福井市のパワースポット「足羽神社」は駅から「恐竜」の出迎えつき!

福井市のパワースポット「足羽神社」は駅から「恐竜」の出迎えつき!

更新日:2015/07/24 17:32

JR福井駅から徒歩圏内の足羽山中腹には「パワースポット」として知られる「足羽神社」があります。

足羽神社は、1500年余という長い歴史と深い信仰で地元の人々にも親しまれる神社です。合格祈願や交通安全さらに、御祭神の継体天皇がたくさんの子宝に恵まれたことから「子授け、安産、子孫繁栄」にご利益のあるパワースポットです。

また、福井のダントツブランドの「恐竜」が駅前でパワーを送ってくれています。

福井駅が「パワースポット」

福井駅が「パワースポット」
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平成27年12月までの期間限定ですが、JR福井駅の改札口を出るとすぐに、ジュラシックベンチの恐竜、駅舎恐竜ラッピング、恐竜トリックアート、がお出迎えしてくれます。また駅前広場では、福井県内で化石が発掘されたフクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタンの動く実物大の巨大モニュメントが設置されていて、まるで映画の「ジュラシックパーク」の世界に彷徨いこんだようです。

これだけでも、「パワースポット」の地に来たことを感じるでしょう。

足羽神社参道の愛宕坂

足羽神社参道の愛宕坂
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JR福井駅から西方向に徒歩で約25分のところに位置する足羽山北側の麓にある愛宕坂は、江戸時代には愛宕山(明治以降足羽山と呼ばれるようになった)の足羽神社への参道として利用されてきました。足羽山から採掘された笏谷石(しゃくだにいし)が敷き詰められた120段の石段が続き、四季折々に趣のある風情を見せてくれます。

パワースポットの「足羽神社」

パワースポットの「足羽神社」
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愛宕坂を登ると、足羽神社に着きます。

足羽神社は、五世紀後半ごろ、即位のため福井を離れることになった第26代天皇継体大王が、自らの生霊を合祀し娘の馬来田皇女(うまくだのひめみこ)を斎主としたことが始まりです。ご祭神の継体大王がたくさんの子宝に恵まれたことから、「子授け、安産、子孫繁栄」さらに「産業開発興隆、商売繁盛、工事安全」を御神徳としています。

足羽神社の御神紋は「三光(さんこう)の紋」といい、これは非常に珍しい紋章で、「日(太陽)」と「月」と「星」を組み合わせ「○」で囲んで標されています。昼と夜に全ての物を照らし、命と力を与える「太陽」と「月」、さらに夜でも方角の導きとなり、その不動の輝きから天皇を象徴する「星(北極星)」を表しています。

宇宙全体の大きな力、まさに「パワースポット」を感じる御神紋です。

足羽神社近くの「天魔が池」

足羽神社近くの「天魔が池」
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中世末、朝倉氏や一向一揆を倒した織田信長や、柴田勝家の北ノ庄城を攻囲した豊臣秀吉は、この愛宕山(足羽山)の「天魔が池」に本陣を置き、軍兵を指揮したと伝えられています。秀吉の攻撃は天正11年 (1583年)4月23日より開始され、翌24日夕刻、勝家は妻のお市を刺し、自ら天守閣に上がり「腹の切り様を後学のために見ておけ」と告げた後、自刃したとされています。この時、お市の方の三人の娘(茶々、お初、お江)は逃され、秀吉の保護を受けています。茶々はのちの淀殿です。

足羽神社の近くには福井市自然史博物館があります。その屋上展望台からは柴田勝家の居城の北ノ庄城本丸(現柴田神社付近)付近のみならず、市内中心部の全域を見下ろすことができ、秀吉の時代に思いを馳せることができます。「天魔が池」と秀吉については、江戸期に書かれた「越藩拾遺録」に「愛宕山の絶頂に在り。古昔は湖水満々たるが、今も其形残りて水尽る事なし。秀吉公柴田を攻られしとき、此辺に将几を居へられ城中火の手上るを見て悦喜あり」と記されています。

こんな歴史が刻まれる「天魔が池」では異界空間としての「パワースポット」を肌で感じることができます。

継体天皇石像

継体天皇石像
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「天魔が池」から少し登った場所に、継体天皇の石像が建てられています。『日本書紀』によると、継体大王は、西暦450年前後に越の国(福井県)に入り、即位するまでの50年余りを過ごし、西暦507年に58歳で即位しています。

上の写真の継体天皇の石像は、明治17年に笏谷石の石工によって造られた笏谷石製の像で、洪水が治まるよう足羽山から海に向かって矢を放つと、越前平野を覆っていた水が海の方に引いていったという、継体天皇にまつわる伝説ゆかりの九頭竜川河口に向いて建てられています。

継体天皇にまつわる能の一曲が室町時代に作られています。世阿弥作とされる花筐(はながたみ)です。「大迹皇子(継体天皇)は皇位継承の為に上洛することとなり、寵愛していた照日の前へ文と花筐を届ける。照日の前は別れを悲しみつつ文と花筐を抱いて里へと帰る。即位して継体天皇となった皇子が、紅葉の御幸に出かけた折、そこへ物狂となって都へと慕って来た照日の前と出会う。おつきの者が花筐を打ち落とすと、照日の前は花筐の由緒を語って別れの悲しさに泣き伏すが、継体天皇はその花筐をみて確かに照日の前に与えた物だと気づき、都へと伴われていく。」

また、「日本三大桜」と呼ばれている「淡墨桜」(岐阜県本巣市(旧・本巣郡根尾村))、「三春滝桜」(福島県田村郡三春町)、「山高神代桜」(山梨県北杜市)」の一つの「淡墨桜」は継体天皇お手植えの桜と伝えられています。樹齢1500年以上のエドヒガンザクラの古木です。

足羽山巡り

足羽山への登り坂の「愛宕坂(あたごさか)」、「百坂(ひゃくざか)」などをたどって、幕末の『独楽吟』(どくらくぎん)の歌人として有名な、「橘曙覧(たちばなあけみ)記念文学館」「福井市愛宕坂茶道美術館」も見学できます。

また、足羽神社の樹齢350年以上のシダレザクラは福井市第二号天然記念物で「足羽さんのしだれ桜」として広く親しまれています。 また足羽山山上の足羽山公園内には3500本ほどの桜が植えられていて、他にもツツジや紫陽花などたくさんの種類の植物が季節には咲き誇り、市民の憩いの場所となっています。

福井駅の恐竜モニュメント・ジュラシックベンチは、平成27年3月〜平成27年12月の期間限定ですが、駅舎恐竜ラッピング・恐竜トリックアートは、平成27年3月〜平成30年度まで行われています。

福井駅から、足羽山までの「パワースポット巡り」で、パワーを補充してみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/06/15 訪問

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