ハンブルグはドイツの北西部に位置しており、経済の中心地。街には比較的大きな建物が並び、銀行や大きな鉄道駅など、経済の中心としての機能が備わっていることを感じます。そう聞いてしまうと、「旅行するのに、あまり良い土地ではないのではないか」と感じられる方もいるかもしれません。
ハンブルグはアルスター川の河口に位置し、駅から歩いて10分のところには、市民の愛する「アルスター湖」があります。このアルスター湖の周りは、大都会とは思えないほど緑であふれ、朝方にはジョギングや犬の散歩をする人々でにぎわいます。
特に春から初夏にかけては、薔薇の花々で咲き乱れ、新緑がさわやかで本当に美しい光景が広がります。また都会の近くというのに、湖にはアヒルや白鳥がゆっくりと泳ぎ、餌を与える人々も。大都市の近くにある美しい自然がハンブルグの街の大きな魅力なのです。
ハンブルグには美しいヨーロッパの街並みも残されています。特に街のシンボルとなっているのは、青がかかった緑色の屋根が美しい、市庁舎。
この市庁舎が建てられたのは比較的最近で、19世紀末のこと。港湾都市として発展を謳歌していたこの時代だからこそ、このような豪華な市庁舎を建てることができたのだそう。
塔の高さは、なんと驚きの112メートル。広場の前に言ってその全景を写真に撮ろうと思っても難しいため、少し離れたトロスト橋の上から撮影をするのがお勧めです。
なお、一般観光客も中に入ることができる見学ツアーが行われています。ツアーは英語とドイツ語で、所要時間は約40分。料金は3ユーロ。
ツアーが開催される時間は曜日によって異なりますので、事前に確認をしてくださいね。
ハンブルグ市庁舎から歩いて10分ほどすれば、ショッピングができる通りに出ます。比較的旅行者の少ないハンブルグですが、お店は非常に充実。ヨーロッパの高級ブランドや、住民向けのお店まで、何でも置いてあります。人でごった返すこともなく、品ぞろえもよく、その上カフェ等も非常に充実しているので、ゆっくりと買い物したい人にはおすすめです。
またドイツで受けられる免税の範囲は、他のヨーロッパ諸国に比べても還付率が良いことが多く、空港でも人が少ないことが多いこともあって、慣れた人はドイツに買い物に来ることが多いそう。
もちろん免税が受けられる高級ブランドでの買い物に興味がない方でも、美しいヨーロッパのアーケードの下に並ぶ、色とりどりの花屋さんや、葉巻屋、レストランなど、見ているだけでも楽しいので、ハンブルグに来た際にはぜひ、ショッピングの時間を旅程に組み込んでくださいね。
ハンブルグは港湾都市として栄えてきた街。街の中心部から少し離れると、そこには荷揚げされた物を一時的に保管していた倉庫が並ぶ倉庫街があります。
この倉庫街は世界最大と言われており、現在でも一部は倉庫として使用されています。運河の周りに建ち並ぶ、赤レンガの倉庫は、ドイツらしい、ずっしりと力強いイメージ。水路には20もの橋が架けられています。世界中から集まってきた商品がここで荷揚げされ、ヨーロッパ中に広がって行ったことを考えるとロマンがありますね。
夕方になると、倉庫街は赤い太陽の光で照らされ、より幻想的な光景になります。また夜になると美しくライトアップされ、その美しさははっと息を飲むほど。
いずれにせよここはハンブルグの繁栄の原点として、是非訪れたいところです。
ハンブルグはグルメの街でもあります。観光客があまり多くないため、街には現地の人でにぎわう美味しいお店がたくさん!ドイツ料理といえば、ドイツビールにウィンナー、ザウアークラフト。豪快に出てくる料理は量もとても多く、女性一人では食べきれないほど出てくるお店が多いようです。
どのお店もメニューは大体似ているのですが、今回は現地在住のドイツ人もおすすめするお店を紹介します。
このお店の名前は、「Gröninger Braukeller」。自家製のビールがおいてあり、同じものはどこに行っても楽しめません。
またこのレストランは、レストラン全体が洞窟のようになっており、時間になると、フランクフルトの民謡を聞かせてくれる音楽隊まで出てきます。地元の人で一杯のこのレストランでは、酔っぱらったドイツ人たちも一緒に歌い、踊り、毎日楽しい雰囲気でいっぱい!
食事もビールも他のレストランに比べて値段も非常に安く、味も最高!お薦めは豚の脚をぱりぱりになるまでローストしたドイツを代表する料理シュバイネハクセ(Schweinshaxe)。女性一人ではあまりにも大きいので、半分に分けてもらってくださいね!
美味しいビールと食事、雰囲気の良さで最高のハンブルグでの思い出となること間違いありません!
今回は通常のドイツ旅行ではあまり組み込まれることのない、ドイツの港湾都市ハンブルグをご紹介いたしました。
ドイツの電車は非常に正確で、日本と同じように時刻表通りに電車がきたり、街中がいつも綺麗に整備されていたり、旅行者にとっては、とても旅がしやすく、日本人旅行者にとっては特に居心地よく過ごせる国です。またドイツの人々は真面目で几帳面、綺麗好きといった観点から日本人の私たちにも通じることが多く、旅をしていてもその類似性に驚くことでしょう。
日本人もよく訪れる、「ブレーメンの音楽隊」で知られるブレーメンの町からは100キロも離れていないハンブルグ。是非この街の魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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(2023/12/6更新)
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