写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る秋田を代表する秘湯「乳頭温泉郷」は、鶴の湯、妙乃湯、蟹場温泉、黒湯温泉、孫六温泉、大釜温泉などを総称した名称です。
今回紹介する黒湯温泉は、乳頭温泉郷の中でも最も奥地にあり、11月中旬〜4月中旬は雪のため休業になるほど山の中にあります。
車で山道を登り、休暇村乳頭温泉郷に到着したら右折し、車一台通れるか通れないかの細い道へ。黒湯温泉までの1.3kmの道沿いには、美しいブナ林が生い茂ります。木々の間から木漏れ日が差し込み、マイナスイオンたっぷり!ここはゆっくりブナ林を満喫しながら運転してみてください。
紅葉時は、ブナ林が鮮やかな黄金色に輝き、息をのむほど美しい道となります。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る黒湯温泉の敷地内には、源泉が湧き出ており、乳白色の湯からは湯煙、岩の間からは噴煙が立ち上り、荒々しい景観を目の当たりにできます。温泉特有の硫黄の匂いは、かなり濃く、むせるほど。
周辺には、茅葺屋根の湯小屋が点在し、昔ながらの湯治場の雰囲気を色濃く残しています。
湯畑の左奥に見えるのが、昭和39年に高松宮様が春スキーを楽しむために滞在した離れ。和室10畳と洋室6畳に台所、トイレもついた別荘風の建物です。静かな山里で家族でのんびり過ごすのにぴったりの離れです。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る宿泊するには先ほど紹介した離れのほか、旅館部と湯治部というのがあります。旅館部は、山の宿らしく山菜や川魚料理がついた1泊二食付の宿泊プランがあり、4.5畳〜10畳の和室14室が用意されています。
湯治部には、炊事用具、ガスコンロ、冷蔵庫、レンジ、洗濯機などが完備され、長期滞在者向けの部屋。リーズナブルな価格設定なのも魅力で、最近では若い人たちの利用も多くなっています。写真は茅葺き自炊棟。通常の和室のほか、囲炉裏つきの部屋もあり、情緒あふれる雰囲気を醸し出しています。
鳥のさえずり、夕暮れ時の美しさ、満点の星空と都会では味わえない昔ながらの湯治場の風情を感じながら滞在できるのが黒湯温泉の魅力です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る敷地内で源泉が湧き出ていることから、湯量は乳頭温泉郷随一!泉質は単純硫化水素泉と酸性硫黄泉で、なめらかな肌触りが特徴です。
江戸時代から秋田藩主佐竹家の湯治場だったというだけあり、現在でも、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病などの温泉療養を目的に利用する人が多い温泉ですが、昨今の秘湯ブームで、山里の雰囲気を楽しみにくる観光客も増えてきます。
黒湯温泉の名物は、噴煙が舞い上がる様子を見ながら入る混浴露天風呂で、ブナの幹をそのまま柱にした杉葺き屋根がかかるレトロな空間は、秘湯ムード満点。ここからつながる打たせ湯は、開放的な雰囲気と木のぬくもりに包まれ、癒し効果抜群ですよ。
混浴に抵抗がある人は、写真の内湯へ。建物の中にあるので、景色を楽しみながらの入浴はできませんが、壁も湯船も木造りで、昔ながらの湯治場の雰囲気を味わうことができます。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る日帰り入浴だけして帰る人は、お風呂上り、ちょっと小腹がすきますよね。そんなときは、秋田名物みそたんぽを!みそたんぽとは、秋田の鍋料理で有名なきりたんぽを、甘めの味噌をぬって囲炉裏で焼き上げたもの。きりたんぽはお米をつぶしたものなので、腹もちもばっちり。秋田でしか味わえないのでぜひ、受付でお買い求めください。
そのほか、湯畑で作った黒たまごもおススメですよ。
乳頭温泉郷は、秘湯ムード満載の温泉が点在し、魅力満載!でも、全部は泊れない・・・という人におススメなのが「乳頭温泉郷湯めぐり帖」です。
乳頭温泉郷に宿泊した人だけが購入できる湯めぐり帖は、7つの宿で利用可能で、有効期間は1年間ととっても便利。しかも、湯めぐり帖を購入すると各施設をまわるバス「湯めぐり号」を無料で利用できます。各施設は離れているのでこのバスは利用価値大です。
乳頭温泉郷に宿泊の際は、ぜひ「乳頭温泉郷湯めぐり帖」を使って、ひなびた風情と乳白色の温泉を満喫してください!
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(2025/1/22更新)
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