奥秩父・浦山の自然に親しむお手軽山歩きと「ダムカレー」

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奥秩父・浦山の自然に親しむお手軽山歩きと「ダムカレー」

奥秩父・浦山の自然に親しむお手軽山歩きと「ダムカレー」

更新日:2015/07/27 11:32

鷹野 圭のプロフィール写真 鷹野 圭 首都圏自然ライター

トレッキングがブームを迎えている今日この頃。本格的な登山はちょっと敷居が高いけれど、山ならではの豊かな自然を満喫したいという方も多いことでしょう。とりわけ夏から秋にかけては野鳥や昆虫が姿を見せ、山野草が花を咲かせ、やがて紅葉のシーズンへ……。山の魅力は尽きることがありません。

今日は関東圏でも特に気軽に山歩きを楽しめる秩父・浦山エリアをご紹介します。圧巻のダム景観と山の自然美をお楽しみください。

荒川最上流域。浦山ダムの大パノラマを楽しもう

荒川最上流域。浦山ダムの大パノラマを楽しもう

写真:鷹野 圭

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西武秩父駅からバスで山奥へ上っていくと、深い森の奥に見えてくる浦山ダム。ご覧の通り秩父の山々に囲まれ、かの黒部ダムのような記録的な規模ではありませんが、それでもまるで山に築かれた要塞のよう……。エレベータや両岸の階段でダムの下まで降りることができ、最下部から見上げるとその存在感に圧倒されます。ちなみに階段の段数は約500段! それも1段の段差がかなり大きいため、下から上まで登るとかなり時間と体力を費やします(汗)。ダムの急斜面を横目にその規模感を体感できますので、一度登ってみると結構なネタになるのではないかと思います。とはいえ、夏の暑い時期などにはあまり無理はしないようにご注意ください。登る際には飲み物の準備を!

ちなみに左岸にあるダム防災資料館『うららぴあ』では食事(後述)が楽しめるほか、ダムの歴史や役割、周辺の環境などについて勉強することができます。浦山を巡るならばまずここで情報を集めておくといいでしょう。

お客さんの6割以上が注文する『ダムカレー』とは?

お客さんの6割以上が注文する『ダムカレー』とは?

写真:鷹野 圭

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ランチタイムに最適なうららぴあの『さくら湖食堂』は、大窓からダムと秩父の山々を一望でき、彼方には秩父の街まで望める抜群の景観を誇ります。そんな展望レストランさながらの食堂でいただけるメニューの中でもとりわけ高い人気を誇るのが、写真のダムカレーでございます。

ダムカレーはその名の通り、盛り付け方でダムを表現したカレー。プレートの中央に直方体型に盛られたご飯は、ダムの軸である“堤防”を表現しています。同様にゆで卵は湖に浮かぶ“水質観測装置”、手前の4枚のハムカツは“天端”、福神漬けは“清水バイパス”、そしてここまでくれば予想がつくかもしれませんがカレーはもちろん”湖”を模したものです。ユニークな見た目とお手頃価格(税込750円)からか人気が出て、実際食堂利用者の6割以上が注文するとか? ちなみにカレーの味はちょっとピリ辛で、ボリュームもあり、大人でも満足できる一皿! 初めて訪れた際には、話のネタにまず注文してみることをお勧めします。

そのほか、秩父のB級グルメ「みそポテト」も味わえます。甘味の豊かな味噌を絡めたジャガイモは、お子さんのおやつにもピッタリです!

夏も冬も、野鳥の宝庫です!

夏も冬も、野鳥の宝庫です!

写真:鷹野 圭

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浦山ダムは深い森に囲まれ、ここから奥へと進むと一層豊かな自然を体感できることでしょう。道路はアスファルト舗装でバスも通っていますが、傍らには川が流れ、両サイドは高い山に挟まれています。豊かな自然はそのまま豊かな生態系を育み、昆虫、そしてたくさんの野鳥が季節ごとに代わる代わる姿を現します。

写真の鳥はオオルリ。美しいさえずりから日本三鳴鳥の一つに数えられる夏鳥です。鳴き声もさることながらそのコバルトブルーの羽も美しく、バードウォッチャーからも大人気! 一度見たら虜になること請け合いです。都心で見られることはあまりなく、浦山のような奥まった渓流近くの環境を好みます。写真の個体は道路沿いの木の枝にとまっていましたので、歩きながら逐一周りに気を配るといいでしょう。

この他にも、オオタカやクマタカなどの猛禽類、冬場であれば紅い羽毛が可愛らしいベニマシコなど、都心では数少ない鳥が頻繁に見られます。山歩きとバードウォッチングを同時にお楽しみください。

バッタリ出くわすかも!? 野生のニホンザル

バッタリ出くわすかも!? 野生のニホンザル

写真:鷹野 圭

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アスファルト舗装が施されてきっちりと整備されている浦山エリアの山道ですが、周りが深い森だけに、時折野生の哺乳類が出てきてしまうことがあります。特に数が多いのが写真のニホンザル。このように道端でいきなりすれ違ってびっくりすることもあるでしょう。こうした哺乳類は警戒心が強いか夜行性のことが多いため、普通に都内の公園などを散策していてもまず出会えません(そして出会えたとしても普通はすぐに逃げられます)。ここ浦山周辺は自然度の高さゆえに彼らの生息密度もかなり高いため、運が良ければサルのほか、シカやタヌキなどにも昼間遭遇することがあるでしょう。

一方、所々に看板が立てられ注意を呼びかけていますが、この辺りには野生のツキノワグマも生息している模様! 舗装されていないような森の奥などまでは、あまり入らないように気を付けてくださいね。

清らかな川の流れるキャンプ場「ネイチャーランド浦山」

清らかな川の流れるキャンプ場「ネイチャーランド浦山」

写真:鷹野 圭

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浦山ダムより約6キロ、山間の深い谷間に位置する自然公園施設がネイチャーランド浦山です。すぐ近くに滝が流れ、涼しげな水音を聞きながらデイキャンプやバーベキューなどを楽しめます。施設内ではたっぷり葉を茂らせた草木の間を縫うように小川が流れ、様々な昆虫やカエル、野鳥などが暮らせる環境。人里の喧騒がまるで届かない山奥で生きものと間近で接することができる、まさにネイチャーランドと呼ぶにふさわしいスポットでしょう。親子揃って、アウトドアと自然体験を同時に楽しんでいただけます。

開園は5月頭から11月末まで(夏期は無休、その他は火曜定休)。鉄板や網などのバーベキュー用機材は現地で貸出(有料)しており、炭や着火剤も販売しております(食材は持込のみ)。さすがにここは遠いので徒歩で訪れるのは無謀というもの。山の空気をのんびりと堪能するためにも、ぜひ自家用車をご利用ください。

都心から離れた、それでいて遠くない山の自然地です

秩父・浦山は国立公園に隣接した自然豊かなスポットですが、最寄の西武秩父駅へは池袋駅から西武鉄道1本で行くことができます。浦山ダムまでは、駅から出ているバス『ぬくもり号』で直行可能。もちろん車で行けば一番楽ですが、徒歩の方でも電車・バスの時刻をあらかじめチェックして計算すれば、1日でたっぷりと浦山の魅力を堪能できるはずです。

自然の山の雰囲気を楽しみたいけれど、泊りがけはできないしあまり遠出はしたくない……そんな方にはピッタリです。ネイチャーランドでアウトドアを楽しむもよし。山歩きしながら生きものを探すもよし。山地ならではの自然を存分にお楽しみください。

【浦山ダム アクセス】
自動車/秩父市役所から国道140号、県道73号(秩父上名栗線)経由で約20分
電車/西武鉄道「西武秩父駅」から市営バス『ぬくもり号』乗車約18分

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/23 訪問

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