも面白いかもしれませんね。ゆったりとした時間の中に佇む、カリフォルニアの宝石を見に来てください!
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(2024/9/18更新)
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