「舘山寺 松山穏し 湖を来て ここは小春の 入江さざなみ」
「舘山寺温泉」へと旅行にやって来た北原白秋。この地で上記の歌を読んだとされ、石碑が建てられています。浜名湖からの風を感じながら約100年の時間を越えて、白秋の見た景色を是非ご堪能下さい。
北原白秋(1885年〜1942年)
明治から昭和にかけて活躍した詩人、歌人、童謡作家。熊本生まれの福岡育ち。早稲田大学英文科卒業。作曲家の山田耕筰と共に数多くの学校の校歌を作詞。
あなたの卒業した学校の校歌も、その作品群の一つかも知れません。
曹洞宗舘山寺の本堂から東側へ進むと現われるのは、大きな岩。
舘山寺参拝の折に、西行法師が休息をとり、歌を読んだことに因んで「西行岩」と呼ばれています。
目の前は、浜名湖遊覧船が行き来する場所でもありますので、恥ずかしがらずに他の旅行者の方々に手を振って挨拶してみましょう。
西行法師(1118年〜1190年)
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。
約900年もの時を隔てて西行法師も、次の短歌の通り「舘山寺温泉」をオススメしています。
「舘山の 巖の松の 苔むしろ 都なりせば 君も来て見む」
「美術博物館」では、遣唐使として唐に渡っていた弘法大師空海が日本へ帰国する際に、持ち帰った宿曜占星術を体験してみましょう。まずは生年月日により、27種類の宿曜の内の一つに振り分けられます。
宿曜が決まると「前世」「今世の幼少期〜青年期」「今世をどう生きるべきか」「年占い」「適職」「金銭運」「健康運」「相性」と項目毎にアドバイスと説明の開始。
宿曜師でもある美術博物館の館長曰く、「織田信長や徳川家も宿曜占星術を利用していたんですよ」との事。印字されたプリントを頂けるので、占いを終えた後も、じっくりと確認が出来て安心です。
ヤマハや河合楽器とも縁の深く、世界的ジャズ・ピアニスト上原ひろみの出身地でもある浜松市。浜松駅の近くには浜松市楽器博物館、舘山寺にはオルゴールミュージアムがあるなど、音楽を身近に感じられる町です。
日本で唯一、湖上を渡るロープウェイに乗って向かってみましょう。
屋上の無料展望台では、18個の鐘が幾重にも響き合う、美しい旋律を楽しめます。
雄大な浜名湖を一望でき、恋人の聖地に認定されている「舘山寺温泉」の文字通り、「最上」の場所です。
舘山や舘山寺を詠んだのは、北原白秋や西行法師の他に、与謝野晶子、井上円了、原田浜人、石川依平、松島十湖など多数。古くから多くの歌人や詩人たちを始め、様々な人々を惹きつけてきた叙情豊かな「舘山寺温泉」。
旅館「開華亭」の運営する舘山寺美術博物館では、織田信長の愛した茶器「平蜘蛛釜」や徳川家康の書状、尾形光琳の「十二ヶ月図屏風」なども展示され見どころが沢山詰まっています。
各施設の営業時間等の詳細は、記事下のMEMOにリンクした公式サイトより確認してみて下さい。温泉で体をリラックスさせた後、今度は文化や芸術の世界にゆっくりと浸ってみてはいかがでしょう。
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