写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るリスボンから東へ約200km、スペイン国境に近い場所に位置するモンサラーシュ村。
ポルトガルで最も美しい村のひとつと言われているモンサラーシュ村は、アレンテージョ地方の広大な平原の中、周囲を城壁に囲まれた丘の上にひっそりと佇んでいます。
城壁内に並ぶ真っ白の家々、彩りを添えるのは庭先に咲く季節の花々。
それほど知名度が低い場所ではないのですが、リスボンからのアクセスがよくないためか観光客は少なく、昼間でも村の中は静寂に包まれています。
その静けさは、「沈黙の音が聞こえる」「風の音が聞こえる」と例えられるほど。
まるで別世界にスリップしてきたような感覚にとらわれます。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るモンサラーシュ村に到着したら、まずは中心部の教会周辺を目指しましょう。
広場の周りに真っ白の建物が並び、晴れた日なら青空のコントラストに息をのみます。
近くに観光案内所もあり、そこではちょっとしたお土産も扱っていますよ。
村内にはカフェも数軒ありますのでポルトガルスイーツで休憩するのもいいですね。
また、村の南側にはお城があります。
城壁に囲まれた村なのですから、お城があるのは当然と言えば当然ですね。
お城には闘牛場跡もあり、その古びた雰囲気が歴史を感じさせます。
時間を忘れてぼんやりするには、おすすめの場所です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るモンサラーシュ村は丘の上にありますので、その見晴らしの良さは言うまでもありません。
日没の時間まで滞在できるなら、その時間には必ず西側の城壁へ行ってください。
見渡す限りの広大な平原、地平線の上に浮かぶ大きな夕日は圧巻。
視界を遮る物が何ひとつないので、じりじりと太陽が下がっていくのがよくわかるでしょう。
そして日没の瞬間、音のない村に「ジュッ」という音が聞こえそうな気がするのです。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る日が沈んだあと、白いモンサラーシュ村はオレンジ色の街灯で照らされます。
コントラストが際立つ昼間の光景とは趣の異なる、しかし同じくため息が出る美しさです。
カメラ好きの方は時間を忘れて撮影に没頭することでしょう。三脚をお忘れなく!
小さな村なので宿泊する人は少数派ですが、旅程に余裕があればぜひ泊まってみてください。
モンサラーシュ村にはかわらしい宿がいくつかありますし、おいしいアレンテージョ料理を食べられるレストランもあります。「モンサラーシュ」という名前のワインもありますよ。
アレンテージョ料理と言えば豚肉とアサリを炒めた料理(Carne de porco à alentejana)が有名ですが、パンと卵の入ったパクチーのスープ(açorda alentejana)や炒めた豚肉の旨味をパンに吸わせた料理(Migas à alentejana)など素朴な郷土料理が多いです。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るそんなモンサラーシュ村ですが、アクセスはちょっと不便です。
リスボンから世界遺産の街であるエヴォラ(Evora)まで長距離バスで約2時間、エヴォラからレゲンゴス・デ・モンサラーシュ(Reguengos de Monsaraz)という街までバスで40分、そこからバスかタクシーで20分かかります。
エヴォラとモンサラーシュ村がセットになったツアーを利用することもできますし、アレンテージョ地方をレンタカーでドライブというのもいいですね。
レゲンゴス・デ・モンサラーシュからの道程、はるか丘の上に見えるモンサラーシュ村。
真っ白な建物と周囲の城壁がはっきりと見えます。
村の中の景色はもちろんですが、ふもとからのこの眺めも最高です。
ところどころに生えている緑は、アレンテージョ地方名産のコルク樫の林だそうです。
時が止まったような真っ白の村にいると、このまま抜け出せなくなるような不思議な感覚にとらわれてしまうかもしれません。でも、それこそがモンサラーシュ村の魅力。
なかなか行けない場所だからこそ、特別な美しさと存在感を保っているのかもしれません。
「死ぬまでに行きたい場所リスト」に、ぜひ加えておいてください!
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(2024/11/9更新)
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