写真:渡部 洋一
地図を見る長崎市街地の北部、原爆の爆心地周辺に平和公園は広がっています。公園は大きく分けて、願いのゾーン、祈りのゾーン、学びのゾーンからなり、当時を知る人や歴史を勉強する学生、外国人旅行者まで幅広い層に人気で、ツアー等の定番コースにも含まれる長崎を代表する観光名所となっています。
写真:渡部 洋一
地図を見る平和公園の願いのゾーンに建つ「平和祈念像」。岐阜公園の「若き日の織田信長像」等でも知られる長崎県出身の彫刻家・北村西望氏の手によって、昭和30年(1955年)に完成した銅像です。
天を指す右手は原爆を示し、水平に伸ばした左手には平和への祈りが込められています。重さ約30トンの青銅を用いた高さ約9.7メートルの巨大で力強い銅像は、平和公園のみならず被爆都市長崎のシンボルとも言える存在であり、旅行者はもちろん多くの市民に愛されています。
写真:渡部 洋一
地図を見る写真は、平和祈念像のすぐ側に建つ「折鶴の塔」です。原子爆弾犠牲者の霊を慰めるとともに、悲劇の歴史を二度と繰り返すことがないようにと、昭和57年に建立されました。先端に黄金の鶴が輝く塔には、世界恒久平和を祈った無数の折鶴が寄せられています。
写真:渡部 洋一
地図を見る原爆のまさに爆心地は、現在平和公園の祈りのゾーン、すなわち被爆し犠牲になった方々のご冥福を祈る空間として整備されています。
「原爆公園」「爆心地公園」などとも呼ばれるこのエリアの中心に建つのが、「原子爆弾落下中心地碑」です。この石碑の上空500メートルで原子爆弾は炸裂しました。一瞬のうちに数万人の尊い命を奪う戦争の悲劇が起こった、まさにその場所に建つ黒御影石の石柱は、日本人として忘れてはならないことを、訪れる人に訴え続けています。
写真:渡部 洋一
地図を見るキリスト教にまつわる歴史の深い長崎の街。原子爆弾落下中心地碑のすぐ側には、かつて東洋一の規模を誇った教会の遺構「浦上天主堂遺壁」が残されています。ここから約500メートル離れた所に建つ浦上天主堂が原爆の爆風によって全壊し、建物の一部をこの場所に移築し保存したものです。かつて大聖堂を構成する一部であった煉瓦造りの遺構は被爆地の空に聳え立ち、原爆が人命や建物とともに信仰の場をも奪った、その悲しい歴史を今に伝えています。
長崎市街地の北部、原爆の爆心地に広がる平和公園の見所をご紹介しました。
公園内には、今回取り上げたスポット以外にも見所が目白押し。学びのゾーンには「長崎原爆資料館」等もあり、展示を通して原爆の歴史を学ぶこともできます。
被爆を経験した街として原爆の悪夢を今に伝え、同じ悲劇を絶対に繰り返してはならないという人々の強い決意、そして平和への祈りが形となった平和公園。長崎を旅行するなら、是非とも足を運んでおきたいおすすめの観光名所です。
平和公園へのアクセス等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。
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(2024/3/29更新)
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