写真:下川 尚子
地図を見る松本はコンパクトな街で、主要な見どころは徒歩や自転車で回ることができます。今回ご紹介する「中町通り」は、松本駅から徒歩で約10分。松本城までは、7〜8分程度の場所に位置します。市街地の中心部ですので、観光の際にはぜひ立ち寄ってみましょう。
中町通りは、もともとは酒造業や呉服問屋が集まって発展した通りです。ここで特徴的なのは、蔵造りの建物。白と黒が特徴的ななまこ壁の土蔵が、通りの両側に立ち並びます。通りの全長は、約380メートルほど。お店を冷かしながら、そぞろ歩きを楽しんでくださいね。
写真:下川 尚子
地図を見るレトロな風情ただよう建物は、それぞれ個性的なお店として営業しており、蔵を使ったカフェ、飲食店、民芸品や工芸品を扱うお店などが多く見られます。
中町通りを散策するなら、こうした古い建物を利用したお店に入ってみましょう。写真は、通りの中ほどに位置する「蔵シック館」。もともとは隣町にあった造り酒屋「大禮酒造」の母屋・土蔵・離れの3棟を移築した建物です。現在、土蔵はカフェとして利用されており、中町通りでお茶をするにはぴったりの場所です。
蔵シック館以外では「まるも」「サロン・アズ・サロン」なども人気。どちらも古い蔵を改装した建物で、情緒たっぷりのスポットです。
写真:下川 尚子
地図を見るそれでは、蔵シック館の内部へ。こちらは土蔵を改修した建物で、内部はほどよく古さを残した落ち着ける空間です。椅子やテーブルに使われているのは、松本民芸家具。大きく取られた窓からは、美しい庭が見られます。
いただけるメニューは、日本茶と和菓子のセットや、珈琲、紅茶、ケーキセットなど。庭の景色を楽しみながら一休みしたいなら一階が良いですが、二階も「隠れ家」の風情があり、こちらもオススメです。レトロ感を満喫しながら、しばし休憩タイムをお楽しみください。
写真:下川 尚子
地図を見る松本はクラフトの街とも言われます。多くの工芸作家が集まり、街中にある雑貨屋やギャラリーでは、「一点モノ」の素敵な雑貨や工芸品に出会えることも。中町通りには、工芸品・民芸品を扱うお店が多くありますので、ここを歩くならぜひ、飲食店に立ち寄るだけでなく、「お気に入り」のクラフトを探して歩いてみましょう。
ご紹介したい人気店のひとつが「ちきりや工芸店」。松本の中でも、歴史ある代表的なお店のひとつです。こちらには日本全国から工芸品・民芸品が集まり、陶器やガラス器、染色布などさまざまな品が所せましと並びます。小さな陶工さんの作品や、アジアの染色布などバラエティ豊かな品がありますので、お店の方と話しながら、お気に入りを探すのも楽しいですよ。
このほか、雑貨・アクセサリー・木工・和小物など、扱っている品々は、お店によってさまざま。大量生産の品物にはない、「一期一会」の楽しさを味わいましょう。
写真:下川 尚子
地図を見る日中、賑わいを見せる中町通りですが、夜には閉まるお店も多く、夕方以降は比較的空いています。
ただ、夕暮れから夜にかけての情緒もまた素敵ですので、お時間のある方は散策に訪れてみてはいかがでしょうか。レトロな建物に明かりが灯り、あたたかな風情が感じられます。昼とはまた違った魅力で、旅の思い出を彩ってくれるでしょう。松本で「夕暮れ〜夜のお散歩」をするには、ぴったりの場所です。ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
松本らしさがぎゅっとつまった「中町通り」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ここでは、代表的なお店として蔵カフェとクラフト店をご紹介しましたが、散策しているとさまざまなお店に出会えるはずです。
また、中町通り沿いを流れる「女鳥羽川」の対岸には、散策が楽しいもう一つの通り「縄手通り」があります。こちらは、長屋風の建物が立ち並び、どこか庶民的で、懐かしい雰囲気。中町通りから歩いてすぐですので、ぜひ、あわせて立ち寄ってみてください。
この記事を書いたナビゲーター
下川 尚子
兵庫県出身。2013年より2年間群馬に住み、現在は横浜在住。趣味は、食べ歩きとスポーツ観戦。小さな夢は、家族で北海道スノーボードに行くこと。そして、老後の目標は、四国八十八か所踏破です。夫が転勤族のた…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索