ゲルというとモンゴルが思い浮かぶ方が多いですが、中央アジアも遊牧民が多くゲルは使用されています。中央アジアではゲルのことを「ユルタ」と呼びます。
草原のイメージが強いユルタですが、ここのユルタは湖の湖畔に設置されています。湖はキルギス最大のイシククル湖。湖南岸のトン村から車で10分程度の場所にあります。
キルギスには政府公式の観光局、CBT(Community Based Tourism)があるので、首都のビシュケクや、近くのボコンバエバなどであらかじめ予約をとっておくとスムーズです。宿の予約だけでなく、行き方までアレンジしてくれます。
ユルタ内部では下に絨毯が敷かれています。ユルタとはすなわちテント。半分外のような場所なので、居心地はそこまで良くないかと想像してしまいます。しかしこれが非常に快適。
湖からの風をさえぎり、太陽の熱をユルタが吸収して中はポカポカ。砂は絨毯でさえぎられ、自分の周りに入ってくることもありません。一度布団に横になると、もう起き上がりたくなくなるくらい快適です。
イシククル湖の面積は琵琶湖の9倍、標高は1600m。透明度はバイカル湖に次いで世界第二位とも言われます。それを反映してか、湖面は非常に鮮明な青。対岸は目を凝らして辛うじて見える程度で、あたかも海であるかのよう。それだけでも非常に綺麗な湖というのがお分かりいただけると思いますが、さらに湖に向かって右手に向くとカラフルな山があります。徐々に色が変わる赤岩、草の緑、雪の白、湖の青が作り出すグラデーションは心を奪われます。
ユルタの中に電気はありません。一応ロウソクはありますが、ランタンなどがある方がベターです。ただそれでもやはり暗いので、消灯は早いです。
ここで、一度夜間に起きてみましょう。外は満点の星空です。周囲は山に囲まれているのですが、ここは盆地のような地形。晴れる可能性は高いです。
一眼レフを持っている人は写真のねらい目。タイムラプスを使っても面白いです。
こちらは家族経営です。施設内ではそこの子供が遊んでいてかわいい。
スタッフもフレンドリーで非常に親切。田舎の、素朴で優しい人柄に触れることができます。
ここ以外にも、キルギスではいろんなホテルでユルタを併設しています。草原だけでなくていろんなロケーションで宿泊でき、それぞれの魅力があります。今回は一例としてこちらを紹介しましたが、是非キルギスに訪れた際にはユルタに宿泊してみてください!
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(2024/4/19更新)
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