毎年8月の第2木曜日から日曜日までの4日間行われる、「福生七夕まつり」。2015年で65回目を迎えるこのお祭りが誕生したのは1951(昭和26)年7月のことで、まだ敗戦の傷跡が残る頃でした。きっかけとなったのは、仙台の七夕まつり。がれきの山を飾った色とりどりの竹飾りに感動した福生市の職員が、それを真似したのが始まりです。
初年度は商店街振興のために行われた福生の七夕まつりでしたが、翌年には町をあげてのお祭りにパワーアップしていきます。そして1956年には、福生独自の飾りである「壁面飾り」も登場しました。飾りは年々趣向を凝らし、今では通りを塞ぐほど巨大化するのも珍しいことではありません。
1990年代からは市民主催の模擬店が出店されるようになり、模擬店会場を「ギャラクシー・ストリート(天の川通り)」と命名。市民の祭りとしての色彩がより鮮明になり、規模もアップしています。
そんな長い歴史を持つ福生の七夕まつりには、一体どんな魅力があるのでしょう。
福生七夕まつり最大の魅力といえば、やはりこの地域ならではのイベント。
初日には、オープニングセレモニーに次いで「七夕織り姫コンテスト」が行われ、七夕まつりを彩る”織り姫”誕生の瞬間に出会うことができます。
2015年のイベント情報はまだ公開されていませんが、過去には福生が生んだロックバンド「OverTheDogs」や、アイドルユニット「Star☆Bright」などのライブが開催されました。そして米空軍太平洋音楽隊パシフィック・トレンズでは、大迫力の生演奏を堪能することが可能で、毎年大勢のギャラリーで賑わいます。
他にもレディ・ガガやマイケル・ジャクソンなどの「ものまねビッグステージ」や、力強い踊りを披露してくれる「志茂二よさこいソーラン」といった、連日訪れたくなるイベントが満載です。
それに加えてぜひ楽しんでいただきたいのが、福生祭り公認キャラクター「たっけー☆」とのハイタッチ。これをすると、願いが叶い幸せを呼ぶといわれている、”七夕”ならではのイベントのひとつです。また、65回目という節目を迎える2015年は、福生七夕まつりオリジナルの手ぬぐいデザインコンテストも開催されており、グランプリ作品はオフィシャルグッズとして限定販売されます。
そんな、1日中いても飽きない福生七夕まつりで、最も見逃せないのは日没後に輝く「七夕飾り」。ライトアップされたその姿は、まるで天の川が地へと降りて来たように美しく、目に焼き付けたくなります。
「祭り」といえば、模擬店が並ぶのは当たり前のような気がしますが、国際色豊かな福生ならではの魅力がここにも満載!
「ギャラクシー・ストリート(天の川通り)」と命名されたメイン会場には、インド料理やエスニック料理といった多国籍グルメと、地元のB級料理が軒を連ね、日本の夏祭りとは思えないような光景が広がっています。
そのピークに達するのは3〜4日目で、あたりには100を超える模擬店がずらりと並び、外国のお祭りに訪れたような気分を味わえます。
特にお薦めなのが、2011年に誕生した「福生ドッグ」。福生市商工会が認定した市内の店舗だけが販売できる「福生ドック」は、ソーセージ・バンズ・ソースともに”Maid in FUSSA”にこだわった、各店のオリジナルです。約10店舗で販売されており、アメリカンなピリ辛タコス風やねぎ味噌をソースに使った和食感覚ドックや、2本のソーセージを使った贅沢なものなど、バラエティに富んだ福生ならではの味を堪能できます。
一言では伝えきれない、福生七夕まつりの魅力。朝から晩まで楽しめる福生七夕まつりは、この時期満喫してみたいイベントのひとつです。日本らしい夏祭りも素敵ですが、福生のように独特な文化の生きる街のお祭りにも、ぜひ足を運んでみてください。
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