ノスタルジックな箱根・宮ノ下で可愛いもの美味しいもの探索

ノスタルジックな箱根・宮ノ下で可愛いもの美味しいもの探索

更新日:2013/05/13 10:27

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
海外からの旅行者にも人気の箱根は、日本を代表する温泉リゾート地。そんな箱根の中でも、町歩きが楽しい場所と言えば宮ノ下。和洋折衷のレトロ・モダンな街並みや骨董品店のショウウィンドウは、宝探しをしているみたい。思いたったらすぐ行ける、箱根さんぽの旅へ出発しませんか。

箱根の山々を見ながら足湯カフェ

箱根の山々を見ながら足湯カフェ

写真:鮎川 キオラ

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箱根の旅番組などでも度々登場する、宮ノ下駅前にある「NARAYA CAFE」。江戸時代創業の「奈良屋旅館」の従業員用宿舎を改装して作られたカフェとなります。その昔、あの富士屋ホテルの強力なライバルとして、お互い宿泊客誘致に競い合い、いつしか富士屋ホテルは外国人専用、奈良屋旅館は日本人専用との協定を結ぶことで、宮ノ下の温泉街に共存することを選んだのだとか。

店内は、天井が高く、明るく、木の香りがする心地よいスペースとなって素敵。風格のある大きな一枚板の「奈良屋旅館」の看板が歴史を感じます。でもこちらのカフェへ来たなら、テラス席の足湯に浸かりながらのカフェタイムがお勧め。箱根の山々が目の前に広がり、とってものんびりできますよ。お茶だけでなく、軽食やワインなどもいただけます。足湯で血の巡りが良くなっているので飲みすぎにはご注意を。

【NARAYA CAFE】
宮ノ下404-13
0460-82-1259
10:30-18:00(12月から1月上旬は17:30まで)
水曜、第4木曜定休
※宮ノ下駅からすぐ目の前。

セピア色の写真ギャラリー

セピア色の写真ギャラリー

写真:鮎川 キオラ

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宮ノ下を歩いていると、可愛いもの、使い方がイマイチ分からないもの、年代を感じさせる一品と色々なものに出会えます。骨董品店などは、他に先客がいないと入りづらいのですが、勇気を出して足を踏み入れてみれば、そこはノスタルジックワールド。もちろん、店先のショウウィンドウを眺めているだけでもおもしろい。

そんな宮ノ下で、つい足を止めて見入ってしまう店先は、老舗写真店「嶋写真店」。富士屋ホテルの専属写真店として創業し、箱根を訪れた世界中の要人や著名人を撮りつづけてきました。店先には、チャーリー・チャップリン、ジョン・レノン、ヘレン・ケラーなど歴史を物語るセピア色の写真がずらり。比較的最近撮影された芸能人の写真も並べられていました。宮ノ下へ来た記念にセピア色の写真を撮ってもらうこともできるんですよ。

【嶋写真店】
宮ノ下372
0460-82-3329
9:00-19:00、無休
※宮ノ下駅から徒歩5分
セピアカラー撮影 1カット5,000円ほどから

伝統と格式の富士屋ホテル

伝統と格式の富士屋ホテル

写真:鮎川 キオラ

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130年以上の歴史を持つ貫録充分の「富士屋ホテル」。アメリカ留学をしていた創始者・山口仙之助によりデザインされた、和洋折衷のジャパネスクモダンと称される独特の建物は今も変わらず異彩を放っています。こちらの建物を見るだけでも立ち寄る価値ありの佇まいです。ロビーやレストラン、庭園などは宿泊者以外の方もご利用いただけますので、ぜひレトロな回転ドアをすり抜けて中へ。

こちらのホテルは、箱根のお宿に迷ったら、ぜひ宿泊をお勧めしたい。雰囲気良し、サービス良し、エンターテイメント性あり、そして意外とお手頃価格な名門ホテルです。ホテルの見どころは別の記事で紹介しているので、詳しくはMEMO欄の【クラシカルホテル建物探訪 箱根・宮ノ下「富士屋ホテル」】をご覧ください。

ビートルズファン必見のホテルグルメ

ビートルズファン必見のホテルグルメ

写真:鮎川 キオラ

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フロント前ロビーの横にあるラウンジ「オーキッド」には、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが利用したテーブルがあるんですよ。滞在中はよくこの場所でくつろいだそうです。運よくそのテーブルへ案内されたなら、ご本人たちのサインとおちゃめなイラストが迎えてくれます。なんとも微笑ましいイラストなので、ぜひご覧ください。

昼間の時間帯は混雑するので、午前中の早い時間帯か夕方が穴場です。こちらは、大きなリンゴがごろんと入っている伝統のアップルパイが人気。お好みで温めてくれます。大きな窓から四季折々の庭園の景色を眺めてのんびり過ごせるティーラウンジです。

【富士屋ホテル】
宮ノ下359
0460-82-2211
※宮ノ下駅から徒歩7分ほど
ラウンジ「オーキッド」営業時間:9:00-21:00、無休

発想力バツグンの老舗パン屋さん

発想力バツグンの老舗パン屋さん

写真:鮎川 キオラ

こちらも宮ノ下で人気のパン屋さん「渡邊ベーカリー」。丸パンの中をくりぬいた中にビーフシチューを流し込んだ一品、「温泉シチューパン(580円)」が有名。アツアツをお店でいただくのがお勧めです。でも、週末ともなれば小さな店内は満席。ちょっと食べ歩きには不向きですが、「30分以内に食べてくれること」との条件でテイクアウトもできます。

こちらのベーカリー、パンを器にして食べるビーフシチューだけでなく、小田原名産の梅干しが丸ごと入った「うめぼしあんぱん(240円)」やゆで卵をまるまる包んで焼き上げたパンなど、発想力が大胆かつユニーク。どれにしようか目移りしてしまう。

【渡邊ベーカリー】
宮ノ下343
0460-82-2127
9:30-17:30(10月から3月は9:30-17:00)
※宮ノ下駅から徒歩10分

富士屋ホテルを中心に栄えた宮ノ下は、純和風ではない、その和洋折衷の独特の雰囲気が、歴史と共に素敵な風景へと変わっていった温泉街。ぶらり散歩にぴったり。ノスタルジックな世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/17−2012/11/18 訪問

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