塩田は街中ではなく郊外にあります。車がベストですが、気軽に現地ツアーを利用することが出来ます。トラパニの港の向かい辺りにEGATOURと言う旅行会社があり、ここで塩田博物館を含めたツアーが申し込めます。料金は、1人15ユーロ(最低2名催行/2014年5月現在)。土曜の午後は窓口はやってますが、ドライバースタッフが不在になるので、午前中に訪れることをお勧めします。
塩田博物館では、実際に使われてきた道具などが展示されています。風車で海水を引き込んで太陽の熱で濃度を上げながら、結晶した塩をすくい取るという、昔ながらの方法で塩作りが続けられていることをスタッフが説明してくれます。(英語orイタリア語)
トラパニからマルサラにかけては風・気温・湿度の塩作りには欠かせない三大要素が揃っていて、ここの塩はミネラルもたっぷり、特にマグネシウムの含有量が高くその割合は30%以上です!
一通りの説明を受けたら、博物館の建物の屋上に上ってみましょう。遠くエガディ諸島を望む塩田が広がる風景と、塩田のアイコンでもある風車が間近に見られます。これはもう是非屋上まで上がってみなくては!
吹く風は、もうすぐそこにはアフリカ大陸と言う立地を感じさせます。
※階段が狭くやや急なので、女性はなるべくパンツスタイルがいいでしょう。
博物館の一階にはレストランもあり、ランチ時にはゲストで賑わっています。「海と風と太陽」が作り出す、ミネラルたっぷりの塩が決め手のお料理を味わってみませんか?
お土産には塩を購入することも可能です。結晶化したクリスタル塩や、収穫初期にうっすらと海面に浮かんできた一番塩と呼ばれる貴重な塩が売られています。クリスタル塩は食卓で食べる直前にミルなどを使って、すり立ての風味を味わうといいですね。
ぽこぽこと可愛い塩の山は、瓦屋根で雨風から守られています。塩の山のクリスタルのようにキラキラ光る白い結晶は、たっぷりとマグネシウムやヨードなどの天然成分を豊富に含んだ、地中海の水の宝石です。
塩田が広がる台地から丘の上に視線を移すと、天空の街エリチェも見えます。エリチェにはトラパニからケーブルカーが出ているので、時間のある方は足を延ばしてみてもいいですね。
2000年前に始まったという塩作りと、今も尚その時とほぼ変わらぬ製法を受け継いでいるトラパニで、古代のロマンに浸ってみませんか?
可能なら是非夕陽を浴びた塩田を狙ってみましょう。塩田ごとに色が違う風景を映し出す、大自然と歴史が重なる瞬間に身を置けば悩みなんて忘れられそうですね。雄大な太陽が水平線へと滑り込み、暮れなずむ空と大地の風景を見れば、トラパニでの思い出がより濃いものになるでしょう。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索